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2012年3月17日 (土)

家に備える防災グッズ【17】

今回は携帯電話、スマホ関係です。

管理人は当分の間スマホ移行はせずに、いわゆる「ガラケー」で行くことにしました。スマホの情報量は確かに魅力ですが、こと災害時対応を考えると、個人的にはまだまだ問題が多いと思うからです。次善の策として、Wi-Fi対応のアンドロイドタブレットPCを使用しています。

災害時における携帯やスマホの最大の問題は、停電中にいかに充電するかということ。携帯に関しては、既に手回し式充電器が一般化しています。これは音声通話の場合、ほぼハンドルを回した時間分の通話ができる充電能力がありますし、その便利さは実際の災害現場で証明されています。防災グッズの定番として、できれば一人に一台備えておきたいものです。

手回し式充電器は大抵ライトとラジオが一体になっていますが、他の用途に使っている間にラジオが聴けなくなると、避難生活中には大きなストレスになります。ですから、最低でも一家に2台は欲しいところ。これは阪神・淡路大震災の教訓ですし、おそらく東日本大震災の被災地でも同様だったはずです。電池式のトランジスタラジオと電池の備蓄をしておけば、その問題は解決できます。

管理人は、いつも「電池は入手しやすい単三に統一」をお勧めしているのですが、こと長時間、被災直後にはおそらく一日中聴いているはずの自宅用ラジオと強力なサーチライトだけは、より長時間持つ単二仕様で、そのための備蓄もしてあります。

一方スマホは、以前の記事で「スマホ対応の手回し式充電器はほとんど無い」と書いたものの、ここへ来てスマホ対応充電プラグつきの安価な手回し式充電器が、一気に市場に出てきました。しかし「iPhone」に対応していないものもありますので、「iPhone」ユーザーの方は、購入の際には注意が必要です。なお、スマホも充電プラグが「microUSB」のものに限られます。

なお、対応機種でも、「iPhone」充電時は、安定した電圧を保つためにハンドルを高速で回転させてください」という注意書きがありました。消費電力が大きい「iPhone」の手動での充電は、他のスマホに比べてかなり大変そうです。他のスマホでも、音声通話は「ハンドルを5分間回して、約3分間通話可能」ということで、やはり消費電力の大きなスマホは、携帯より大変そうです。


というわけで、管理人も最新のスマホ対応手回し式充電器を入手してみました。
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これは「iPhone」も対応しています。価格は1500円前後
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こちらは、「iPhone」対応していませんが、「iPod」、「DS Lite」、「3DS」、「PSP」にも対応しています。価格は1800円前後。どちらもホームセンターで良く見かけるものです。

これで家族共々ガラケーユーザーの管理人も、スマホの人に貸してあげることもできます。例としてはどうかと思いますが、現状は同じ部隊の中に口径の違う銃を持った兵士が混在しているようなもの。しかも威力が大きいものの弾の消費が早い、機関銃の弾だけが補充しずらい状況です。それを改善しないと、非常時には戦力になりません。

とりあえず位置情報の取得やアプリの自動更新など、非常時に必要の無い自動通信機能はオフにするか、必要の無いアプリを削除するかして、できるだけ電池を温存するべきでしょう。最近は外付けソーラーバッテリーなどの電源補助グッズもありますが、比較的安価な定番グッズで考えてみました。


充電に車の電源も利用しない手はありません。車のシガーライター電源を複数に分岐させるカーグッズには、USBコネクタつきのものがあります。カーショップで入手できます。
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画像がピンボケで申し訳ありません。USBコネクタつきの充電コードがあれば、携帯、スマホやUSB充電対応機器が車で充電ができます。画像の充電コードは、コンビニで売っている乾電池式の充電器から外したものです。なお購入の際には、念のため充電できる機器を確認してください。

■2016年4月30日追記■
この記事を書いた2012年当時は、管理人はまだガラケーユーザーでした。スマホも、どんどん普及率が上がっている最中で、“大食い”のスマホに対応できる充電デバイスは、ほとんど無かったのです。

現在でも、機構的にはスマホに充電できる手回し充電器はありますが、発電量が少ないので、あまり現実的とは言えません。

A4サイズくらのソーラー充電器でも、スマホをフル充電するのに夏の快晴で十時間以上は必要と言われ、補助用には良いですが、十分とは言えません。

残念ながら、2016年現在では、停電下でスマホを十分に使うための電源は、事実上存在しません。今後、アルコールを使う燃料電池などが普及して来ると思われますが、まだ時間がかかりそうです。

次回は情報の運用についてです。

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