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2012年5月11日 (金)

【緊急特集・番外編】雹から生き残れ!

緊急特集の最後に、雹への対策をまとめます。ここでの対策とは、あくまで人体に対する被害防止ですが、「雹から生き残れ」とは言うものの、雹に打たれて命を落としたという例を、少なくとも管理人は知りません。この場合は雹に限らない、その他の危険にも対応する避難行動となります。

雹とは、簡単に言えば、積乱雲の中で成長した氷の粒が、溶けないまま地上に落ちてきたものです。ちなみに、気象庁の基準によると、直径5ミリ以上を雹、5ミリ未満は霰(あられ)と分類するそうです。

さておき、雲の中ではいつでも氷の粒ができているのですが、普通ならば小さな粒の状態で落ちてきて、途中で溶けて雨になります。でも積乱雲が非常に強力な場合、雲の中の強い上昇気流によって、氷の粒が何度も溶けかけては凍るを繰り返して大きくなり、溶けずに落ちてくるものです。積乱雲がさらに強力ならば、その課程で氷の粒がいくつも合体して、大きな粒になって降って来ます。

ですから、雹が降るということは積乱雲が非常に強力であることの証であり、同時に竜巻、突風、豪雨、落雷が発生する可能性が非常に高いということです。雹が大きいほど、その危険度が高いと言えます。

雹から身を守る方法ですが、これはもう物理的な防護しかありません。とにかく遮蔽物の下に入ることです。しかし、同時に落雷の危険も大きいために、前記事「雷から生き残れ!」で述べたような落雷対策と同時に考えなければなりません。つまり、立木の下に入って幹に寄り添ったりしていると、「側撃雷」を受ける危険もあるのです。さらに竜巻が発生した場合、屋外があまりにも危険であることは、今までに述べた通りです。

ただし、一般に雹はそれほど長時間に渡って降ることは無いので、事実上、雹が降っている間だけ緊急避難的に、とにかく手近な遮蔽物の下に逃げ込むことになるでしょう。しかしその場所が落雷や竜巻に対して安全で無いと判断されるなら、できるだけ速やかに、より安全な場所へ移動しなければなりません。決して、目に見える雹の危険だけに捉われないでください。やはりこの場合も、真っ黒な雲に覆われて暗くなり、風が強くなって来た時点で、頑丈な建物内などに避難するのが基本です。そうなったら、少なくともすぐに豪雨が来ることになりますし。

次に雹の威力ですが、比較的多い、パチンコ玉程度の大きさのものならば、人体を直撃しても致命的な怪我にはならないでしょうし、傘をさしていればかなり防げます。家や車のガラスが割れたりすることも、ほとんど無いでしょう。しかし、強い竜巻が発生するような強力な積乱雲の場合は、ゴルフボール大から、まれにはテニスボール大の雹が降ることもあります。5月6日のつくば市周辺では、ゴルフボール大の雹が降りました。そうなると、直撃されれば「痛い」では済みません。自転車置き場などで良くあるプラスチックの波板や、薄いスレート屋根などを貫通することもあります。

車に当たればボディはへこみ、サイドやリアウインドウが粉砕されることもあります。強度が高いフロントウインドウを貫通することはまずありませんが、ヒビは入るでしょう。とりあえず車の中にいれば雹の直撃を受けることは無いものの、割れたガラスで怪我をすることはありますし、なにより車へのダメージは深刻です。なお、任意で車両保険に入っていても、通常は天災による損傷は不担保、つまり補償されません。普通乗用車のフロントウインドウ交換だけでも軽く10万円以上しますから、シャレになりません。補償を受けるためには、天災による損傷を担保する特約を付加している必要がありますが、その補償範囲がどこまでなのかも、加入前に良く確認しておく必要があります。

とにかく、雹から身を守るためには、丈夫な屋根などの遮蔽物の下に入るしか無いのですが、雹が降る時は、同時に豪雨、落雷、突風、竜巻の危険も大きい状態だということを忘れずに、それらの危険にも対応した避難行動を取ってください。

気象災害に限らず、これからの災害対策において非常に重要なことは、「過去に無かったからこれからも無いだろう」という考えを、一切捨てることです。

次回は、雹や雷に関連した話をお送りして、最終回となります。


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