地震関連情報1/26
本日1月26日(木)午前5時43分頃、宮城県沖を震源とするマグニチュード5.1の地震が発生し、最大震度4を記録しました。震源深さは50kmです。この地震は、23日に福島県沖で発生したマグニチュード5.1の地震と同様の、太平洋プレートによる西向きの圧縮力による逆断層型スラブ内地震です。
東日本大震災による地殻変動で、東方向に大きくズレた日本列島を、太平洋プレートが再び西方向に押し戻す過程で、このタイプのスラブ内地震が発生することが予想されていました。そして、実際に昨年10月頃から発生しはじめ、現時点ではごく小さいものも含めれば、ほぼ毎日発生しています。特に、宮城県沖では震災本震震源域の深さ20~30km程度の余震がほぼ完全に無くなり、本震震源域より沿岸部寄りで、深さ40~60kmのスラブ内地震の発生が続いています。
このタイプは、今まで、マグニチュード5クラス、震度4以上になることは無かったものの、ここへ来て福島沖、宮城沖で同じくマグニチュード5.1という規模で連続発生したことで、何か新しい動きに繋がる可能性も考えられます。もちろん偶然の可能性もありますが、しばらくの間、東日本の太平洋岸海沿いもしくは沿岸部海底で起こる、震源深さ40~60km程度のスラブ内地震の発生状況に注目したいと思います。
なお、何度も書いていますが、スラブ内地震は、震源が比較的深いために海底の変形を伴う可能性が小さいので、津波が発生する確率はあまり高くありません。しかし、内陸下もしくは陸地に近い海底下で起こるため、規模の割りに陸上の揺れが大きくなる傾向があります。
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