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2017年2月24日 (金)

【インチキのレシピ】これがカラクリの実例です(#1311)

いやはや面白いですねw

前の記事で、”地震予知芸人”早川のネタをやった途端に、実に面白いことが。


これで的中なら苦労はしない


2017年2月19日の午後6時19分頃、千葉県北東部の深さ60kmを震源とするマグニチュード5.4の地震が発生し、最大震度4を観測しました。

この地震について早速、タブロイド紙『夕刊F』が早川の記事を掲載しています。まあ、いわゆるチョウチン記事って奴ですねw

なんでも、早川はこの地震を『的中』させたんだそうですよ。2月13日発行の『夕刊F』に、こんな記事コメントが掲載されていたそうで(下記太字部分)

(2月)18日までに東北地方の南側から千葉北部にかけて、陸上ならM5.0、海底ならM5.5前後、最大震度は宮城、福島、茨城、千葉で、4程度。東京、神奈川では、最大震度2

とまあ、実にざっくりとした『予知』ですね。地震の規模まで予知しているのがスゴいと思われるかもしれませんが、これはいつものパターンを見れば誰でもわかること。

あの辺りでM5.0〜5.5が起きれば地上は大体震度4くらいになって、距離の離れた東京近郊は震度2程度に”なるのが普通”だと言っているに過ぎません。要は、過去多かった地震のパターンに当てはめただけ。

だから、それ自体は『予知』でもなんでもない。そんなもの、地震の発生状況を毎日モニタしている管理人にもわかりますw

でも何しろ『的中』だと強弁される。日付は1日ズレたけど、場所と規模は確かに当たっているじゃないかと。


これがカラクリだっw


まず、『予知』範囲がすんごく広い。東北南部から関東北部の太平洋岸は、東日本大震災以降、膨大な数の地震が起きている地域ですから、とりあえずこの辺りで起きると言っておくのはセオリー。

当初はこの地域を無視していた先輩”地震予知芸人”村井も、背に腹は変えられなくなって、突然この地域を危険範囲に加えてきましたからねw

だって『予知』しようがしまいが、実際にたくさん地震が起きている地域なんですから。”地震予知芸人”が取りこぼす手は無いですよねw

しかも、なんと言っても関東は他地域とは比較にならない大市場です。関東の恐怖をアオるのが、商売のためには必須なんですよ。


さておき、今回なぜ当たったか。今回は2月13日『夕刊F』掲載の記事内容がヒットしたという幸運に恵まれたので、数字になる『的中』礼賛記事が出ただけ。

これで何も起きていなければ、何も触れられずに葬られただけのこと。

なにしろ早川メルマガでは、この辺りにはほぼ毎回、同じような『予知』が発表されているんですよ。多発地帯にずっと『予知』情報出していれば、いつかは当たるって。

この究極が、前記事の『村井式十三面待ち』ですね。すでに地震多発地帯さえ超越して日本全国ですからw

早川は、この地域だけでなく、村井ほどではないにしろ、各地の地震多発地帯に恒常的に『予知』情報を出しているのです。そして、起きれば『的中』と騒ぎ、起きなければ何も言わない。

ではその『的中』確率はどれくらいかというと、こういうインチキを研究されている方の検証では、的中率なんと10〜15%程度という。これ、ほとんど当てずっぽうと同じレベルの確率なんですよ。

それも、完全にランダムな『予知』ではなく、実際の多発地帯に偏った『予知』なのにこの数字、ある意味で驚異的ですらある。

なにしろ、こういう手合いがひとつ『的中』と騒ぐ裏に、いち地域に限っても、ハズレが10も20もあるということを忘れずに。どんな理論か技術か素人には論評できませんが、少なくとも当てずっぽうレベルの的中確率しか上げられていないのは確かです。これは村井も早川も同じ。

とにかく、この手の話の基本は。『たまたま当たったら大げさに騒ぐ、多数のハズレは無視する』というカラクリで成立しているのです。

有料メルマガは、読者に”信者”の比率が高いので、ハズレは気にしないで当たりだけ礼賛してくれるし、アンチはバカバカしくてカネ払わないし、全然当たらなくても少額だから訴訟、ましてや集団訴訟なんか起きないし、まあ上手く行けば旨みタップリなんです。上手く行けばね。


定番『予知』の繰り返し


この記事では、さらに関東付近の3カ所で地震の危険があると『予知』しています。期限は、2017年2月27日までだって。

これだけ見れば、ごく短期間に限定していることから、かなり根拠がありそうな『予知』に見えます。

でも、そうじゃない。

この記事で提示された『予知』範囲は(ヨタ情報拡散したくないので書きません)、まず元来地震が多い場所。さらに、早川はほぼ毎回その辺りで地震が起きると『予知』しているのです。

多発する地域を毎回危ないと言っていれば、いつかは当たることもある、というだけのことです。村井が”別次元”へ逝ってしまった今w、ただの村井の劣化版みたいなものですね。

でも、それが良心的って意味では全然ありませんがw


マッチポンプが必要です


自分で火をつけて、自分で消して名声や利益を得るような行為を、『マッチポンプ』と言います。

村井や早川のような、大衆を相手に広く薄く課金して儲けるような”ビジネスモデル”には、そういう行為が必須。これは独裁に反乱分子の粛正が必須なのと同じくらい、世の中のセオリーです。

具体的には、『宣伝』なんですね。とにかくメディアの露出を多くして、「この人はすごいんだぞ」というイメージを作り上げて『信者』を増やすことが必要です。

まだまだメディア、特にテレビに出る人を無条件に信用してしまう人が多いですから、みんなテレビに出たがる。

そのために『予知』を大量にバラまいて火をつけて、たまに『的中』とアオって火を消して、話題をつなぐのです。

でも、一度は数字になるとテレビから声がかかったこの手合いも、あまりにも当たらないしw、視聴者だけでなく専門家からの批判も多いので、最近は声もかからない。

で、今の主戦場は話題だけでアオりたい週刊誌、タブロイド紙、ネット記事という状態。皮肉なことに、露出が減れば批判も減るので、ある意味楽かもですね。収益も減るけどw

そんな場所で『予知』をばらまきながら、ひたすら一発大逆転の大当たりを狙っているわけですよ。もし、大被害が出るような地震を『的中』させたら(させたように見えたら)、真偽はともかく話題性だけでメディア露出が急増し、『信者』も収益も急増するという。カネが入れば、批判の声など痛くも痒くもない。

過去記事で触れた、『ジーン・ディクソン効果』の実現を狙っているわけです。

何百何千のハズレがあっても、1発の『的中』(に見える)ネタがあれば、当面はそれで食って行ける(かもしれない)というわけです。

でも、忘れちゃいけません。彼らは芸能人や芸人じゃないし、商売人でもありません。

曲がりなりにも科学者なんですよ。そんな手合いがこんなヨタやっているのを、許せますか?

最後に、究極の事実をひとつ。

管理人も含めて、地震予知の実現を期待する人々は、地震の被害から生命や財産を守りたいわけです。

だから小さな地震などある意味どうでも良く、大地震の危険をヘッジできる情報でなければ、意味がありません。

でも、早川も村井も、もう何年も『予知』をやっているのに、その間に大規模地震が何度も起きているのに、

被害が出るレベルの地震をひとつも『予知』できたことは無い

という事実だけで、もう十分でしょう。


■当記事は、カテゴリ【エセ科学・オカルト排除】です。

2017年2月17日 (金)

【インチキのレシピ】ついに禁断の領域へ。究極の一発(#1310)

かなりご無沙汰してしまっており、申し訳ありません。管理人、バタつきながらもおかげさまで元気でございます。

定期的に更新できるようになるまで、もう少しお時間を頂戴したい状況です。

でも今回は、これが書かずにいられるか!というレベルの『面白ネタ』がありましたのでw、出て参りました。

あの、“地震予知芸人”村井が、ついに異次元というか究極というか、ある意味で禁断の領域に突入したものですからww


オールマイティ地震予知w


鳥取地震以降、国内の地震発生状況は、幸か不幸かかなり落ち着いています。

もちろん“幸”とは、ほとんどすべての人々にとって。一方“不幸”とは、出来もしない地震予知でカネ儲けや知名度アップを狙っている連中にとってです。

そんな状況のせいか、村井はついに究極の一発を放ってきましたよ。

管理人、麻雀やらないので良くわかりませんが、これ、究極の待ち、いわゆる『十三面待ち』みたいな奴でしょ?w

2月16日付けの村井メルマガの画像です。丸がついている場所が、村井が危険と考える場所だそうでw
Murai2017216
日本列島全部危機wwwどこで起きても的中宣言できる体制が整いました!

今までにも、丸の外で地震が起きても、丸の中も大きく揺れたとかの無茶苦茶な理屈で的中宣言してきましたからね。だから日本列島オールマイティ。

改めて思いましたけど、地上の電子基準点の“異常変動”(ノイズです)によって地震が起きる地域を特定すると言うのなら、最初から南海トラフや東北沖など、海底で起きる地震は最初から『予知』不可能なんですよねw

ところで、今までほとんど無視していた北海道が、急にほぼ全土が危険エリアに指定された理由も、“マニア”の方ならもうおわかりですよね。

今冬の北海道、寒暖の差が激しくて、降雪量がすごく多いのです。そうです。降雪、着雪によって、電子基準点のデータにノイズが出やすい状況、ということですね。

それにしてもまあ、東大名誉教授様、やりますなあ。 なんとか言ってくださいよ東大の皆様w

最近はテレビから声はかからず、書籍類でも『週刊P』が義理でたまに取り上げるくらいで、マイナーなネット記事でアオるとか、韓国の地震について大ウソコメント出すくらいのことしかできないから、いろいろお焦りなんでしょうね。

果たして、究極の『十三面待ち』で国士無双ダブル役満アガれるのか?なんて、麻雀やらないので受け売りですすいません。

でも、これほとんど多牌じゃないですかね罰符ですねw

まあ、既にどうでもいい『面白ネタ』として、次に何を言い出すかまったりとウォッチしますかw


ジリ貧がもうひとり


一方、村井の後を追って“地震予知芸人”の道を行き、メルマガで稼ごうと柳の下の二匹目のドジョウを狙った、電通大名誉教授、早川。

こちらは東大名誉教授ほどの知名度もインパクトもなく(すいません電通大ってどこにあるんですか?)、テレビにも滅多に出られず、支持する御用メディアもないものだから(それが芸能プロをバックにつけた村井との『営業力』の差です)、メルマガ読者も伸びないんでしょうね。

最近はFacebookや、このブログで使っている@niftyにいちいち早川メルマガの広告が表示されてウザいのなんの。他でもやっているんでしょうけどね。

管理人、防災ネタを多く書くので、自動的に関連広告が表示される『アドセンス』にかかっちゃうんですよ。

余談ながら、管理人は自分のブログにそういう広告が表示されるのを嫌って、持ち出しで広告なしの有料サービスを使っているんです。

とにかくなんかもう、忘れ去られないように必死、という感じ。安くない広告代払ってヨタ情報でカネ取ってペイするほど、世の中甘く無いと思いますがねw

広告コピーがまた凄いんだ。『地震は予知できる!』って断言してるもんな。少なくとも、被害が出るレベルの地震を一度も的中させたことなんか無いくせに。下画像は@niftyに表示される広告。
Hayakawa2163

2016年11月22日の、津波警報が出て多くの人が避難した福島沖地震(M7.4 最大震度5弱)の前も、福島周辺では震度5弱以上はしばらく起きない、避難の必要なし、って早川メルマガで言ってるわけですよ。

でも、後で週刊誌とかのチョウチン記事では、早川にはすっかり『福島沖地震を的中させた』という枕詞がついちゃってるんだから、もう何をかをいわんや。

なんですかね。こんなのでいいんですかね。

なお、販売や譲渡した内容が虚偽であると知りながら対価を得たら、刑法の詐欺罪が成立しますよ。だから詐欺師は「知らなかった」とか「正しいと思っていた」と強弁するのですが。


■当記事は、カテゴリ【エセ科学・オカルト排除】です。


2017年2月 2日 (木)

『通電火災』対策はどこから必要か?(#1309)

最近とみに、『通電火災』に関する情報を見聞することが増えました。

なんだか一種の流行みたいな感じさえします。管理人の感覚では、『大地震が来るぞ!』的なアオリ情報が飽きられて数字にならなくなって来ているので、『誰でも手軽にできる災害対策』として、トリビア的に採り上げるメディアが増えているように見えます。

発信量が増えれば、注目情報としてさらに採り上げるメディアが増える、そういう感じかなと。


何を今更


『通電火災』についての見識が広まったのは1995年の阪神・淡路大震災後からで、それまではそういう概念はほとんど存在しませんでした。

阪神・淡路大震災では、古い木造家屋の倒壊が多発しましたが、そのままの状態で通電が回復した時、スイッチが入ったままの電気ストーブやアイロンなどの発熱器具、破壊された電気器具、損傷した屋内配線などがら発火し、火災になるケースが多かったことが、後の調査でわかりました。

そのため、あの当時から地震避難時にはブレーカーを切れという指導が行われ始めていたのです。

あの当時は、地震の揺れで自動的にブレーカーを切る家庭用器具は、まだ存在していませんでした。それが登場して普及しだしたのは、事実上東日本大震災以降のことです。

何も、今更になってトリビア的に騒ぐようなことではありません。でも、とても大事な情報が拡散され、対策する人が増えることは素晴らしいことではあります。

対策する人がひとり増えれば、『通電火災』の発生の可能性がひとつ減る。その効果は絶大です。しかし。


諸手を上げて賛成できない


管理人が賛成できないのは、地震避難時にはブレーカーを切れということについてではありません。これは、誰もが必ず行うべきです。これはもちろん緊急避難時ではなく(可能ならばすべきですが)、避難所などに移動して、しばらく戻らない場合です。

管理人が問題視するのは、家庭用の感震ブレーカー遮断器具なのです。

最近は、地震の揺れでボールが落下することでブレーカーのトグルを落とす簡易で安価な製品があり、一部の自治体では無償配布や購入補助が行われています。

そのような製品は、震度5強程度の揺れから作動するもので、製品によっては作動震度を調整できるものもあります。

管理人はかつて、あるテレビ番組で絶賛していたその製品に対する疑問を記事にしています。2015年1月15日の記事です。

池上彰防災特番にもの申す!

ちょっと長いですが、該当部分を抜粋します(下記太字部分)
【本当は役に立たない?】
阪神・淡路大震災では、『通電火災』の問題が露呈しました。停電状態で避難した無人の家が、通電が回復した時にスイッチが入ったままの発熱器具、破損した家電、損傷した屋内配線などから出火して火災となったのです。

それを防ぐため、避難時には電気のブレーカーを切ることが推奨されています。番組では、切り忘れを防ぐ器具として、震度5強程度の揺れでブレーカーを遮断する簡単な器具が紹介されました。

揺れでボールが落ちることでトグルスイッチを落とす非常に簡単で低コストの器具で、機能的なアイデアはまあ良いかと思います。避難時のブレーカーの切り忘れは防げます。

でも、管理人は絶対につけませんね。なにしろ強い地震が来たら、通電していても確実に“停電”させて暗闇にしてくれるのですから。

ブレーカーが落ちるタイミングは、一番強い揺れが来た時。まさに家を飛び出そうとするか、強い揺れに耐えている時です。その時いきなり真っ暗。周りは明るくても、うちだけ真っ暗。強い地震が来ても、確実に停電する訳ではないのです。実際に、東日本大震災時の関東南部は震度5強の揺れに見舞われましたが、ほとんど停電は起きていません。あのレベルで強制的に暗闇にさせられるとは。

これなど、トリビア的アイデアの象徴みたいなものでしょう。造ったメーカーさんへ言うことはありませんが、それをデメリットも言わずに紹介するテレビって。いわゆる賑やかしネタに過ぎません。


東日本大震災(東北地方太平洋沖地震)とは異なる、直下型の震度5強になるとまた状況は違って来るかと思いますが、必ずしも停電するわけではなく、過去の例を見ても、震度5強で大規模停電に繋がった例は少ないのです。

そう思っていたら、2017年1月31日に、こんなニュースがありました。YOMIURI ONLINEから一部を引用させていただきます。

感震ブレーカー無償配布にNPOが中断訴え
神奈川県平塚市が住宅密集地を対象に行っている感震ブレーカーの無償配布事業を巡り、耐震補強などを通じた安全なまちづくりに取り組むNPO法人「暮らしと耐震協議会」(木谷正道理事長)は30日、「停電によって避難が困難になる」などとして、配布を中断するよう落合克宏市長に申し入れた。
(引用終了)

配布中断申し入れの理由は、管理人と一緒です(当ブログも読んでいただいてるかな?w)


再考が必要では?


震度5強程度で電気回路が遮断されてしまうのならば、せめて避難経路には人感センサーライトなどが設置されていないと、暗闇で行動するのはあまりに危険すぎます。

そもそも、耐震強度が高い建物ならば震度5強程度で屋外避難する必要さえないことが多いでしょう。でも家具の倒壊やモノの散乱が起きる可能性は高く、そんな時、停電していないのに暗闇にされてはたまりません。

というわけで、管理人も感震ブレーカーのみの単独での設置には反対なのです。

もちろん、無償配布や補助している自治体では、同時に非常用照明の設置を推奨しているわけですが、正直なところ、実効性のある対策を行う人はごく少数のはず。

耐震性が高い建物の場合、大規模停電や建物の損傷が広範囲で起きる可能性が高い、震度6クラスでブレーカーを落とすことで、停電しない場合の避難の安全を確保しつつ、『通電火災』を効果的に防ぐことができるのではないかと、管理人は考えております。


■当記事は、カテゴリ【防災用備品】です。


2017年1月27日 (金)

もう少しお時間ください(#1308)

ご無沙汰しております。管理人です。

このところ、記事の更新が滞ってしまって大変申し訳ありませんが、管理人は無事ですw


もう少しお待ちください


昨年中からお伝えしている通り、今年から管理人の体制が変わりまして、現在諸々の作業に追われております。

2月前半くらいまでには一段落できるかと思います。その後は、昨年までほどではなくても、一定のペースで更新して行けると考えておりますので、もう少しお時間をいただければと。

これまでにも、大雪のことなど書きたいことはいろいろ出てきていまして、書けないのはえらいストレスではありますw


これだけは覚えてください


やはり大雪についてひとこと。我慢できないw

大雪でスタックした車のニュース映像を見ていて、北海道で豪雪や地吹雪の中走り回った管理人がテレビに向かって、いつも「ああっそれじゃダメだぁー!」と叫んでしまうこと、ふたつだけ覚えてください。

ひとつめ。

スタックした車を押し出す時は、完全に脱出するまでハンドルは絶対に中立で!

埋まってしまったら、脱出の方向を自分で定めることはできません。車が向いている方向の前後どちらかしかに、ハンドル中立で押し出すしかないのです。

タイヤを曲げると抵抗が急増しますから、脱出できる状況でも、よりドツボにはまることもあります。

タイヤの前後の雪を掘ってできるだけ取り除くと、脱出できる確率が高まります。


ふたつめ。

タイヤが空転して止まってしまったら、それ以上アクセルを踏まない!

雪で空転したタイヤがグリップを取り戻すことは100%ありません。踏み込むとより深く埋まるか、摩擦熱で溶けた雪の水分が潤滑剤となってしまいます。

その場合は一旦ゆっくりとバックして、グリップする場所を探します。後進方向には、大抵グリップしますから。

埋まってしまったら、セレクターを前後に入れ替えながら細かく前後進を繰り返す、雪国用語で言う『しゃくり』をしてやると、特に後進方向へ脱出できる確率が高まります。


とにかく、雪でスタックしたら

ハンドル中立・アクセル戻し

これだけは覚えてください。


それでは、雪道でもご安全に。


■当記事は、カテゴリ【日記・コラム】です。

2017年1月17日 (火)

【管理人ひとりごと】あの日から22年(#1307)

あれから、22回目の1月17日が巡って来ました。

でも、そんな日だから防災情報云々というのは愚かなことです。災害対策は、日常でなければ意味を成しません。

そんな気持ちも込めて、あの日の個人的雑感などを【管理人ひとりごと】として綴らせていただきます。


観測史上初の震度7


1995年1月17日、午前5時46分。淡路島北部から兵庫県神戸市にかけての直下、深さ16km付近でマグニチュード7.3の地震が発生しました。

阪神・淡路大震災(兵庫県南部地震)です。

最大震度は観測史上初の7に達し、主に建物の倒壊、火災、土砂崩れにより6434人が犠牲になり、負傷者は43,792人に上りました(公式記録による)。

当時の気象庁震度は現在と異なる震度0~7の8段階で、当初は震度6と発表されました。 しかし巨大被害の状況が明らかになり、後に震度7に訂正されたのです。


誰も想定していなかった?


これは管理人の印象ですが、当時の感覚では、震度7など事実上あり得ないという空気があったのではないかと感じます。

1923年(大正11年)の関東大震災(大正関東地震)でも東京の推定震度は6クラスですし、1948年(昭和23年)の福井地震が震度6、1964年(昭和37年)の新潟地震が震度5(いずれも旧震度基準)と、過去に大きな被害が出た直下型地震でも、震度7に達してはいなかったのです。

加えて、お役所仕事的に、なるべく大事(おおごと)にしたくない、という意志が働いたようにも感じます。

最初に高いレベルで発表して、それに対応する体制を動かしてしまうと、実際にそこまでの規模でなければ、判断ミスとして責任問題にもなりますから。

とにかく、当時としては未曾有の、しかも現役世代は誰も経験したことが無い大都市直下での巨大地震が、本当に突然起きたのです。

しかし、戦前から長きに渡って関西では被害が出る規模の地震はほとんど起きておらず、小規模地震もごく少なかったので、世間でも「関西で大地震は起きない」という思い込みがあったくらいです。

管理人も、当時は小規模地震の発生状況などから単純にそう思っており、そういう意味では関西がうらやましいなと。関東大震災の記録があり、普段から震度3くらいは珍しくなかった関東では「いつかまた起きる」と思っていましたから。

公式にも、関西地方の断層で30年以内に大規模地震が起きる確率はどこも10%かそれ以下くらいなもので、誰も地震の危機など感じていなかったでしょう。

その後の大規模地震を見ても、そんな確率数値がいかにアテにならないか良くわかりますが、それは決して地震学者の怠慢ではなく、人類は地面の下で起きていることをまだほとんど知らないというだけのことであり、その状況は現在でもあまり変わっていません。

そんな場所で起きた巨大地震が、現地の人々にどれだけ大きな心理的ダメージを与えたのか、本当のところは未だに想像さえできません。


その頃の情報速度


阪神・淡路大震災は1995年。インターネットはごく黎明期で、機能的にはその前身とも言えるパソコン通信を、一部の人が使っているだけでした。

携帯電話は少し普及が加速しはじめた時代であり、一般への普及はまだまだ、という時代です。

すなわち、停電して固定電話回線がダウンした現地から情報を発信する、ましてや個人がそれを行う手段はほとんど無かったのです。

管理人は、その頃から趣味でパソコン通信をやっており、仕事の関係もあって携帯電話も使っていました。

当時、名古屋に住んでいた管理人は、未明に速くて鋭く感じる揺れで目を覚ましました。公式には名古屋は震度4とされていますが、今で言えば震度5弱と言っても良いくらいだったと記憶しています。

すぐにテレビをつけても、東京キー局の放送は特に反応していません。朝のワイドショーも通常編成のまま、合間に神戸で大きな地震が起きたというニュースを流すのみです。映像も入ってきません。

東京をはじめ他の地域では、放送局でさえ、その時起きていることを把握できていなかったのです。

とても印象に残っているのは、午前8時に日本テレビのワイドショーが終わる直前、かなり遠くのお天気カメラでしょうか、超望遠で神戸市街を撮った映像が初めて入ってきて、大きな火災が映し出されました。

それを見たキャスターが「大きな火事が起きているようですねぇ」と緊張感が無い、しかしこれは意外に被害が大きいかもしれないぞと、初めて気づいたような様子でコメントしたこと。

発生から2時間以上経っても、そんなものだったのです。

象徴的だったのは、TBSテレビの話。地震の発生を受け、すぐに現地レポーターとして、当時人気だった女子アナ(雨宮塔子アナ)を送り込んだのですが、同時に現地入りしたカメラクルーから送られて来た素材映像に、これは女子アナが立ちレポするレベルの災害ではないと初めて気付き、急遽男性アナを送り込んだという。

その判断まで、発生から3日以上かかっているわけで(道路の大渋滞により、現地へはなかなか入れなかったのです)それくらい、他の地域には『本当のこと』がほとんど伝わっていなかったのです。


当時の最先端


一方、管理人は現地の友人から、発災害直後から断片的ながら情報を得ていました。

発生当日の夜には、神戸市の友人からパソコン通信で発信がありました。部屋の中、自宅周辺の様子、市街地の被害状況が、仲間内の掲示板に書き込まれたのです。

現在のSNSのように、誰もが見られる公開掲示板のようなものは無い時代です。

パソコン通信は、基本的にはアナログ電話回線を使用します。神戸の仲間は、周辺の様子をモバイル端末(知る人ぞ知る『ザウルス』です)で記録して回り、奇跡的に生きていた自宅の電話回線から発信したのです。

通信の殺到により、音声通信はかなり規制されましたが、モデム通信のアクセスポイントへはなんとか繋がったようです。被災地内から外部への発信ということも、繋がりやすかった理由でしょう。

書き込みによると、部屋はめちゃめちゃ、古い家や電柱は軒並み倒壊、あちこちで犠牲者が出ている、あちこちで煙が上がっているなど、現地の映像が来ないテレビではわからない、住人が見た『本当のこと』が綴られていました。

通信状況が悪いのはわかりますから、受信の負担をかけないために、外部の仲間はほとんど返信せずに、ただ恐るべき情報を見ていたのです。限られた人だけがやっていたパソコン通信時代には、そういうリテラシーがありました。

しばらく経つと、名古屋の管理人宅は、関東方面から被災地へボランティアに入るバイク仲間やパソコン通信仲間の中継拠点となりました。

被災地から戻る途中の仲間からも、報道には乗らない、想像を絶する過酷な現実をたくさん聞いたのです。


そして現代


現代は、誰もがインターネットで簡単に情報を発信できます。それも画像や動画をつけて。

大規模災害が起きても、モバイル通信網の物理的被害に対しては、比較的速やかにバックアップが行われますし、テレビは衛星回線で画像を送ることもできます。

その一方で、特にネットおいてはあまりの情報過多のために取捨選択が事実上できず、自分に有用な情報を見いだすことも困難になりました。

さらに、デマなどの不良情報が大量に紛れ込みます。

発災から少し時間が経てば、必ず「○月○日に大きな余震が来る」というようなデマが、お約束のように登場し、拡散されるのです。

それは、22年前のクチコミによるデマから、ネット時代の東日本大震災を経ても、そして熊本地震に至るまでも、何の進歩もなく繰り返されています。

もっとも、あの頃よりは、不良情報に踊らされる人が確実に減っているのも事実です。多くの人が、「デマが紛れているぞ」という前提で情報に接するようになったからで、それは悲惨な経験を繰り返したことによる経験則ということができます。

いずれ、また次の巨大災害がどこかで起きるでしょう。

もしその場に居合わせてしまい、首尾よく第一撃から生き残ることができたなら、その後は果たして自分は最良の情報を得て最良の行動ができるのか。

普段からあれこれ考えてはいますし、当ブログの記事にもいろいろ書いてきましたが、次々に起きる過酷な現実を前に、まだまだ自信が無いというのが本音ではあります。

全くまとまりがありませんが、あの日の記憶など諸々を、徒然と記させていただきました。


■当記事は、カテゴリ【日記・コラム】です。


2017年1月13日 (金)

【ネタバレあり】ありがとう5周年(#1306)

昨日1月12日は、当ブログスタートから5周年の日でした。おかげさまで、6年目に突入です。

累計PVは間もなく140万PVに到達します。皆様のご愛読に感謝いたします。

ブログ開設記念日をなんだか毎年忘れてしまって後から慌てるのですが、特に周年記念企画があるわけでもないので無理もないと、言い訳してみたりしますw

この5年で、一部に再掲載記事も含みますがエントリは1300本を超えました。我ながら、随分書いたなと。過去記事も是非ご覧ください。


実は、という話


ここでひとつ、裏話をしてしまいましょう。

実は以前、当ブログのコンテンツを中心とした書籍化のお話をいただき、実際の制作も少し始まっていたのです。イラストを描いていただく漫画家さんとの打ち合わせも繰り返し、一部のラフも上がっていました。

しかし諸般の事情により、企画は立ち消えとなってしまったのです。管理人は本出して儲けよう、名を売ろうというような気もない一方で、『本当に役に立つ』防災情報をお伝えしたいなという気持ちは強いので、企画中止はそういう意味でショックではありました。

出版不況と言われる時代でなければ、実現していたのかもしれません。でも、またいつか日の目を見る時が来るかもしれません。その時はよろしくw

ただ、書籍化するに当たっては、どうしても情報を端折ったり、不本意な演出をしなければならないことも出てきます。だから管理人は、基本的にはブログという形で、文字数も構成も気にせずに、自由に書くスタイルが一番だと考えています。

管理人がお伝えしたい情報のエッセンスは、すべてここにあります。


今後の記事について


正直なところ、これまでの記事で様々な災害から『生き残る』ための具体的な対策や心構えの基本は、ほとんど語り尽くしたという感じでもあります。

ですからこの先、全くブランニューの災害対策というのもあまり思いつかないのですが、時間の経過と共にアップデートすべきことや、過去には無かった新しい危険要素なども出てきていますので、まだまだお伝えしたいことはたくさんあります。

また、人々の不安心理につけこんでカネ儲けしようとするような詐欺的不良情報や、肩書を利用した売名行為のようなものも多々ありますので、そういう部分にも、さらに斬り込んで行きたいと考えています。

今年からは、管理人の生活パターンの変化により、従来に比べて更新の頻度が落ちてしまいそうですが、決して書くことが無くなったわけではありません。

大切なことは、角度を変えながら繰り返しお伝えして行きます。

というわけで、6年目に突入した『生き残れ。Annex』を、今後ともよろしくお願いいたします。


ここから始まりました


なんとなく、第1号記事をリンクしてみます。防災情報ブログを始めようと思っていたら、ご挨拶の前に地震が起きてしまったので、いきなり地震関連記事から始まるという、まあ「らしい」スタートではありました。

第1号記事(2012年1月12日)
地震関連情報1/12


■当記事は、カテゴリ【日記・コラム】です。


2017年1月 8日 (日)

【謹賀新年】2017年を始めます(#1305)

新年あけましておめでとうございます。2017年の記事をスタートいたします。本年もよろしくお願いいたします。

来る1月12日、当ブログはおがけさまで2012年のスタートからまる5年を迎えます。皆様のご愛読に感謝いたします。


激動の予感


昨年末、最後の記事をアップした途端に茨城県で震度6弱の地震が発生しました。

年明け早々には、報道が増えて目立つせいもありますが、各地で自動車の暴走事故が連続、海外ではトルコやシリアで無差別テロが起きるという、国内の天気とは裏腹に、あまり穏やかとは言えない年末年始でした。

さらに、当ブログの範疇ではないとはいえ、まもなく米国の新大統領が誕生することで、私たちの生活にも諸々の影響が出てきそうです。

近隣諸国との関係にもいろいろ変化が起きそうで、それも穏やかとは言えない方向のようです。

そんな2017年はどんな年になるのかと考えると、どうしても”今まで起きなかったことが起きる”、”今まで少なかったことが増える”年になるという気がしてなりません。

そしてそれは大抵、私たちの生活を望ましくない方向に押し曲げるバイアスとして働くような気がします。


予測できないこと


交通状況、経済状況、国際情勢などは、ある程度予測することができます。

一方で自然災害、こと地震に関しては、全く予測することができません。

広い地域にまたがる、何ヶ月ものスパンでの予知が仮に正しかったとしても、そんなものは後から「当たっていた」と自慢されるだけで、我々の命と生活を守るためには、何の役にも立ちません。

しかも、その程度の予知でさえ、当てずっぽうの確率以上に当てることができていないというのが現実。すなわち現代の我々は、現実的な地震予知の方法を未だ何も見いだせていない、ということです。

我々ができることはただひとつ。

『備えよ常に』

ということだけです。これ、管理人が小学生のころやっていた、ボーイスカウトのモットーなんですが。


新年早々アレですが


いきなり不安を煽るような話で恐縮ですが、管理人としては、そういう印象を持たざるを得ません。

今年も、当ブログとしては地震を中心とする自然災害を柱に、我々の命と生活を危機にさらすあらゆる事象への対処法を科学的に、そして先人の経験則を最大限活かしながら、現実的に考えていきます。


他人任せにはできない


しかし、すべては『○○には××する』と言い切れるほど単純なことではありません。

最大公約数的な共通項はあるものの、セルフディフェンスは、その人それぞれのオーダーメイドでなければならないのです。

すなわち、当ブログのモットーであるThink yourself、ご自分の状況に合わせて考え、アレンジすることが必須です。

まずは、「あのセンセイが言っていたから」とか、「テレビで言っていたから」という発想を捨ててください。これまで折に触れて述べて来た通り、そんなものには不良情報が山ほど含まれていて、目を惹く、恐怖を感じる情報ほど大ウソだ、というのが現実です。

あなたにとって何が必要か、何をすべきなのかを考え、決めるのはあなた自身です。

管理人は、当ブログがそんな行動のお手伝いになればと願っております。


それでは、改めまして本年もよろしくお願いいたします。

■当記事は、カテゴリ【日記・コラム】です。

2016年12月28日 (水)

茨城県北部で震度6弱(#1304)

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本日2016年12月28日の午後9時38分ごろ、茨城県北部の深さ10Kmを震源とするマグニチュード6.3の地震が発生し、茨城県高萩市で最大震度6弱を観測しました。

画像は発震約1分後の新強震モニタ画像です。

この震源域は、東日本大震災(東北地方太平洋沖地震)後に浅い地震が群発するようになった場所ですので、広い意味において震災の余震と考えられます。

震源が浅い地震は、余震が比較的多い傾向がありますので、震源域付近では、しばらくの間警戒を継続してください。

■2016年12月29日追記
気象庁の発表によると、震源深さは速報値の10kmから11kmに修正(暫定値)、マグニチュード6.3は速報値から変わりません。

発震機構は、『東北東-西南西に張力軸を持つ正断層型』ということで、あの震源域における“いつもの地震”ということができます。

それにしても、本当に『いつどこで何が起きるかわからない』ですね。

■当記事は、カテゴリ【地震関連】です。

“そういう時代”に生きる我ら。さよなら2016年(#1303)

2016年も、間もなく暮れようとしております。当記事を本年のラストとさせていただきます。 ただ、もし何かお伝えしたいことが出てきましたら、随時出て参りますがw


北海道では豪雪の影響が大きくなっていますが、全般的には比較的穏やかな年末年始を迎えられそうです。

でもそれはあくまで気象の話で、まだいつ何が起こるかわかりません。


思い出してください


今年も、いろいろなことが起きました。

大きな被害が出る規模の地震が2度も起き、台風、豪雨、竜巻などの被害も頻発しました。

注目を集めたので報道が増えたせいもありますが、自動車の暴走事故も急増し、一方で「誰でも良かった」というような通り魔的犯罪も、確実に増えつつあります。

海外に目を移せば紛争・戦闘が続き、無差別テロが頻発し、報道を見ても、もうあまり驚かなくなってしまったくらいです。


思い出してみてください。今年のことだけでなく、10年くらい前を。

10年前は、自然災害も事故も犯罪も世界情勢も、こんなに“荒れて”いましたか?

残念ながら、そういう時代になってしまったというのが現実です。


セルフディフェンスの時代


解析によれば、当ブログの読者様は、30代から40代の方が、全体の3分の2くらいを占めるとなっています。

社会を動かすコア層であり、いろいろ守るべきものが多い世代ですね。管理人としても、そういう方々に興味を持っていただけていることを、喜ばしく思っております。

守るべきものが多いということは、非常時に判断し、対処すべき要素が増えるということであり、それはイザという時の身軽さをスポイルします。

さらに、自身が何らかの被害で倒れたら、周りへの影響がとても大きい、ということでもあります。

だからこそ、普段から「こうなったらこうしよう、そのためにこれを用意しておこう」という『段取り』が重要になってきて、その有無が結果を明確に左右するのです。

防災だセルフディフェンスだというと大袈裟にも聞こえますが、それは特別なことではなく、仕事や生活の『段取り』をすることと何ら変わりありません。

ただ、『雨が降りそうだから傘を持っていく』ということの延長に過ぎないのです。

なにしろ、そういう心構えと行動がかつてよりはるかに求められる、はっきり言えば世の中の危険が急増しているということを、まず認識しなければなりません。

そしてこの先、さらに危険が増えて行くことは間違いありません。

私たちは、そういう時代に生きています。


年末恒例です


なんだか脅しみたいな内容だけで今年を終えるのもなんですので、この時期になるとアクセスが増える過去記事をリンクします。

年末年始のアクティビティにおける、セルフディフェンスの方法をまとめてあります。 2012年12月の記事です。

【年末年始の災害対策 1】防水・防寒編

【年末年始の災害対策 2】忘年会・新年会編
【年末年始の災害対策 3】年末年始ライブ編
【年末年始の災害対策 4】寒冷地ドライブ編
【年末年始の災害対策 5】帰省編
【年末年始の災害対策 6・最終回】初詣編


来年のこと


管理人、以前ちょっと告知させていただいた通り、来年から生活パターンが大きく変わる予定なので、当ブログの更新頻度が落ち気味になるかと思います。

でも、まだまだお伝えしたいことは山ほどありますので、がんばって続けて行きたいと思います。今後ともよろしくお願いいたします。


当ブログは、2017年1月12日で、スタートからまる5年となります。

本年もご愛読いただきまして、ありがとうございました。

それでは皆様、良いお年を。


■当記事は、カテゴリ【日記・コラム】です。


2016年12月22日 (木)

【糸魚川大火】本当に起きてしまった大火災(#1302)

Itoigawa

本日2016年12月22日午前、新潟県糸魚川市の密集地で火災が発生して140棟以上に延焼、午後10時を過ぎても未だ完全鎮火に至っていません。


火災が巨大化した理由


この火災は、自然災害を原因としない普通の火災としては、1976年(昭和51年)に山形県酒田市で発生した、いわゆる『酒田大火』に次ぐ巨大規模となっています。

この火災が巨大化した理由については、下記の条件によるものと考えられます。

■出火点の食堂付近は、耐火性が低い昭和時代からの旧い木造家屋が軒を連ねる木造家屋密集地帯、いわゆる『木密地帯』であった。

■消防隊の到着後も、非常細い路地や隣家との隙間がほとんどない場所も多く、効果的な消火活動を行える位置に消防隊が部署や進入できないことが多かった。

■日本海にあった強い低気圧に向かって吹き込む、風速10m以上の強い南風に煽られて火の粉が広範囲に飛散、当初の火点から離れた複数の場所で次々に出火した。

■火災が短時間のうちに広範囲に拡大したため、糸魚川消防の同時対応能力を超えてしまった。近隣からの応援部隊が要請されたが、到着までに延焼が広がった。


・・・木密地域、消防活動困難な狭い街、強風、消防対応能力超過。

このようなワードや条件、ご覧になられたことありますよね。

そう、東京都などが想定する、最悪の地震火災シミュレーションに非常に近い状況が、実際に起きてしまったのです。


“起きるかも”が起きてしまった


しかし、糸魚川市の火災は自然災害によらない一般火災であり、地震火災シミュレーションとは少し異なります。

糸魚川では、火の粉の飛散によって、同時多発にほぼ近い状況で延焼しました。地震火災シミュレーションでは、家庭で火気を使うことが多く、空気が乾燥して風が強い冬の夕方という『最悪の時間帯』が設定され、そにより同時多発火災が発生する、という想定です。

しかし、強風下で一ヵ所でも発生してしまえば、火の粉の飛散によって広い範囲に一気に拡大するということを、改めて見せつけられました。そして、さらに出火点が多かったらどうなるか。地震火災では、それが現実に起きるのです。


地震火災シミュレーションでは、道路の支障や渋滞によって消防隊の現場到着が遅れます。さらに、断水によって水利が途絶え、多くの場所で遠くの川や海から水を引いてこなければならなくなり、さらに活動が遅れます。

糸魚川市では、もちろん消防はすぐに出場しました。しかし短時間のうちに、糸魚川消防の同時対応能力を超える規模にまで、延焼が進んでしまったのです。

結果的に、他の理由によって活動が遅れたのに似た状況になってしまいました。しかし、それでも、ほぼ制圧するまで水利は確保できていたのです。


1995年の阪神・淡路大震災(兵庫県南部地震)では、発災後15分の時点で当時の神戸市消防局の同時火災対応能力の約5倍の数の火災が発生していました。しかも、道路支障、渋滞、人命救助優先、断水により、多くの火災が、しばらく“放置”されざるを得ませんでした。

当日の神戸市は、それでも風だけは弱かったのですが、結果的に長田区などの広い範囲が焼け野原になってしまいました。


強風下の木密地域では、そこから道路支障、渋滞、人命救助、断水という要素を取り除いても、このような大火に発展してしまう可能性が非常に高いということを、我々は今回の糸井川大火で目の当たりにさせられました。

すなわち、地震火災になれば、さらに手がつけられなくなるのは間違い無い、ということです。そして、条件によっては『火災旋風』によって延焼が加速するかもしれない。


糸魚川市の大火は、文字通り“対岸の火事”ではないのです。


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