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2018年12月 7日 (金)

《再掲載》【防災の心理02】あなたはどちら側?(#1361)

2014年の連載記事再掲載の2回目です。


前回の記事で、「災害対策をしっかりやっても、感心されても尊敬されない」と書きましたが、言うまでも無く誰もが尊敬されたくて対策しているわけではなく、ただ災害から「生き残りたい、苦しみたくない」という純粋な気持ちから生まれる行動です。そして、そんな気持ちは誰もが持っているはずです。では、なぜそうなるか。

いくつか実例を挙げましょう。これらはすべて管理人の知人の実話です。

幼稚園と小学校のお子さんを持つ主婦の方。日頃から水、食品の備蓄や防災グッズの装備に努め、家の中の対策はもちろん、周辺の危険要素や避難経路もしっかり調査されています。しかし旦那さんはそのような行動を全く理解せず、いつも「そんな無駄なことするな」と不機嫌になるどころか、新しい備蓄や防災グッズを用意すれば「無駄なカネを使うな」と怒り出す始末。

いくら説得しても取り付く島もない状態が続いたので、その方は決意しました。もし大災害が起きても、旦那さんを全く当てにはしない。そこに居ようが居まいが、自分の子供と家は自分で守ると。高い防災意識が、夫婦の信頼関係にヒビを入れてしまったようです。


中学生のお子さんを持つ主婦の方。大地震発生時、台風接近時や竜巻発生の危険がある時の、学校の対応に不満持っていました。そのような場合、基本的にただ「下校させる」となっており、危険が迫っているような場合でも「校内待機」という選択肢が無かったからです。このため、状況によっては校内待機として、どのような状況で判断するかを明らかにするように求めました。

しかし学校側にそのようなマニュアルは存在せず、指摘に対しても曖昧な反応しかありませんでした。周囲の父兄を巻き込もうとしても積極的な人は少なく、学校側も含めて「面倒な人」という印象を持たれてしまったそうです。


30代の独身女性。東京・原宿の表参道を彼氏と一緒に歩いている時、東日本大震災が発生しました。初めて経験する激しい揺れに、歩道脇のビルからの落下物の危険をすぐに考え、彼氏の手を引っ張って車道を渡り、ケヤキ並木がある中央分離帯に避難しました。そこならば、落下物の危険はほぼありません。見事な判断です。

しかし周囲にそのような行動をする人はほとんどおらず、しかも肝心の彼氏は「心配しすぎだ」と彼女をなじりました。そんな彼氏の態度を目の当たりにして「この人とはやっていけない」と感じ、その後すぐに別れてしまったそうです。


30代の男性サラリーマン。地震の知識が豊富で、地震が起きると初期微動と主要動の時間差、揺れの方向、揺れの周期などから震央位置から規模、震源深さまで、数秒でかなり正確に推定するのが特技。仕事中に地震が起きる度に、「ネタ」として喜ばれていました。

通勤バッグの中には各種防災グッズが入っていて、例えば新人が入って来ると、「あの人のバッグの中を見せてもらえ、すごいぞ」とか「ネタ」として話題にされたりします。でも、感心されても真似する人はほぼ皆無。そんな場合、周りはいつも半笑いで、基本的に「変わった人」と思われているようです。


・・・という4つの実例をご覧いただきましたが、さて、あなたは「どちら側」ですか?当ブログをお読みいただいている皆様は、防災意識の高い方が多いかとは思います。それでも、例えばあなたの周りにこんな人々がいたら、ちょっと引いちゃうと感じられたりしていませんか?

そして、「その人たちはきっと極端すぎるんだろう。ほどほどにしておけばいいのに」と思われた方、多いのではないでしょうか。彼氏と別れた女性など、別れた原因はそれだけじゃ無いのだろうとも。いえ、本人は断言します。「それだけ」だと。そんな彼女を、極端すぎると思われたりしませんか?さらには、「防災ヲタ」の管理人の知人だから、同類ばかりなんじゃないか?とかw

念のため申し添えますと、この方々は、防災とは無関係の知人ばかりです。お気づきの方もいると思いますのでひとつネタバレしますと、最後の男性は、サラリーマン時代の管理人自身ですw


そうなんです。ほどほどにしておけば、周りから変な目で見られることは無いでしょう。では、ただ「災害から生き残る」という目的だけにフォーカスした場合に、その方々の行動や対策は必要にして十分かというと、これは管理人も含めて、とても十分とは言い切れません。元来、災害対策に完璧は存在しないのです。

実際の大災害では、運に左右される部分が非常に大きいのも事実。そしてその代償は「死」なのです。そのことが、災害対策を進める上で、心理的に大きな壁になっているのです。

次回も、そのことについて考えます。

■当記事は、カテゴリ【防災の心理】です。

同時に起きないとは誰も言えない(#1360)

今年は、12月にしては異常な暖かさが続いたと思ったら、いきなりガチな冬がやってきました。


雪が多そうです


気象庁の発表によれば、2018〜19年の冬は、基本的には暖冬傾向だそうですが、その一方でエルニーニョ現象の影響により、各地で多めの降雪が見込まれるとのこと。

つまりは、雪国にはドカ雪が、そうで無い場所にも結構な量の雪が降る、ということを覚悟しなければならないようです。

でも、雪国のドカ雪や太平洋側のまとまった雪は、かなりの確率で予測することができますから、対処する時間はそれなりにありますし、その他の冬の気象災害も、サプライズ的に襲って来ることは、まずありません。だから、極端に怖れる必要は無いはずです。

そうなると、冬のサプライズ災害は、さし当たって大規模地震くらいなのかなと。ならば、予測できても被害が拡大しやすい豪雨や台風のリスクも高い夏場よりは、多少はのんびりできるのでしょうか。

いや、そうではありません。


いちばん怖いこと


怖いのは、複合災害です。

過去の地震災害で、冬に起きた例は何故か少ないのです。ざっと思い起こすと、1995年1月17日に発生した、阪神・淡路大震災(兵庫県南部地震)と、2011年3月11に発生した、東日本大震災(東北地方太平洋沖地震)くらいでしょうか。

でも阪神・淡路大震災は関西地方の太平洋側ということで、寒さ自体が大きな脅威というほどではなく、東日本大震災は、寒さが緩んでこれから暖かくなるという時期だったので、厳冬期というわけでもありません。

雪深い場所が大きな被害に遭った地震の例はさらに少なく、思い起こされるのは東日本大震災の翌日未明、2011年3月12日に発生した、震災の誘発地震とされる長野県栄村地震(長野県北部地震)くらいでしょう。

しかし、大半の報道が東北地方に集中したために、この地震における被害の実態は、あまり知られていません。『忘れられた被災地』と呼ばれる所以でもあります。

なぜ真冬の大地震が少なかったのかは、根拠に乏しい諸説がはびこってはいるものの、つまるところ、


単なる偶然


にすぎません。真冬の雪や冷たい雨の中で大規模地震が発生する、もしくは直前や直後に複合する可能性は、常にあります。

今年9月に発生した北海道胆振東部地震も、厳冬期に起きていても全くおかしくなかったのです。

想像してください。たとえば昨冬、関東地方などで交通がが大混乱した大雪の中で、大規模地震が発生したら。あの中でインフラが止まり、家が損傷し、屋外で帰宅困難になったら。

「そんなことあるわけない」と楽観できる方には、何も申しますまい。でも、それがリアルな恐怖と感じるならば、まだやれることはたくさんあります。


考えが甘い!


当ブログでは、開設当初からある問題を指摘し続けてきました。

それは、巷で言われる災害対策や、いわゆる『防災グッズ』に、あまりにも防水・防寒の要素が欠落している、ということです。

非常持ち出しリュックに防水性能が無い、中身に雨具が入っていないか簡単なビニール合羽のみ、手袋は濡れや冷えを全く考えていない軍手がひと組だけ、現実には大して防寒性能は期待できないアルミレスキューシートがあれば安心的な発想など、枚挙に暇はありません。

3月とはいえまだ厳しい寒さだった東日本大震災の教訓があっても、それが十分に広まっているとは、全く言えません。

管理人が当ブログを広告が表示されない有料ブログサービスで展開している大きな理由のひとつは、そんな半端な防災グッズの広告が、当ブログに表示されるのが許せないからでもあります。

過去がどうだろうと、それが起こる可能性があるのなら、そしてもし起きたら大変な目に遭う、致命的な結果にもなり得るのが現実ならば、常に最悪を想定して備える必要があります。


改めてご覧ください


というわけで、冬の複合災害、特に大規模地震と寒さや雪の複合に対処するための方法を記した過去記事を、あらためてご覧いただき、皆様の備えの参考にしていただければ幸いです。

近々に防水・防寒関連の過去記事リンク集をお送りします。


■当記事は、カテゴリ【日記・コラム】です。


2018年11月29日 (木)

《再掲載》【防災の心理01】防災なんてやってられない!?(#1359)

再掲載シリーズを始めます。まずは2014年2月から連載した【防災の心理】シリーズ、全39回です。正直、あまり閲覧数は伸びなかったシリーズですが、効果的な災害対策を考える上で基礎となる考え方、感覚、行動を改めて見つめなおすものです。災害対策は、なぜ『わかっちゃいるけど手をつけづらい』のか?それならばどうすればやりやすいのか?を考えます。


新シリーズ、『防災の心理』を始めます。

初回からかなりあざといタイトルではありますがw、これは長年に渡って半分「趣味」で災害対策を考えて来た管理人の、本音のひとつでもあるのです。

誰でも、地震を始めとする自然災害の被害など受けたくないし、できることなら、そんなこと考えたくありません。そして、多くの人は自然災害で生命や財産の危機に晒されることもなく、とりあえず平穏な暮らしを送っています。

遭遇する確率で言えば、はるかに危険と言える交通事故や火災にさえ遭うことも少なければ、そんなのを目にする機会も滅多にありません。それでも、やっぱり無視できない。無理矢理に意識の外に追い出そうとしても、その恐怖は獅子身中の虫のごとく何かにつけて頭をもたげ、じわじわと心を蝕んで行きます。

たとえ誰かが「大地震なんか来ない。絶対に安心」と自信満々に言い切っても、それを素直に信じられる人など滅多にいないでしょう。仮にそれが、例えば本当に地震が滅多に来ない米国東海岸の人ならともかく、我々は「地震大国」である日本列島に生きているのです。そして我々は、大地震が人間の寿命くらいでは計れない時間の流れの中で繰り返されることを、事実によって知らされてしまいました。

思い出してください。1995年の阪神・淡路大震災が起きる前は、「関西には大地震は来ない」というのが、なんとなく定説になっていたことを。しかし歴史をひもといて見れば、関西でも過去何度にも渡り、多くの死傷者が出るレベルの地震に襲われているのです。それは他の地域でも例外ではなく、頻度や規模の差こそあれ、日本列島のどこでもいわゆる「大地震」と言えるレベル(現代の尺度で言えば震度6弱以上)の地震が繰り返されています。ただ、その多くが致命的な大被害では無かったために、広く口伝されていないだけなのです。そして「千年に一回」レベルと言われる(実はもっと短いらしいのですが)東日本大震災。

では、そのような現実を真摯に受け止めて、災害対策を進めるとしましょう。すると、これがまた難儀な話になります。

まず、大地震はいつ来るか、どのくらいの規模で来るか、それどころか本当に来るのかどうかさえわかりません。日常生活の中で「予定の決まっていないこと」への対応は、どうしても後回しにしたくなります。そうでなくても多忙な毎日です。

それでも気持ちを強く持って、「予防安全」の発想で対策を進めるとどうなるか。まず、費用がかかります。本当に役に立つ時が来るのかわからないものに、それなりの投資をしなければなりません。そして、手間がかかります。家具の転倒対策をして、防災グッズを揃えて時々点検し、居場所周囲の危険要素を調べ、地震発生時の行動を学び(それも居場所の状況ごとに違う!)、避難訓練や応急手当の訓練をして、家族などとの連絡手段をできるだけ多く確保して、帰宅困難対策もして・・・やることはいくらでもあります。

ところが、いくらやっても「これで絶対大丈夫」というゴールは見えません。いつまでも「とりあえず大丈夫(かも)」というレベルを抜け出せないから、ろくに達成感もない。それどころか、地震災害について知れば知るほど、対応すべき、しておきたくなる要素が増えて行くのです。基本的に、大災害の状況は人間の力でコントロールし切れるものではありませんから。これでもし現実の大災害の知識や教訓が無かったら、誰がカネと手間かけてやるかという話です。

管理人は、きっと臆病なのでしょう。昔、小松左京氏の「日本沈没」を読んで以来、大地震への恐怖がすっかり刷り込まれてしまい、それ以来、いわゆる「防災意識の高い人」です。防災マニア、防災ヲタと呼ばれることもあります。そのモチベーションの源は、もちろん自分や家族が無事でいたいという思いと、過酷な状況を正しい知識と行動で乗り越えたい、それができれば「カッコいいじゃないか」、突き詰めて考えれば、そういうことかもしれません。

では、そんな管理人(と、同じような人々)が、周りからどう思われるか。

基本的に、あまり尊敬されませんw感心はされますが、その裏に「心配しすぎ」、「臆病すぎ」、「所詮偏ったマニア」だというニュアンスがいつも見え隠れしています。それにはふたパターンあって、本当にバカにしている場合と、バカにするつもりは無いけれど、管理人の存在ができれば忘れていたい、考えたくない大地震への恐怖を呼び覚ましてしまう場合です。後者の場合、自分があまり備えていない、もしでかいのを喰らったら危ないという意識が、それなりに備えている人を見下す形で現れるのです。

そうやって、自分の「負い目」を帳消しにしようとするのも、災害対策に限らず人間心理の一面ではあります。しっかりと災害対策を進められている皆様、周囲からそんなニュアンス感じること多くありませんか?もっとも、管理人は自分と家族のためにやっていますから、全然気になりませんが。でも、決して気分の良いものじゃありませんよね。

それが関係の薄い人からの反応ならともかく、家族や近しい関係者の中だと、さらに難儀なことになります。実は管理人、防災意識の高いママさんから相談を受けることが結構あります。ママさんは大抵、いわゆる「マニア」ではなく、ただ家族を守りたいという意識が強い訳なのですが、特にだんなさんが理解してくれない、バカにされる、何も協力してくれない、頼りにならないという嘆きが聞こえて来て、それが家庭不和の原因になっていることもあったりします。

念のため申し添えますと、男性である管理人の防災意識が高い我が家は平穏かというと、それはそれで別の問題があるんですけどねw

そんなわけで、地震災害対策はカネも手間もかかる、でも「これでいい」という到達点がない、達成感も絶対の安全も無い、尊敬もされないしバカにされることさえあるという、「壁」だらけの作業だと思うのです。普通ならやってられないですよね。

でも、ほとんどの人が「自分には必要無い」とは言い切れないでしょう。何故なら、誰もが死にたくない、苦しみたくないからです。だから自分の気持ち、社会生活や人間関係の壁を全部飛び越えて、そのためだけに災害対策を進めなければなりません。しかし得られるメリットは「生き残る可能性が高まる」ことのみ。

当シリーズでは、そんな難儀な作業を少しでも円滑に進めるために、そこに立ちはだかる「心理の壁」と、それを乗り越える方法を考えて行きたいと思います。

■当記事は、カテゴリ【防災の心理】です。

2018年11月20日 (火)

ありがとう!170万PV(#1358)

最近はすっかり放置プレイ状態、でもどっこい生きてる『生き残れ。Annex』でございます。


ありがとうございます

ふと気がつけば、累計PVが170万を突破しておりました。これほど更新していないのに、マメに巡回していただいている法人アカウントの皆様(履歴は定期的にチェックしております)、時々多数の記事をまとめて閲覧していただいている皆様、記事をSNSなどで拡散していただいている皆様なども含め、当ブログを閲覧していただいている皆様に、心より感謝申し上げます。

当ブログが、皆様の防災・減災のために、少しはお役に立てているでしょうか。


そろそろアレかなと

こんな状態の当ブログではありますが、現在も連日数百、時には千を超えるPVを頂戴しております。そしてここに至り、2012年1月のスタート以来170万という、当初は想像だにしなかった数のPVをいただきました。

ほとんど何もしなくても忘れないでいてくださる皆様がいることに、さすがにこの放置プレイ状態が心苦しくなってきた管理人です。

とはいえ、かつてのような更新ペースはなかなかできない状態ゆえ、まずは過去記事の中から、是非とも多くの方にお読みいただきたいと考える記事を、多少の加筆修正も含めて【再掲載】という形でお送りして行こうと考えております。

そして、できる限り新規記事もお送りして行ければと。


狼少年かよw

過去何度もこんな事を言いながら放置を続けてしまっているので、「ああ、またか」と思わるかもしれませんが、管理人また何か書きたいなというモチベーションが、多少は高まってきております。

単純に、モノを書くのは楽しいですし。実は管理人、過去にはフリーランスのライターとして、いくつかのネット記事も書いているんですよ。防災分野はもちろん、得意のクルマ、バイク、鉄道、航空機などをちょこちょこと。今はその余裕はありませんが。

そんなわけで、まずは過去記事再掲載から始めます。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。


■当記事は、カテゴリ【日記・コラム】です。

2018年9月29日 (土)

台風24号襲来に備えて(#1357)

本当に久々の更新です。こんな状態でも、連日多くの閲覧をいただいており、感謝に堪えません。今回は、皆様にお伝えしたいことがあって、出て参りました。


またスゴいのが来る


2018年9月末、日本列島を強烈な台風24号が襲いそうです。

今年の8月末から9月初旬にかけては非常に強い台風21号が襲来して関西地方を中心に大きな被害を出し、その傷もまだ癒えていないうちに、またです。

ひとつ言えることは、今後はこういうことがどんどん『普通』になって行くということです。後年になって、おそらく私たちはこう言うのではないかと。

「あの2018年から、いろいろはっきり変わったよね」と。


手軽で効果的な対策とは


台風21号襲来直後、大阪在住の当ブログ読者の方から、メールをいただきました。

要約すると、「台風21号の暴風を直接受けた窓ガラスが内側に大きくしなって、いつ割れるかと思って怖かった」というもの。

できることなら雨戸を閉めたいところですが、今は雨戸が無いのが普通ですし、マンションなどではなおさら。昔の木造家屋のように、窓に板を打ちつけるというのも、全く現実的ではありません。現代の家屋は、ガラスの暴風や飛来物に対する対策が、ほとんど取れないのです。

実際に、暴風の圧力でガラスが割れた例もあったようです。猛烈な風を受けたガラスは、かなりしなります。そして『弾性限界』、すなわち変形できる限界を超えるまでしなった時、中心部から放射状に割れます。

また、大きくしなったガラスには小さな飛来物が当たっただけでも、あたかもパンパンにふくらんだ風船に針を刺したかのように、簡単に破断します。今回の台風24号でも、またそれが繰り返される可能性が高いのです。

なお、マンションなどに多い金属ワイヤー入りガラスは、暴風に対してもかなり耐久力がありますし、割れても大きく開口して吹き抜ける可能性は小さくなります。

そうでないガラスには、地震対策にもなる飛散防止フィルムを貼ることで、暴風や飛来物に対する耐久力を大きく上げることができます。しかし、例えばベランダの大きなガラスに全部フィルムを貼るなど、なかなか大変なものです。

そこで、手軽にできて簡単に原状復帰できる、窓ガラスの効果的な暴風対策をお知らせします。


先人に学べ


まず、最も手軽な対策。すでにネット上などに多くのアドバイスがありますが、ある意味でとてもレトロな方法です。

太平洋戦争中の映像や当時を舞台にした映画などでご覧になったことはないでしょうか。窓ガラスに放射状にテープを貼っている、あれです。

しかし、あれは爆弾の爆風で窓ガラスが粉々に吹き飛ばされるのを抑えるための対策であり、ガラスの割れ対策というより、吹き飛ばされたガラスが鋭い凶器なるのを抑えるのが主眼ではあります。爆弾の爆風は至近距離では音速を超えるので、台風どころではありません。

でも、あれが同時に暴風による割れ対策としても、とても効果的なのです。要は、テープでガラスを補強することで、ガラスがしなる量をかなり小さくする、すなわち弾性限界を超えない変形量で抑えられる可能性が大きくなります。

それは関節の可動範囲を抑えたり、靱帯にかかる力を分散するスポーツ用テーピングと同じことです。そしてもちろん、割れた時の飛散対策にもなります。ガラスが崩れおちずに窓枠に残っていれば、仮に割れても、さらにテープで補強することで、当面の吹き抜け対策になります。

では、どんなテープで補強するか。粘着力と強度を考えれば、布ガムテープが良いでしょう。でも、粘着力が強すぎて後で剥がすのも大変ですし、糊が残って汚くなりがちです。

そこでお薦めしたいのが、養生テープ。ホームセンターで、布ガムテープより安く入手できます。粘着力や強度はガムテープには劣りますが、本来は作業時に周囲を保護するシートなどを貼るためのものですから(それを『養生(ようじょう)』と言います)、糊が残らず簡単に剥がすことができます。

では、どうやって貼るか。ポイントはふたつ。

まず、放射状に貼ること。ガラスがしなる際、最も変形量が大きいのはガラスの中心部、すなわち窓枠からいちばん遠い部分です。そこの変形量を抑えるために、放射状に貼らなければなりません。

もうひとつは、ガラスだけでなく窓枠から貼ること。強固な窓枠にも強度を負担させ、割れた際にもガラス全体が脱落することを防ぐ効果もあります。

そのように貼れば、暴風によるガラス被害を最小限に抑えることができるでしょう。そしてもちろん、カーテンを閉めてください。割れた際の飛散を防ぎます。

加えて、さらなる対策とは。


流体力学的な対策


小見出しが少し大げさでしょうかw でも、そういうことです。この方法は、できる場所が限られますし、ちょっと手間もかかりますが、とても効果的なのです。

これもホームセンターで売っている、園芸用のネットを使います。緑色の、あれです。網の目の大きさは、2〜3cm角くらいが良いでしょう。

それをベランダなどに張れば、もちろん飛来物が窓ガラスを直撃するのを防げますし、もし大きな飛来物に破られても、その威力を大きく殺ぐことができます。

でも、それ以上の効果があるのです。

風や流水などの流体は、物にぶつかるとその後ろで渦を巻く性質(カルマン渦と呼ばれます)があります。旗が風の中でパタパタとはためくのは、カルマン渦の効果です。有名な鳴門の渦潮も、狭い海峡を速い潮流が通り抜ける際のカルマン渦です。

窓ガラスなどに強い圧力を及ぼす暴風も、網の目にぶつかると小さな渦をたくさん発生させて、気流が乱れます。そのため、その後ろの物への圧力が、直撃する場合の何分の一かに減殺されるのです。

というわけで、窓から1〜3mくらいの距離をにネットをしっかりと固定できる場所があれば、とても効果的です。現実的には、ベランダの暴風対策という感じでしょうか。

ネットを固定する際には、ひもなどで縛っただけでは緩む可能性があるので、これもホームセンターで売っている、プラスチック製の『結束バンド』(タイラップ)をお薦めします。それも、幅が5ミリ以上ある太めのものが良いでしょう。


複合対策で効果アップ


以上のような対策を複合することで、最も割れる可能性が高いベランダ側の大きなガラスも、効果的に守ることができるでしょう。

もっとも、台風の場合は連続的に風向が変わります。でも、とりあえず窓に向かってまっすぐ吹いてくる、最も危険な風を弱められるだけでも、効果は絶大というわけです。


ホームセンターは防災宝の山


それにしても、当ブログでも何かと採り上げていますが、ホームセンターには災害対策に使えるものが山ほどあります。

さらに、窓が破られたり屋根が損傷した時の防水用に大型のブルーシートも用意しておきたいものです。

また襲ってくる豪雨と暴風の前に、是非とも対策してみてください。


■当記事は、カテゴリ【気象災害】です。

2018年6月18日 (月)

大阪で“想定外”の地震(#1356)

2018年6月18日の午前7時58分ごろ、大阪府北部、高槻市直下の深さ10kmを震源とするマグニチュード5.9の地震が発生し、大阪市北区や高槻市などで最大震度6弱を観測しました。

当記事執筆時点ではまだ被害の全貌がわかっておりませんが、被害に遭われた皆様には、心よりお見舞い申し上げます。


改めてあのことを


大阪市北部という場所でこんなに大きな地震が起きるとは、ほとんどの方が想定もしていなかったはずです。それはもちろん、専門家でさえ。

それでも、こういうことが起きます。もちろんこれが初めてではなく、1995年の阪神・淡路大震災(兵庫県南部地震)など“想定の範囲外”の典型でしたし、2008年の岩手・宮城内陸地震など、気象庁による30年先までの地震発生確率ではたった0.5%という、事実上「まず起きない」とされた地域でした。

昨日、6月17日に群馬県南部で発生したマグニチュード4.7最大震度5弱の地震も、その震源域では現在の気象庁が観測を始めた1923年(大正12年。関東大震災の発生年)以来、一度も地震が起きたことが無い場所でした。

そういう現実を前に我々が改めて考えなければならないことは、既に言い尽くされたあの言葉です。

いつどこでなにが起きてもおかしくない

ということ。長いこと地震が起きていない、滅多に起きないという場所でもこうなのです。過去に起きている、頻発している場所の危険度がどれだけなのかということを、改めて心に刻み込まなければなりません。


あの連中が動き出す


こうなると、メディアやエセ科学者は、お約束のように「日本列島が地震活動期に入った。次は○○だ」という論調になり、その○○は大抵は東京など関東地方なわけです。何故なら、本能的恐怖をアオるのがもっとも『数字』、つまり視聴率や書籍の売り上げ向上に繋がり、最大の人口を抱える東京を初めとする関東地方をネタにするのが、最も効率が良いからです。

例によって、明日には『△△教授』みたいのがメディアの取材に応えた記事が出始めるでしょうが、過激なコメントをしている奴は、おしなべて大ウソつきか根拠なしの手前勝手な思い込みを吹聴しているだけ。

一見、まともな学究の徒と思いたい『教授』とかでも、特にメディア露出が多い連中の中にはロクでもない阿呆や大ウソつき、カネのためなら科学もネジ曲げる輩が少なくないことを知っておかなければなりません。

ちなみに、当ブログでもおもしろネタとして注目しているw、『地震予知芸人』村井は、昨日の群馬県南部地震を神業的精度で外したのに続き、さらに大阪地方はノーマークと、理屈がどうの以前に、少なくとも全く役に立たないということを見事に露呈しているわけです。

それでも、御用メディアが『驚異の的中率』をアオると、それなりのカネになるわけだからやめられない。でも、あんなもの信じていると、情弱と言われても仕方ありませんね。

それが恥ずかしくない層がいるから、あんな商売が成り立つのでしょうが。

ある人が言いました。

「たとえ数%でも予知できる可能性があるなら、あの手の“予知”でも信じたい」と。

でも、それは理屈としても大きな間違いです。例えば、今日行く先の地震発生確率が高いとされるから警戒度を高めよう、という発想自体は良いのですが、現実には無警戒の場所でも起きる。

そして、地震発生確率の高い場所は、過去の活動や活断層の存在により、“予知”などしなくてもわかっている。

ならば、行く先によって警戒度を変える、それも根拠に乏しい“予知”に依存するなど、全くのナンセンスです。

どこにいても完全な安心など無い以上、どこでなにが起きてもおかしくないという考えの下に、いつでも一定の警戒態勢と防災装備を維持すること、これしかないのです。

■当記事は、カテゴリ【日記・コラム】です。

2018年6月 5日 (火)

これからのこと(#1355)

4月1日にエイプリルフールネタをアップして以来、なんと2ヶ月以上も放置プレイ状態にしてしまいました。でもその間もずっと安定したアクセスを頂戴していて、ふと気がつけば161万8千PVを超えています。こんな状態ではありますが、改めてご愛読に感謝いたします。


方向転換します


これだけ放置しておいてなんですが、管理人は当ブログの更新を完全にやめたり、閉鎖したり、ましてや関係の無いネタで引っ張る(そういうの多いですよね)ようなことは考えておりません。

ただ、前にも書きましたが、まず管理人の本業が多忙になった中、これまでの記事で一通りのことを書いてしまって、これは皆様に伝えたい、ということが残っていないように感じております。要は、時間を割いてでもどうしても書きたいことが、あまり思いつきません。


そこで始めた東京都の防災本第二弾、『東京くらし防災』のレビューというかツッコミシリーズですが、幸か不幸か『東京くらし防災』の出来が想像以上に良くて、あまりツッコミどころが無いだけでなく、「これはイイネ」という部分も多いのです。

管理人、改めて気付きました。自分はロクでもないものにツッコむ時にはモチベーションがアガリまくるのですが、良いものを褒めるのは、ホント向いてないなと。ヤル気が起きないw

どうにも、シリーズして完結させるのは難しいかもしれません。そこで、とりあえず現行のシリーズを、少し方向転換します。

『東京くらし防災』の内容や構成をイジるのではなく、その内容の優れた点のうち、管理人が皆様に「ここは押さえておいて欲しい」という部分を、記事内容に沿ってピックアップして行きます。

それならば、本当に大切なことを伝えたいという当ブログの主旨にもマッチし、管理人のモチベーションもそれなりにアガります。

しばらくそうこうしながら、次のステップを考えて行きます。


そんなわけで、それほどペースは上げられませんが、時々は覗きに来ていただければ幸いです。

■当記事は、カテゴリ【日記・ コラム】です。

2018年4月 1日 (日)

【エイプリルフールネタ】情報解禁します(#1354)

ここしばらく更新ペースが落ちてしまっておりますが、それにも関連するお知らせがあります。

実は、あるプロジェクトが進行していたのです。本日、情報解禁します。


『本当に大切なこと』を集約する


発表します。当ブログ『生き残れ。Annex』が書籍になります。

普段から数字優先で中身が薄いメディアの姿勢を批判している当ブログではありますが、それでもお声がけいただけた奇特なメディアがありました。

しかし管理人としては、防災でカネ儲けするつもりはありませんし、当初はお断りしておりました。それに、あらゆる分野にわたる膨大な情報を一冊の本にまとめることなど無理、どうしても過不足が生じてしまうし、半端なことはやりたくなかったのです。

でも先方のお考えを何度か伺ううちに、それならやれそうかな、という気になりました。書籍だけではなく、ネットや映像メディアも併用した情報発信のご提案だったのです。


ひとつネタバレしますと、防災マンガも収録されまして、当ブログで連載した防災小説『生き残れ。』が原作となります。すでにプロ漫画家さんによるラフも上がっております。主人公の三崎玲奈、かなり魅力的なキャラになっていますよ。

その他諸々の絡みもありまして、ブログ本編での情報発信を抑えていたような状況です。

そんなわけで、あくまで『本当に大切な』防災情報を新しい形で発信するプロジェクトが、間もなくスタートします。

書籍タイトルはちょっと変わりまして、

生き残れ。〜あなたは”本当に大切なこと”をまだ知らない〜

そのまんまですがw、この”本当に大切なこと”をタイトルに入れるのは、管理人がこだわった部分ではあります。


出版日やメディア展開など詳細はまた後日お知らせします。人気書籍になるかどうかは自信がありませんが、これまで無かったタイプの防災本になるかと。

販売はネット上でが中心になる予定ですが、一部有名書店などでも販売されるようです。


2012年1月に当ブログを始めて6年余り、管理人がお伝えしたかったことが、いよいよ新しい形で始動します。どうぞご期待ください。


・・・という日が来る夢を見ました。すいませんエイプリルフールネタでしたーwww

■当記事は、カテゴリ【四月バカ】です。

2018年3月25日 (日)

【東京くらし防災02】どこかで見たような、でも違うような(#1353)

そんなわけで、今回から『東京くらし防災』の内容について、あれこれとつついていきます。


基本コンセプトというか


表紙にも書いてあるひとこと。

『わたしの「いつも」がいのちを救う』

これがこの本のコンセプトというわけですが、このスタイルでは、すでに『地震イツモノート』という有名な本があるわけで、なんかモロ被りだなと。まあ、民業圧迫と目くじらを立てる人もいないでしょうが。まさか、ひらがなとカタカナの違いがあるとは言いますまいw

さておき、巻頭には本文のインデックスとなる15の項目がイラスト入りで並んでいるわけですが、その15番目にこんなのが。
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これ、笑うところですかねw

さておき、その他の14項目を列記してみます。

1・外出先では非常口を確認
2・カーテンは閉めて寝る
3・食器の重ね方を変えてみる
4・包丁は使ったらすぐしまう
5・寝転んで危険を探してみる
6・日用品を多めに買い置きする
7・行けるときにトイレは済ませておく
8・生理用品はもう一周期分買っておく
9・災害時の集合場所を決めておく
10・公衆電話の使い方を子供に教えておく
11・地域の行事に参加してみる
12・災害時のペットの預け先を探しておく
13・ママバッグは使った分だけ足しておく
14・チョコレートやキャラメルをカバンに入れておく

という感じです。こんな項目をメインに持ってくるとは、従来の防災本とはけっこう違いますよね。あくまで、日常生活でふつうにできることに特化しているようです。


お約束のアレがない


その一方で、この手の情報にありがちな、アレがほとんどありません。

曰く、今後何年間にでかいのが来る確率が何パーセントとか、震度いくつとか津波なんメートルが予想される地域がこれだけあるとか、いわゆる『専門家』が大好きな数字ネタです。

そういうもので恐怖感をアオれば、みんな災害対策を進めるだろうというのが、まさにオッサン発想ではないかと。

この点は当ブログでも何度も指摘していますが、女性目線でなくとも、そんなマクロ視点はどうでもいいんですよ。大切なことは、自分の居場所にでかいのが来るのか、その時自分の周りに何が起きるのか、それを効果的にヘッジするにはどうするか、これだけなのです。

そして、1995年の阪神大震災以来、我々はもう知っているのです。日本中、どこででかいのが起きてもおかしくないと。

しかも地震だけでなく、豪雨などの気象災害はそれこそどこでも起きて、それがしばしば過去の尺度が通用しないほどの規模で襲いかかってくることも増えました。

そういう現実を前に、数字ネタは何を今更というだけでなく、実感に乏しい小難しいことを羅列されるだけで、なんだか面倒くさくなってしまうだけではないかと。

そういう数字ネタを知識として押さえておこうと考えるのは、管理人も含めた防災ヲタくらいでしょう。少なくとも、大災害に対して漠然とした恐怖感を抱きつつも、具体的にどうすれば良いかわからない人々にとっては、ほとんどどうでも良い情報なのです。

そういうのをごっそりカットした構成は、本来必要な情報に集中するためにも、ある意味で必然とも言えるのです。


面白くないかもですが


これも当ブログでよく使う表現なのですが、災害対策に完璧はあり得ません。でも、やったらやった分だけ、『生き残る』確率が確実に上がって行くということです。

だから、できることから少しずつという現実的なコンセプトが必要なのです。この『東京くらし防災』は、そういう点でも、まず一読をオススメしたいなと。

なんだかのっけからホメすぎかもしれませんねw次回から、本文の内容についてあれこれ考えて行きます。

■当記事は、カテゴリ【『東京くらし防災』ってどうよ】です。

2018年3月 6日 (火)

【東京くらし防災01】ピンク色のニクイ奴w(#1352)

妙なタイトルで恐縮です。当ブログ読者の方から情報を頂戴した、”あの本”を入手いたしました。
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当ブログでさんざんツッコませていただいた、『東京防災』の続編とも言える、『東京くらし防災』です。

なんでも女性目線での防災本ということで、装丁はピンク色でイラストもかわいらしく、言われなくても「これは女性向けを意識したな」とわかります。


ちょっと違うぞ


管理人は、あの『東京防災』に散々ツッコんだわけですが、今度もまあ似たようなものかな、女性目線と言っても、所詮はオッサンが「女性向けですよ」と宣って、女性の意見もちりばめたそれっぽい情報をまとめたものだろうよという、偏見に満ち満ちた視線でページをめくりはじめました。どんなツッコみネタが現れるかなと、正直ワクワクしながらw

でも、ひと通り目を通して、かなり見方が変わりました。これ、かなりいいじゃんと。

もちろん、細かい部分にはツッコみたいところもありますが、基本的なコンセプトと情報の選択や表現方法など、あの『東京防災』よりは、はるかに実用的だと感じてしまったのです。

そこで奥付を見てみると、監修者が全員女性なんですね。それも、エラそうに受け売りの理屈を宣うメディア芸者みたいな『防災の専門家』じゃなくて、現場で実際に活動されている方が大半のようで。

こういう企画が持ち上がった時、旧来の『防災の専門家』はメシのタネだと群がったでしょうが、そういう手合いを排除して、『女性目線』に純化したコンセプトを実現したことを、まずは素直に賞賛したいと思います。


ユニバーサルということ


もっとも、大半の災害対策は性別とは関係ありません。しかし、一方で女性特有の対策や、女性が共感しやすい情報もあり、それが自然な形でかなり網羅されているように感じます。これ、オッサンがやると「女性はこうだ、私は知っている」みたいな、上から目線になりやすいんですよね。

それ以前に、我々の約半分を占める女性のための情報が、従来の防災情報ではなぜかマイノリティ情報というか、おまけやトリビア的な扱いになっていることがあまりにも多かったわけで、当ブログでもその点を何度も指摘してきました。

ともかくも、大半の情報は性別を超えて共通です。それを理屈優先ではなくて、生活の中での場面に応じた平易な表現でまとめられている『東京くらし防災』は、男性にもオススメできるかと。いやむしろ、”本当は役に立たない”理屈ばかり気にしている男性にこそ、一読をオススメしたいと感じる防災本です。

要は、一般論として『弱者にやさしい』ものは、誰にでもわかりやすく使いやすいというユニバーサルデザインが、かなり実現されているかと。

あ、女性が必ずしも災害弱者だと考えているわけじゃないですからね。いらん反感を買わないために、念のため付け加えておきます。


毒は少なめです


これまで、世間の防災情報に対して散々ツッコんできた管理人がこんなにホメるなんて、我ながら実に気持ち悪いですねwでも、ホメ殺しじゃありません。

これからのシリーズ記事、縦横無尽にぶった斬る記事を期待されている方には、実に面白くないシリーズになるかとは存じますが、おかしなコンセプトや内容をぶった斬るのは、本来望むところではありません。

あくまでも情報を吟味し、過不足を指摘し、批判だけでなく提案もしながら、『本当に役に立つ』情報を見いだして提示して行くことが、管理人が当ブログをやっている本来の目的です。その点『東京防災』は、枝葉のツッコみどころが多すぎたw

『東京防災』へのツッコミは、こちらの過去記事をご覧ください。
■カテゴリ【『東京防災』ってどうよ】


手前味噌と言われようとも


もうとつ、管理人がホメたいというか、単純に喜ばしいことがあります。

管理人は、当ブログの1300本を超える記事の中で、折りに触れて『防災の専門家』は言わないけれど、本当はこうじゃないか?という現実的な災害対策を、たくさん提示してきました。

この『東京くらし防災』には、そんな管理人の考えと共通する、このことは皆に知っておいて欲しいなと考えている内容が、かなり見受けられるのです。

でも、当ブログ記事内でよく書いているように、そんなもの、本来は「ちょっと考えればわかること」なのです。今まで、理屈優先でちっとも現実を考えていない輩が多すぎた、ということですよ。

そういう点もピックアップしながら、改めて解説して行きます。例によって、別に自慢したいわけじゃありません。誰が出した情報だろうと、正しいものは正しく間違いは間違いだということです。

それでは、シリーズ記事を始めます。もちろん、ツッコむべき部分はしっかりやりますよw

とりあえず、主に東京都民や都内に通われている方になってしまいますが、『東京くらし防災』、実際にご覧になってみてください。 本書についての詳細や、ウェブ上での閲覧はこちらから。

■東京都防災ホームページ

なお、当シリーズは、専用新カテゴリ【『東京くらし防災』ってどうよ】にまとめることにします。


■当記事は、カテゴリ【『東京くらし防災』ってどうよ】です。

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