地震関連情報1/12
本日午後12時20分ごろ、福島県沖を震源とするマグニチュード5.8の地震が発生し、最大震度4を記録しました。震源の深さは20kmです。
この地震は、昨年末頃から福島県浜通りおよび沿岸部、茨城県北部及び沿岸部で目立って来たタイプの地震です。それまで福島県浜通り内陸の、深さ10km程度で群発していた地震の発生が落ち着くにつれ、代わりに深さ20~30km(ほとんど20km程度)で発生しはじめました。
その震源域は、深さ10kmの群発地震震源域より若干北側の内陸、もしくは東側の海底が中心で、場所的にも別のメカニズムが働いているものと思われます。しかし太平洋プレートによる西向きの押し込みで発生する「スラブ内地震」が発生する深さ40~80kmより明らかに浅く、そのタイプとも考えられません。なお、「スラブ内地震」と思われる深い地震は、同震源域付近でも別に発生しています。
深さ20~30kmと言えば、「プレート境界型地震」である東日本大震災本震の震源深さに近いのですが、その震源域はプレート滑り面より明らかに本州寄りですので、そのタイプでもありません。
福島県浜通り震源の群発地震の発生メカニズムが全くわかっていないように、その付近における、これら深さ20~30km程度の地震についても、明確な判断はできないようです。いずれにしろ、陸地下および沿岸部地下で起きる地震ですので、地上の揺れが比較的大きくなるタイプの地震ですので、今後の推移を注意深く見守る必要があります。
内陸及び沿岸直下でマグニチュード7クラスが発生した場合、陸上の揺れは最大で震度6強程度が予想されます。
「地震関連」カテゴリの記事
- 長野県南部で震度5強(#1328)(2017.06.25)
- 茨城県北部で震度6弱(#1304)(2016.12.28)
- 福島県沖でM7.4・津波発生(#1294)(2016.11.22)
- 鳥取県中部で震度6弱(#1286)(2016.10.21)
- 鹿児島県沖永良部島で震度5弱(#1271)(2016.09.26)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント