地震関連情報2/20
昨日2月19日午後2時54分ごろ、茨城県北部、深さ10kmを震源するマグニチュード5.1の地震が発生し、日立市で最大震度5弱を記録しました。
この地震は、福島県浜通りから茨城県北部にかけての深さ10km程度で群発していた震源域で発生したことから、震災後に同震源域で群発している、一連の誘発地震のひとつと考えられます。なお、この震源域で地震が群発しているメカニズムは、震災の影響には違いないものの、未だに判明していません。
当初は福島県浜通りと一体の震源域に見えていましたが、昨年11月頃から、福島・茨城県境付近を境に震源域が南北に分かれる傾向が出始めました。しかし今年に入ってから、ふたたび一体化するような発生分布に変わり始めました。その理由は不明ながら、現在も震源域の状況が連続的に変化している最中であり、今後どのような動きに結びつくのかは予断を許しません。
この震源域は東日本大震災の震源域とは異なり、いわゆる余震ではありません。発生メカニズム不明の誘発地震が、他の誘発地震震源域に比べて極端に数多く発生してきた地域です。現在は、発生回数は最盛期の数分の一程度にまで減っていますが、昨日の地震で、未だある程度の規模で発生する可能性があることが、再認識させられました。
引き続き十分な警戒が必要な震源域のひとつと言えます。
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