2017年10月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31        

« 【シミュレーション解説編】津波・漁港付近【3】 | トップページ | 【レポート】首都圏震度7の可能性について【2】 »

2012年3月 9日 (金)

【レポート】首都圏震度7の可能性について【1】

管理人は、3月8日に東京大学安田講堂で開催された、『首都直下地震防災・減災特別プロジェクト・最終成果報告会』に参加して参りました。このプロジェクトは、平成19年から23年までの5年間に渡って実施されたもので、今回はその成果の報告会でした。

その中で、既に多くのメディアに取り上げられて、「関東に震度7が来る」と騒がれている内容について、簡潔に解説いたします。

まず、これは「関東に震度7が迫っている」ということでは全く無く、「良く調べてみたら、関東で想定されるマグニチュード値の地震が起きた場合、最大震度が7になる可能性もあることがわかったので、被害想定などを見直します」ということに過ぎません。恐怖を煽るような報道や、この話題に絡めたエセ科学やオカルト的な情報には、決して踊らされないでください。

我が国の「中央防災会議」は、様々な研究から「今後30年以内にマグニチュード7程度の地震が南関東で発生する確率は70%である」と評価しています。この「南関東」とは、北は栃木・茨城県境付近、東は千葉県の銚子付近、南は房総半島南端付近、西は神奈川・静岡県境付近を結ぶ線に囲まれたエリアです。過去に大きな地震が繰り返されているエリアを詳細に調査し、それで得られたデータを解析することにより、「このエリア内については」そのように判断したというものです。

まず、関東における地震の歴史からまとめます。関東では、プレート境界型の、マグニチュード8クラスの巨大地震が繰り返し起きています。直近では、1923年(大正12年)の、いわゆる「関東大震災」で、その前は1703年の「元禄関東地震」であり、その間隔は約220年空いています。周期性のあるプレート境界型地震の性質を考えれば、類似震源、類似規模の地震は、まだ当分起きないと考えられています。ただ、東日本大震災の影響が、どのように作用するかは未知数です。

一方、マグニチュード7クラスの地震は、過去100年の間に関東で5回起きています。マグニチュード値は1減るとエネルギーは30分の一、2減ると1000分の一になりますが、阪神・淡路大震災がマグニチュード7.3で震度7を記録したことからもわかるように、内陸の直下で起きると非常に大きな破壊力をもたらします。このマグニチュード7クラスの地震が、関東南部において「30年間に70%の確率」で発生するとされている地震です。

次に、南関東の地下構造についてです。下図は報告会で配布された資料をもとに、管理人が作成したものです。
Mini_3
このように南関東の地下はユーラシアプレート、フィリピン海プレート、太平洋プレートが三層になってぶつかり合う、非常に複雑な構造になっています。

1から5の番号をつけた赤色の部分は、その中でマグニチュード7クラスの地震が発生する可能性が高い場所です。それらの解説は、次回に続きます。

※当記事の掲載当初、図中と本文中で、ユーラシアプレートと北米プレートを取り違えた部分がありました。既に訂正済みで、現在のものが正当です。


■このシリーズは、カテゴリ【地震関連】をクリックしていただくと、まとめてご覧いただけます。

■■当ブログが何かお役にたてましたら、下の各ランキングタグへご支援のクリックをよろしくお願いいたします。

↓ 3/9現在、自然災害系ブログ第1位です。

↓ 3/9現在、地震・災害系ブログ第2位です。
にほんブログ村 その他生活ブログ 地震・災害へ

« 【シミュレーション解説編】津波・漁港付近【3】 | トップページ | 【レポート】首都圏震度7の可能性について【2】 »

地震関連」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/543100/54181186

この記事へのトラックバック一覧です: 【レポート】首都圏震度7の可能性について【1】:

« 【シミュレーション解説編】津波・漁港付近【3】 | トップページ | 【レポート】首都圏震度7の可能性について【2】 »