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2012年4月30日 (月)

地震関連情報4/29

本日4月29日午後7時29分頃、千葉県北東部内陸の深さ50kmを震源とするマグニチュード5.8の地震が発生し、千葉県旭市で最大震度5弱を記録しました。

この地震は、東日本大震災以降、非常に多くの地震が群発している千葉県北東部内陸~千葉県北東沖の震源域で発生したものです。この震源域はここ2ヶ月ほどの間に、少しずつ状況が変わっているように見えます。

震災以来、この震源域では深さ20km程度の地震が非常に多く、それは現在でも変わっていません。しかし2ヶ月ほど前から、深さ50~70kmの地震が多くなり始めています。今日の地震も50kmです。

非常に興味深いことに、直近の4月23日から今日29日までの一週間にも、ほぼ同じ震源域において深さ10kmから70kmまでの地震がまんべんなく発生しています。このような現象は、他の震源域ではあまり見られません。通常、10km程度の浅い地震と、50kmより深いような地震とは発生メカニズムが異なるのですが、それがほぼ同じ場所で発生しているのです。

震源分布図から震源の水平位置を敢えて分類すれば、10~20km程度の比較的浅い地震は、千葉県北東沖と呼ばれる銚子市犬吠崎の北側海底で、50kmより深い地震の震源は、それより西側の千葉県北東部と呼ばれる内陸側に集中しています。

その理由以前に、福島県浜通り南部~茨城県北部の震源域と並んで、この震源域で地震が群発している理由自体が良くわかっていません。ただ、ここ2ヶ月ほどの間に、50km以上の比較的深い部分で、大きめの地震が増えてきたということだけは確かなようです。

この活動が今後どのように変化していくのかはわかりませんが、この震源域が以前より活発化していることだけは確実です。最近、関東付近で最も地震が頻発している震源域ですから、より大規模な地震の震源となる可能性も想定しておかなければなりません。

日本列島全体に対する震災の影響は、当初の激烈な動きが収まったというだけで、まだ始まったばかりに過ぎません。この震源域に限らずいつ、どこで、何が起きてもおかしくないのです。引き続き、できる備えを確実に進めてください。

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