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2012年5月 7日 (月)

【緊急特集】竜巻から生き残れ!【2】

【1】から続きます。

今回は竜巻の発生が強く懸念されるとき、または竜巻に遭遇してしまった時に、取るべき対処方法についてまとめます。

強い竜巻の中や周辺では、風速80メートル以上という、巨大台風よりもはるかに強い風が吹きます。このため、今日5月6日のニュースを見てもわかる通り、木造家屋やプレハブ小屋などは土台から引きちぎられて巻き上げられる、倒壊する、屋根が飛ばされる、猛烈な風圧や飛来物で窓ガラスが割れるなどの被害を受けます。鉄骨の建物でも、倉庫や工場のような建物は、外壁や屋根が吹き飛ばされます。

さらに電柱や立ち木が倒れ、電線が引きちぎられます。自動車などの重量物も空中に巻き上げられたり、ひっくり返ることもあります。

その他、十分に固定されていないあらゆる物が空中に巻き上げられ、それが時速100km/h以上の高速で吹き飛ばされ、撒き散らされます。人間の身体など紙くずのように宙を舞い、叩きつけられてしまいますから、そうなったら生き残ることは困難です。


その状態から生き残るためには、「絶対に遮蔽物の無い屋外にいてはいけない」というのが基本です。屋外で竜巻の直撃を受けたら、自分が飛ばされなくても、あらゆるものが猛烈なスピードで飛んで来ます。車に乗っていても、車ごと吹き飛ばされることもありますし、高速の飛来物が車の窓など簡単に破って飛び込んで来ますから、無事でいられることは無いでしょう。

まず、竜巻の発生が懸念される時は、できるだけ頑丈な建物に入ります。鉄筋コンクリート造りの建物ならば、建物自体が吹き飛ばされる心配はまずありませんので、一般的には最も安全な避難場所と言えます。実は、最も理想的なのは地下室なのですが、現実問題として、地下室に逃げ込める可能性はあまり無いでしょうし、地下街があるような都市部では、強い竜巻はほとんど発生しません。

ともかく、竜巻に対して最も安全な場所が地下室であるということは確かです。屋外ならば、飛来物の突入を避けられる程度の長さがある地下道やトンネル内に避難できれば理想的です。現実的な次善の策として、アパート、マンション、オフィスビルなどの、鉄筋コンクリート造りの建物へ避難することをお勧めします。

木造や軽量鉄骨建物内に留まるときは、雨戸があれば、全部閉めます。これは飛来物対策です。アパート、マンションなど鉄筋コンクリート建物の場合も含め、雨戸が無い建物の場合はガラス戸を閉め、さらにガラスの飛散をできるだけ抑えるためにカーテンを閉め、建物の奥で待機します。つまり、窓から何かが突入して来ても、モノやガラスの破片が当たらない場所にいなければなりません。雨戸を閉めた場合も、高速の飛来物は雨戸やシャッターを突き抜ける可能性が大きいので、建物の奥に行くことは同じです。

さらに重量のある飛来物が壁を突き抜けたり、崩壊させたりすることもありますから、とにかく窓の近くを離れ、できるだけ建物の奥に行くことです。窓から十分な距離が確保できない場合は、テーブルを立ててその後ろに入るなど、飛来物が突入したり、ガラスが飛び散った場合に身体を防護するバリケードを設置します。

竜巻が発生すると、電線が引きちぎられたり、飛来物で切断されたりするので、停電する可能性が大きくなります。避難待機する際には、非常用照明の準備も忘れずに。

木造や軽量鉄骨建物では、できるだけ一階に。木造建物はまず屋根から吹き飛ばされる可能性が大きく、高い場所の方が強い風が当たり、飛来物が衝突する可能性も大きくなるからです。そして場合によっては建物の上部ごと引きちぎられて吹き飛ばされることもあります。さらに状況によっては、木造建物を一階から丸ごと倒壊させたり、吹き飛ばす可能性もあるのです。今回の茨城県つくば市の竜巻でもそれが実際に起こっており、倒壊した木造家屋の中で、犠牲者が出ました。そんな場合には、どうしたら良いのでしょうか。

強い竜巻がすぐ近くに接近している時は、いかなる場合も屋外に避難するという選択肢はありません。それに、竜巻に直撃されなくても、外は既に台風のような強風と豪雨、場合によっては雹が降っているでしょうし、それだけでも非常に危険な状態です。ですから、あくまで建物の中で持ちこたえる必要があります。しかし、木造や軽量鉄骨の建物では、屋根が飛ばされたり、建物が倒壊したり、場合によっては離れた場所まで吹き飛ばされる可能性もあるのです。

2006年には、北海道の佐呂間町で、トンネル工事現場のプレハブ小屋2棟が、中に多くの人が入ったまま竜巻で吹き飛ばされ、9人が死亡する惨事となりました。この時の竜巻は、最大風速が83メートルに達した「F3」(旧藤田スケール)クラスの竜巻だったと、後の調査で判明しています。風速83メートルと言えば、中程度の台風の2倍くらいの風速で、最強の台風でもそれまでの風が吹くことは滅多に無いレベルです。その直撃を受ければ、鉄筋コンクリート造り以外の建物は、確実に激しく損傷します。

そのような場合、木造や軽量鉄骨の建物内で、確実に安全を確保できる場所は、残念ながらありません。地下室があれば、仮に地上部分が全壊しても、ほぼ確実に無傷でいられるでしょう。しかし、あまりにも一般的ではありません。

そんな中で「生き残る」可能性を高める避難方法については、次回に続きます。


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