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2012年4月14日 (土)

やっぱりこの程度か

最近、当ブログの検索ワードに「NHK ゆうどきネットワーク 防災グッズ」というのが多いので、番組サイトへ行って、どんな内容の特集だったのかを見てきました。

「危機管理アドバイザー」なる人が、普段持ち歩く防災グッズについて「指導」していたようで、リストがありましたのでコピーしてきました。それが下記。まさかこれに著作権は主張しないよな(笑)

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【常にバッグに携帯するもの】
ゼリー飲料/携帯トイレ/マスク/ばんそうこう/バンダナ/ゴーグル/目薬/小型のペンライト/笛/携帯電話の予備の電池/小型のラジオ/防寒グッズ(使い捨てカイロ、アルミ製のシート)
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なんでも、被災者にインタビューした「あの時あったら良かったもの」だそうですけど、この内容、皆さんどう思われますか?このブログをびっしり読んでいただいている方なら、管理人がどこをツッコミたいかおわかりかも。

まず、ゼリー飲料。そりゃ無いよりマシですけど。代表的なのは、ウイダーインゼリーでしょうか。でもあれ、100グラム以上ありますよね。それで補給できるカロリーはどれくらいかというと、たったの180kcalなんですよ。管理人お勧めのカロリーメイトは、90グラムで400kcalです。みなさんどちらにしますか?

バンダナってのも良くわかりません。放送を見ていないのでわかりませんが、頭や首に巻いて防寒用にしたり、傷口を縛って止血するとかでしょうか。でも、バンダナの大きさ、薄さでは中途半端なんですけど。首もとを閉じて暖気が逃げないようにするには不足です。ちなみに管理人、バイク乗る時にバンダナは使ってます。でも、防災用としての用途は思いつきません。所詮は大きめのハンカチですし。管理人のお勧めは、白タオルなんですけどね。どちらの方が使い勝手がいいと思いますか?

ゴーグル・・・は?って感じです。これは目薬と合わせて、被災地で猛烈なホコリに悩まされたという声からなんでしょうが、まず、メガネ使用者は無視されてますね。メガネ対応の大型ゴーグルを普段から持ち歩けとでも?それに、猛烈なホコリが出るのは、津波や液状化被災地でも、被災後しばらくして、泥が乾燥してからなんですけど。それが何故普段持ち歩くグッズなんでしょうかね。でももし持ち歩くなら、管理人のお勧めは水泳用ゴーグルです。視度補正レンズつきもあります。

小型のペンライト。これなど一見まともですが、あんた一度でも真っ暗闇歩いたことあるんですか?と問いたいですね。しかも災害後の危険物だらけの場所で使うものですよね。ペンライト程度で安全に歩けるというなら、どうぞご自由に(なんかだんだん腹立ってきた)。管理人は、25ルーメン(照度単位)以上のLEDライトをお勧めしています。これは、感覚的には真っ暗闇で5メートル先の人の顔が鮮明に識別できるレベル以上のものということです。持ち歩くに負担にならない小型のものでも、十分な性能のものはたくさんあります。ペンライトでは、目の前の足元も十分に見えませんよ。

携帯電話の予備の電池ってのも、なんだか浮世離れしてますね。リチウムイオンの予備電池を常時フル充電で持っていろってことでしょうか。でも、それを使い切ったらおしまいじゃないですか。第一、携帯の電池って数千円しますよね。管理人としては、できれば手回し充電器が欲しいと思いつつ、持ち歩くにはちょっとかさ張るので、次善の策としてコンビニで売っている乾電池式の充電器をお勧めしていますが。

その他のものは、一応管理人のお勧めとほぼ同じです(細かい点は言いたいこともありますが)
ただ、これでは全然ダメですね。一番大事な、場合によっては命に関わるものが入っていません。

まず「防水」。雨具が無いのが全く解せません。被災直後や帰宅困難時にカサさして歩けとでも?カッパやポンチョがあれば防寒にもなります。100均もので十分です。冬場は服濡らすと、命に関わりますよ。でも一番役立つのは、暴風雨やゲリラ豪雨の時ですし。

ついでに言っておくと、「アルミ製シート」、いわゆるレスキューシートを防寒用としていますが、あれは移動中にはろくに保温できません。じっとしているなら効果的ですが、服の上から羽織るようにしても、すごく軽い素材なのですぐにふわふわ浮いてしまいます。コートの下とかに巻きつけるのなら効果がありますが、それも思うほど簡単ではありません。そんなものですから、移動中に雨具代わりにつかうためには、穴をあけて首を通したり、ガムテープで目止めするなど、それなりの工夫が必要です。できることなら、一枚開けて試して見てください。実はかなり扱いづらいものなんですよ。

そしてもうひとつ。「水分」はどうするんですか?これが一番無いと辛く、命に関わるものなのですが。水そのものを十分な量持ち歩くのは現実的ではないので、管理人としては「浄水ストロー」や「スーパーデリオス」(中空糸膜フィルター浄水器)をお勧めしています。確かにそれほど一般的なものでは無く、価格もそれなりにしますけど、命の根幹である水分を無視するような奴が、プロの「危機管理アドバイザー」とは笑わせますね。カネとってその程度か。こんな机上の空論が「NHKでやっていた知識」として、信頼度をともなって広まるのは、許し難いものがあります。

実は、管理人がmixiで防災コミュニティを始めたり、さらにこのブログを始めた最大の理由は、防災に関するこのような不十分な情報や机上の空論が、世間にあまりにはびこっているからなのです。震災後、少しはまともになったと思っていたら、まだまだこんな状態、それもNHKがやるとはね。

少しだけ毒吐かせていただきました(笑)もしご意見などありましたら、ご遠慮なくどうぞ。

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コメント

私もてばさんからご教授いただいた分際なので偉そうなことは言えないんですけど、NHKと言えども所詮「この程度」なんでしょうね。日本の国益や国民の安全なんてどうでもいいし、「こういうことやりましたっ」というアリバイ作りさえ出来てれば安泰。そうじゃなきゃこれだけ災害が多発する我が国で公共事業費をひたすら削れ削れと煽るはずもありません。実際に20年前から半減してますし、昨年三月は震災であんな状態になったにもかかわらず、公共事業の政府支出はさらに減ってます。マスコミがこうした状況を煽りこそすれ、糾弾してるのは寡聞にして知りません。東北の復興すら彼らにはどーでもいいことなのでしょう。真剣に「生き残れ」と願う視点から考えると、全ての報道のあり方が害意あるものとしか私には思えません。

話変わって。
うちの事務所のボスを焚き付けた結果「3日間籠城できる態勢」を整えることになりました。ボスはなーんにも考えてない人なので私が災害対策部長をやることになりました。と言っても従業員は5人で常勤は3人だけなんですがw
まず机の上・下の整理整頓、書類棚の補強をやりつつ、並行して備品を揃えることにしました。紙ベースの保管書類が膨大にあって、スチールラック(扉なし)が島状のデスクの周りを囲んでます。床はカーペットなのでコピー機やデスクなどが横滑りして来る恐れはないのですが、この棚たちがネックですね。倒れて来る前提で机の下の空間を確保しなくてはなりません。
飲料水はミネラルウォーターのサーバーとボトルのレンタルをしており常時50Lくらいはあるので何とかなりそうです。
トイレ系の水はビルの裏に神田川があるので、ロープを付けたバケツで組み上げてポリタンクに移した上で7階まで!運びます。こればっかりは頑張るしかありません。バケツで汲み上げる練習もした方がいいですね。職質が怖いw
ランタンは280ルーメンのGENTOSの単1×3本、ラジオはAM/FMの単1×2本を買いました。それぞれ多機能ではないですが、能力としては充分なはずです。ライトはランタンとは別に2本ほど欲しいですね。
ヘルメットはアスクルで揃えて、革手袋も何個か、食料関係はとりあえず保留、誰かが重篤化した場合のIDカードも書かせて、発災時の行動マニュアルも作って、、、と考えることが山ほどありますが何だか楽しいです。間違ってもNHKは参考にしませんw

>tntさん

いつもありがとうございます。でも「ご教授」なんて言われるとこそばゆいです(笑)防災ヲタが好き勝手にやらせていただいているだけですし。

マスコミのインパクト優先のスタンスは変わりようがありませんが、NHKには期待していたんですけどね。もちろん中には良い情報もありますが、やっぱり詰めが甘いことが多いと感じます。あと、「危機管理アドバイザー」とか偉そうに名乗りながら、あんな低レベルの机上の空論を流す輩に怒りを感じます。マスコミも「専門家」に語らせればそれで良し、というスタンスですしね。あれを信じた人がかわいそうですよほんと。

お勤め先の対策、すばらしいです。皆がこんな風に考え、行動すべきなのですが。命がかかっていることを、もっとリアルに考えて欲しいものです。

実際、オフィスでキャビネット類の転倒を完全に防ぐ対策は難しいと思いますので、倒れても生存空間が残る配置にするのが、現実的だと思います。

最近は事業継続計画(BCP)とかカッコいい名前で災害後に事業を続けるための対策を進めている企業も多いのですが、BCPの最も基本となる要素を忘れている例も目立ちます。それは従業員の安全。それも帰宅困難対策とか以前に、まずオフィス内の安全を最大限に確保しなければならないのですけどね。それが一番安価かつ効率的なBCPの基本なんですけど。人が動けなければ、どんなプランも動きません。

7階まで水を運び上げるためには、背負子(ショイコ)や登山用フレームザックをお勧めしますよ。30kgくらいまでのものを運ぶには、ベストの方法だと思います。

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