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2012年1月17日 (火)

地震雲ってなに?【1】

今日1月17日で、1995年に発生した阪神・淡路大震災から17年が経ちました。改めまして、犠牲となった6434人の方々のご冥福をお祈りいたします。私たち生きている者の使命は、亡くなった方々の、無念と苦痛に満ちた「声なき声」を、詳細な分析と最大限の想像力を働かせることで聴き取り、再び同じような災害に見舞われた時、ひとりでも犠牲者を少なくするための備えに繋げること、そのように考えています。

さて、地震雲ですが、実はそれが話題になり始めたのは、奇しくも阪神・淡路大震災がきっかけでした。震災後しばらく経ってから、実は地震の前にこんな現象が見られたという「宏観現象」の報告が、数多く集まりました。 それらすべてが地震と関連するとは証明されていませんが、ある特定の魚が異常な大漁だった、逆にある魚が姿を消した、動物がいつもと違う不審な行動をしていた、地震前に不審な光を見たなど、いろいろありました。

その中のひとつに、神戸新聞にも掲載されて話題になった写真があります。その写真がこれです。
Kobe_tatumaki_2

地震発生前日、1月16日の夕方、当時建設中だった「明石海峡大橋の上」に、真っ赤な夕焼けに染まる「垂直に立った」雲が出ているのが撮影されました。 まずここでの注意点はふたつ。本当に明石海峡大橋の直上なのか、本当に垂直に立っていたのか、という部分です。

写真を見るだけだと、確かに言われる様に見えないこともありません。この写真が神戸新聞に掲載され、科学的検証も無いままに「前日に地震雲らしいものが出ていた」と報道されたものですから、そこから一気に「地震雲」という言葉が広まりました。おまけに真っ赤な夕焼けまでが、いつのまにか地震の前兆とされてしまいました。

もちろん、それ以前から地震の発生と雲の形について、なんらかの相関があるという主張はありました。しかし科学的調査や統計が行われた訳ではなく、発生のメカニズムとされている「地震発生前に地殻内で大きなストレスがかかった岩盤が破壊され始めると、そこから電磁波が空中に放出され、空中のエアロゾル(微粒子)を凝集させて、それが核になって雲が出来る」という理屈も、一見科学的なようですが、実は大切な部分で物理法則を無視したエセ科学の類です。これについては、後で詳しく述べます。

とにかく、阪神・淡路大震災以後の報道などで、「垂直に立った竜巻状の雲」と、「異常なほどに真っ赤な夕焼け」は、それが事実なのか、本当の地震と関係があるのかという検証もされずに、すっかり地震の前兆現象とされて有名になって行きました。


今回はここまでですが、このシリーズはカテゴリー【エセ科学・オカルト排除】にまとめますので、間に他の記事が挟まっても、そのカテゴリーをクリックしていただければ、続けてお読みいただけるようにします。

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