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2012年3月21日 (水)

家に備える防災グッズ【20】

「救護」編、続きます。

管理人からのひとつの提案として、こんなものがあります。
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これは空気膨張式の簡易ギプスです。チューブ状になったビニールバッグに手足の骨折箇所を通し、息を吹き込んで膨張させることで患部を固定する、登山用品として開発されたものです。

足など自分で息を吹き込めない場合に備えて、延長チューブが付属していることからも、これは山への単独行時に負傷した場合に、自分自身で処置するためのものです。簡易ギプスの作り方は「救急ハンドブック」のようなものでは良く見かけますが、実際にはそれほど単純なものではありませんから、こんなグッズで処置できるなら、かなり負担が軽くなります。画像のものは登山用品店やネットショップで入手できます。商品名「応急ギブス君」で検索してみてください。価格は3個パックで2400円前後です。画像の値札は1600円となっていますが、実は管理人がこれを購入したのは10年ほど前なのです(笑)現在、ネットショップで売っているセットは、当時のものと内容も違うようです。

早朝に発生した阪神・淡路大震災での最多死因は、「窒息死」でした。その多くが倒壊した自宅建物に挟まれ、呼吸ができなくなって死亡したものです。しかし、もしこれが昼間や夕方など、市街地が賑わっている時間だったらどうなるでしょうか。

繁華街での建物倒壊、ビルの外壁、看板やガラスの落下、交通機関の重大事故などが発生し、出血を伴う外傷が発生する比率が急激に高まるでしょう。その場合にできることは、事実上「止血」しかありません。そしてその方法は、ほとんどの場合「圧迫止血」しか無いのです。

つまり、出血部を強く圧迫したり、縛ったりすることで止血する方法です。縛ると言っても圧迫のためであり、いわゆる「止血帯」とは異なります。近年では、素人が止血帯をすることは、効果が不十分だったり他のリスクが増すために推奨されていません。しかし圧迫止血も、首や胴体など出血部位によっては不可能ですし、動脈出血している場合は、噴き出す血液との格闘になります。事実上、血液感染防止などとは言っていられません。技術以前に、そのような状態の人に近づくことだけでも、相当な覚悟が必要です。

そこまで厳しい状況でなくても、大半の人は遠巻きに眺めているだけです。これは実際に経験された方も多いでしょうが、管理人が遭遇した事故現場でも、すべて例外なくそうでした。しかしその一方で、誰かが動き始めると、勇気をふりしぼってついて来てくれる人が必ずいました。「なんとかしてあげたい」という気持ちは、大抵の人が持っているはずです。しかし、どうして良いかわからない。

ならば、学んでください。日本赤十字社や消防、各種団体が主催している救命救急講習に参加してください。初級講習を受けるだけでも、命を救う力は飛躍的に高まります。正しい応急処置をして医療機関に引き継ぐことで、救命率の上昇はもちろん、傷病の予後もずっと良くなるのです。もっとも、大災害時には医療機関に引き継げるかどうかもわかりませんが。それでも可能性のある限り、できることはやりたいと管理人は考えています。

次回は、災害救護の際に知っておくべき、非常に大切な問題についてです。

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