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2012年5月 9日 (水)

【緊急特集・番外編】雷から生き残れ!【3】

今回は、「背の高いもの」の近くで落雷を避ける方法をまとめます。

まず、その時の姿勢なのですが、背が低い方が落雷の可能性が小さいからと言って、地面に伏せたり、手や膝をついたりしてはいけません。落雷の際には、命に関わるほどでは無いことが多いものの、地面にもある程度の電流が流れます。地面に伏せたり手をついたりしていると、電流の入り口と出口を作ってしまうことになりますので、身体に流れる電流を増やして、より大きなダメージを受けてしまうからです。

同じ理由で、足を大きく開いてもいけません。片足から入った電流が、もう片足から抜けるようになりやすく、これもダメージを大きくします。ですから、両足をなるべく揃えて「しゃがむ」のが理想的な体勢です。

なおその際に、靴の材質はほとんど関係ありません。電気を通さないゴム靴だからと言って、安全性が上がることはほとんど無いのです。まあ、裸足よりは靴をはいている方が良い、というくらいでしょうか。その場合、少しでも窪んだ場所の方が、周囲から見てあなたの高さが相対的に低くなりますので、より安全性が高まります。

「しゃがむ」場所ですが、かつては木や避雷針の頂点を45度以上の角度で見上げる場所が安全圏と言われましたが、最新の考え方では、高さ30mほどを境に対応が変わります。まず30m以下の場合。これは今まで通りです。
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木などの頂点を45度以上の角度で見上げ、かつ枝などから4m以上の距離がある場所となります。
高さ30m以上の鉄塔などの場合は、頂点を見上げる角度は関係なく、その根本から水平距離が4mから30mの間となります。
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鉄塔など背の高い構造物には、大抵は避雷針が設置されており、電流は電線を伝って地面に流すようになっているために「側撃雷」の可能性は小さくなりますが、必ずしも電線を流れてくれるとは限りませんので、やはり4mの安全距離を保つ必要があります。なお、高圧送電線の真下は、落雷を受ける可能性がかなり小さくなる、比較的安全な場所となります。

以上のような対応をすることで、落雷を受ける可能性を非常に小さくすることができますが、やはり基本は、安全な場所への早めの避難に尽きます。

木がまばらにある場所よりは、密集した場所、完全に開けた場所よりは、周囲に少しでも地物が多い場所の方が、多少なりとも安全性が高まります。また、建物の中にいる時でも、なるべく壁や窓際から離れます。避雷針の無い小さなあずま屋などでは、中の壁によりかかっていて感電死した、というケースも起こっています。密閉性の低い建物の場合、開口部から雷が室内に飛び込んでくることもあるのです。

また、建物に落ちた雷が屋内配線やアンテナ線を伝って家電品に流れ、ブラウン管テレビやPCディスプレイが爆発的に破壊されたり、その他の家電品が発火したり、屋内配線自体が発火したりした実例も少なからずありますから、激しい雷の最中にはなるべくコンセントを抜き、それができない家電品のそばから離れた方が良いでしょう。そして、地震による火災対策とも併せて、屋内に最低でもエアゾール式の簡易消火器を、かならず複数用意しておくようにしましょう。もちろん、電気火災対応タイプでなければなりません。

次回は、雷編の最後に、ちょっとコラム的なことなど。

※2013年5月25日追記 上の画像の表示が出来なくなっていましたので、修正しました。


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