家に備える防災グッズ【1】
『家の中の地震対策』と同時進行の新シリーズ二本目、始めます。こちらは、家(自宅)に備えておくべき防災グッズについて、最大公約数的な発想ではなく、あくまで実践的に突き詰めて考えます。備えただけでは不十分です。いざという時使えなければ、話になりません。
ご注意いただきたいのは、ここでの「家」とは、『家の中の地震対策』シリーズて提示する対策が完了している、つまり「家は完全に倒壊しない」前提で考えているということです。
まず、何を揃えたら良いかの前提となるのが、『普段持ち歩く防災グッズ』でも提示した、すべての防災グッズに共通する6つの要件です。
■水分
■カロリー
■視界
■防水・防寒
■安全・衛生
■情報
それに加えて■救護の要素も入ってきます。
そして、家に備蓄する防災グッズは、二種類に分けることが必要です。
●非常持ち出し用
●備蓄用
ということになります。このシリーズでは、上記6(7)要件に沿ったグッズを、それぞれ非常持ち出しと備蓄用に分けて考えて行く形となります。
基本的には過去の大災害、特に阪神・淡路大震災、新潟中越地震、そして東日本大震災被災者の実際の声を重視しながら、被災時には何が起きて、何が必要なのかという事実を浮き彫りにして行きます。そして、それに対応できる防災グッズとは何か、それをどのような形で準備すれば良いかという部分まで考えて行きます。
ありきたりの「防災グッズリスト」をいくら眺めても、モノは揃っても「生き残る」力は上がりません。その時何が起きて、その中で人はどのように感じ、行動し、欲し、嫌うか。それを理解していなければ、過去の教訓を活かしているとは言えないのです。
それでは次回から、具体的な話に入りましょう。まずは「水分」編です。
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