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2012年2月18日 (土)

家の中の地震対策【6】

今回は、建物自体の耐震補強の次に重要な、家具類の転倒・飛散防止についてです。

まず、阪神・淡路大震災のデータをご覧いただきましょう。犠牲者総数6434人のうち、約83%、約4590人が、自宅建物の倒壊等による原因で死亡しています。そしてそのうちの約10%、約460人が、家具類の転倒による原因で死亡しているのです。

意外に少ないとお感じになられた方もあるかもしれません。しかし、この数字は「明らかに家具の転倒が死因である」と識別されたケースだけの数字です。つまり、まず家具の転倒に巻き込まれ、脱出の機会を失った後に家が倒壊したり、火災によって死亡したようなケースは含まれていません。つまり家具が転倒・飛散しなければ助かったかもしれない人々が、何千人も存在した可能性があるのです。

さらに、死亡者数だけに注目すべきではありません。残念ながら管理人は正確なデータを持ち合わせていませんが、家具類の転倒や内容物の飛散によって負傷した人の数は、この何十倍にも及ぶはずなのです。大災害後の報道では、ある意味で「元気な」人々の様子が中心です。重傷を負って、負傷者が溢れる病院で苦しんだ人々、病院にも行けずに苦しんだ人々の現実は、倫理上のこともあってほとんど報道に乗りません。でも、メディアに乗らないからといって、忘れてはいけないのです。

東日本大震災においては、阪神・淡路大震災に比べて地震の揺れ自体が建物を破壊する力が小さく、家具の転倒も比較的少なかったはずです。しかし、犠牲者の中には、家具の転倒や建物の崩壊に巻き込まれ、脱出の機会を失ったまま津波に呑まれた人々が、確実に存在するはずです。そんなケースがどれだけあったかは、今となっては永遠の謎ではありますが。

とにかく、地震に対して最も大切なのは建物が倒壊しないこと。その次が、家具類が転倒・飛散しないこと。それが何より「生き残る」ための近道なのです。


「家具の固定」は、特に阪神・淡路大震災以降、かまびすしく言われるようになりました。そのための器具も、たくさん発売されています。既に十分な対策を取られている方も多いでしょう。でも、本当にそれで大丈夫ですか?これから対策をしようと思われている方、市販の対策器具を用意すれば、簡単にできるとお考えではありませんか?

管理人に言わせれば、この「家具の固定」こそ、机上の空論の宝庫なんですよ。

次回は、その実際をご覧いただきましょう。


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