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2012年4月11日 (水)

首都圏直下型地震を生き残れ!【6】☆オフィス編

■オフィスで生き残れ(その3)

ここまで、大地震におけるオフィス内の危険と、それを避ける方法について述べて来ましたが、その内容が多岐に渡るので「全部覚えられないよ」と思われた方も多いと思います。でも長々と書いた割には、実は大した事は言っていません。要は、下記の二点に過ぎないのです。

◎モノから身体を守れる場所に行け
◎ガラスには近づくな

ただこれだけのことを、オフィスのいろいろな状況に当てはめただけであり、それがオフィスに限らず、地震の第一撃から生き残るために必要な行動なのです。ですから、この二点だけを念頭に、皆様の居場所での行動を考えてみてください。これに関連して、「災害シミュレーションストーリー」のオフィス編もアップしますので、併せてご覧ください。

さて、今回は、どのような状況になったら「平常モード」から「緊急モード」に転換し、避難行動を始めるべきかを考えます。ただしこれはあくまでも目安です。できることなら、震度3程度の「大したことない」と感じる地震でも、意識して行動するか、少なくとも「どのように行動すべきか」考えることを習慣にすることで、「本番」での行動が確実に変わり、貴重な「命の一秒」を稼ぐことができるはずです。小さな地震は、抜き打ち予行演習の機会と考えましょう。

さて、では「本番」では何が起きるでしょうか。まずは最も危険な揺れとなる「内陸直下型地震」の場合です。

「内陸直下型地震」の際に、震源の直上または近くにいると、地震の最初のたて揺れ「初期微動」(P波)が到達した時に、下から「ドン!」と突き上げられるような揺れを感じます。この「ドン!」を感じたら、まず内陸直下型の震度4以上を覚悟しなければなりません。すぐに「緊急モード」に転換です。

さらに「ドーン!」、「ドドドドドッ!」、「ゴーッ!」というような地鳴りを伴う場合は、さらに大きな地震と考えて間違い無いでしょう。ましてや、突き上げによってデスク上の物が飛び上がったりしたら、これはほぼ間違いなく巨大地震です。大きな地震の場合、「ドン!」は大抵一発ではなく、続けて「ドン!ドン!ドン!」または「ドドドドド!」と来ることが多いはずです。そうなったら、一刻を争います。

地震の最初のたて揺れである「初期微動」(P波)は、その後に到達するよこ揺れ「主要動」(S波)より地中を伝わる速度が速いので最初に感じるわけですが、建物などに対する破壊力はあまり大きくありません。ここでいきなり耐震性の高い建物が倒壊することありませんし、立っていられないほどの揺れになることも、まずありません。

問題は、その後です。P波よりはるかに強大な破壊力を持つよこ揺れ、「主要動」(S波)が、すぐその後を追いかけて来ているのです。

P波が地中を伝わる速度は秒速5~7km、S波は3~4kmです。つまり、深さ10kmの震源直上にいる場合、P波を感じてから3秒以内に、激しいよこ揺れが襲って来るのです。余談ながら、Pはプライマリ(=一次)、Sはセカンダリ(=二次)の頭文字です。

前出の、阪神・淡路大震災でのNHK神戸放送局内のYoutube映像をもう一度視てみてください。仮眠していた人が、「ドン!」を感じて身体を起こしてからほぼ3秒後に、猛烈なよこ揺れが襲って来ています。阪神・淡路大震災の震源深さは約10kmですから、あれが直下型の震源直上付近における典型的な状態です。

なお緊急地震速報のシステムは、最初のP波を震源近くのセンサーで感知してS波の到達を予告するものですから、震源直上または直近では、揺れの方が先に来るか、良くても揺れと同時くらいになる可能性が大きくなります。緊急地震速報の発報は、震源近くでP波を感知してから5秒後くらいなのです。

そう考えると、最初の「ドン!」を感じた瞬間に行動を起こすことの大切さがおわかりいただけるでしょう。事実上、その瞬間にいる場所からあまり離れられないまま、激しい揺れに襲われるのです。ですから、普段から「この場所にいたらどうするか」という視点で、「本番」で取るべき最短時間での行動をシミュレーションしておかなければなりません。もちろんこれはオフィスに限らず、すべての場合に共通することです。

次回は、「プレート境界型(海溝型)地震」の場合について考えます。でも、地震のタイプなどその瞬間にはわかりません。今回の記事で覚えておいていただきたいことは、「ドン!」が来たら、最も危険で、最も時間的余裕が無い地震だ、ということです。


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