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2012年2月 4日 (土)

普段持ち歩く防災グッズ【4】

さて今回は、「視界」編です。

大災害の目まぐるしく変わる状況の中で的確な判断をするためには、五感を研ぎ澄まさなければなりせん。その中でも最も大切なのが、「視界」だと考えます。ではまず、災害下で視界を失う状況を考えて見ましょう。

まずは停電による照明の喪失。一般に地下鉄や地下街を想定しがちですが、普通のビルの中も、真っ暗な場所が多くなります。窓の無いデパートの中で、停電になることを想像してみてください。夜間ならば、屋外も真っ暗です。関東地方の方は、あの計画停電の夜を思い出してください。多少の月明かりがあっても、建物の影、木立、地下道などは、墨を流した様な暗闇です。

次に、視力矯正の問題。メガネやコンタクトレンズを使っている方は、それらを失うと周囲から得られる情報量が激減し、的確な判断や行動が難しくなります。

そして、目への傷害。猛烈なホコリや煙などのために、目にダメージを受けたり、目を開けていられなくなることも考えられます。これらのケースに、持ち歩きグッズでどのように対応できるか、考えて行きます。

まず、防災グッズの中心的存在であり、東日本大震災の被災地では「いくつあってもいい」という声も聞かれた、ライト類です。持ち歩くライトに必要とされる条件は、軽量コンパクト、防水性能、そして十分な照度です。

私は夜間の計画停電の時、赤色誘導灯を持って近所の夜回りに出ていました。暗い街をライトを持って歩く人の姿も多く見られましたが、しかしそのほとんどがペンライトレベルのもので、足元を照らすのが精一杯という照度のものでした。平常時の街歩きならともかく、その程度の明るさでは、非常時の暗闇では不安です。

私が考える必要照度の目安は、真っ暗闇でも10m先の人の顔が容易に識別できる明るさ、というものです。そのくらいでないと、先々の状況を確かめながら、素早く移動することは困難です。例えば真っ暗闇のビルの中で、床の落下物を避けながら進むべき通路を探すようなケースを想像してみてください。10m先が薄ぼんやりでは、素早く動けないはずです。

十分な明るさを確保しながら、電池の持続時間もできるだけ欲しい。そうなると、LEDライトをおいて他にありません。さらに、堅牢なボディと雨の中や水中に落としても大丈夫な防水性能も必須です。コンパクトさでは単4電池使用モデルが有利ですが、電池の持続時間の長さと、他の機器と電池サイズを共通にするという発想から、一番入手しやすい単3電池モデルがお勧めです。

最近はライトの明るさを「ルーメン」という単位で表しますが、最低でも25ルーメンは欲しいところです。これは商品のパッケージに表記してあります。下画像は、私の装備です。
Photo_012
小さい方は単3電池1本モデルで、明るさは26ルーメン、連続点灯8時間。これを常時ポケットの中に入れています。大きい方は単3電池2本モデルで、明るさは80ルーメン、連続点灯8時間。こちらはバッグの中に入れています。80ルーメンあれば、暗闇で50メートル先も十分見通せます。私は二本持ち歩いていますが、とりあえず単3電池1本仕様の、このクラスのLEDライトがあれば大抵のケースに対応できると思います。

ところで、緊急避難時に重要なライトですが、落としてしまうこともあり得ます。混乱の中では拾うのも困難なこともあるでしょうから、そのための対策が必要です。ライトには大抵ストラップがついていますが、さらにちょっとした工夫をしました。
Light_016
Light_020
上画像は、ストラップに「タイラップ」を巻いて、手首部分で絞れるようにしてあります。つまり、某ゲーム機のコントローラーのストラップと同じです。下画像のように、「輪ゴム」でも同様の効果があります。輪ゴム一本でできる、予防安全です。

こうしてあれば落とすことはありませんし、万一建物の倒壊に巻き込まれても、ライトが身体から離れませんから、被発見率が高くなります。

ライトの収納場所で大切なことは、ワンアクションで手に取れる、いつも決まった場所にしておくということです。非常時にライトが必要な状況は、即ち視界が失われている時です。その中でカバンの中をごそごそやっていて、中身をぶちまけたりしてしまってはおしまいです。そんなことの無いように、カバンでもポケットでも、いつでも「手を入れればそこにある」状態にしておくことが大切です。

ところで私は汎用性の高さを考えて、敢えて手持ちのライトを持ち歩いていますが、緊急避難時などに両手を空けられるヘッドランプを持ち歩くのも良いと思います。これは皆様の考え方次第で、どちらでも良いと思います。画像は単3電池1本タイプのヘッドランプで、26ルーメン、連続点灯10時間のものです。
Head

ここで紹介したモデルは少し高めの価格(下記)ですが、それに見合った性能はありますし、いざという時に命を託す可能性があるものですから、個人的には惜しく無い投資だと思っています。
なお、LEDライトは年々明るさと電池の持続時間が進化していますので、最新モデルを選ばれるのが、結局は一番お得かと思います。

長くなりましたので、その他の項目は次回に続きます。

■このシリーズは、カテゴリ【防災用備品】をクリックしていただくと、まとめてご覧いただけます。

■参考データ
単3×1本モデル サンジェルマン㈱GENTOSパトリオ6 重量61グラム(タマゴ一個分)、価格850円前後。
単3×2本モデル サンジェルマン㈱GENTOSパトリオ7 重量113グラム、価格1300円前後。
ヘッドランプ サンジェルマン㈱GENTOS GTR 重量91グラム、価格1300円前後。
※重量はすべて電池込み。データは管理人調べ

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コメント

はじめまして。由一といいます。
持ち歩き用のライトについてですが、私はPETZL(ペツル) elite(イーライト)を持ち歩いてます。
軽量コンパクト(電池込みで重量:27g)
防水性(国際電気標準会議規格のIP6防水性能、水深1mに30分水没してもOK)
光量(最大26ルーメンで50時間)
と、文句無しのライトだと思います。欠点を挙げるとすれば、
1、CR2032というコイン型のリチウム電池だと補給が難しそう
2、値段が3000円前後と高い
3、リール式なので壊れた時直すのが難しそう
値段と重要性を考えたら安い物です。

>由一さん

はじめまして。コメントありがとうございます。ご教示いただいたPETZL eliteについて、詳しい事を知りませんでしたので、いろいろ見てきました。

軽量、コンパクト、高強度で照度と持続時間も十分、手持ち、ペンダント式、ヘッドランプでも使えるなど、EDCグッズとして求められる条件を高次元で満たしていますね。ライトマニアの管理人、早速欲しくなっております(笑)

問題は、おっしゃる様に価格、電池の入手という部分かと思いますが、これだけの機能にしては安価だと思いますし、とりあえず50時間点灯できれば、ほとんどのケースで十分でしょう。

私のお勧めしているGENTOSシリーズは、どこでも入手しやすく、電池も一般的で、頑丈でコストパフォーマンスに優れているという点を推しているのですが、さらに機能を特化したこのようなギアも魅力的ですね。

信頼できる高機能ギアを持っているだけでも、気分的に良いものです。これ、多分買ってしまうでしょう(笑)そうしたら、記事でレポートしますね。

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