【緊急特集】ホテルで生き残れ!【4】
5月6日、埼玉県桶川市で「側撃雷」を受け、重体となっていた女の子が、残念ながら亡くなりました。心からご冥福をお祈りします。このような悲劇を繰り返さないことが、犠牲となった尊い命を無駄にしないことです。
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【3】から続きます。
今回は、ラブホテルでまったりとしている時に、大きな地震の後に火災が発生することを想定し、その時取るべき行動を考えます。
まず、ラブホテルの部屋の中で大きな地震に遭った場合の危険はなんでしょうか。最も危険なのは「テレビ」だと、管理人は思うのです。最近は薄型の大型テレビが一般的になり、ラブホテルの場合、それがベッドから見やすい、かなり高い位置に置いてあることが多いはずです。そのテレビがベッドの上や、床の上に飛んで来る可能性が大きいと考えられます。
一般に、ホテルに限らず、ベッドの上にいるときに大きな地震を感じた時は、ベッドの上に伏せて、枕やふとんで頭や身体を守れと言われることが多いのですが、管理人はそれでは不足と考えます。ふとんをかぶっても、テレビなどの重量物の直撃に対してはあまり防護効果がありませんし、天井が落下したり、建物が崩壊するような最悪の事態になると、ほとんど効果がありません。
そこでお勧めしたいのが、「ベッドから落ちる」ことです。強い地震を感じたら、すぐにベッドの脇に、できればふとんや枕ごと「落ちて」、ベッドにぴったり身を寄せて、ふとんや枕、無ければ両腕で頭と首を護りながら伏せます。ホテルのベッドはかなり頑丈ですから、最悪の場合にも、生存空間を確保できる可能性が大きいのです。
その場合、特にテレビなどがどちらに落ちそうか事前に考えておき、その方向を避けられればベストです。ベッドと壁の間に隙間があれば、物理的な危険に対しては、そこが最も安全な場所と言えるでしょう。この方法はもちろん、普通のホテルや自宅でも有効です。ツインベッドならば、その間の空間はかなり安全性が高いと言えます。
その場合、それぞれが「てんでんこ」で別々に落ちるか、パートナーと一緒に落ちるか。少なくとも、ふたりよりひとりの方が、より狭い空間で「生き残る」ことが可能になりますから、物理的な可能性だけを考えれば「てんでんこ」の方が良い、ということは言えます。しかし、そこは気持ちの問題でもありますから、必ずしもこれが絶対、と言うことはできません。
さて、ふたりは大地震の第一撃から、なんとか無事に生き残れました。幸いにも、動けなくなるような怪我もしていません。建物にも大きな損傷は無いようです。しかし部屋の備品はめちゃめちゃになり、停電して真っ暗闇です。とにかく服装を整えようとしているうちに、辺りに焦げくさい臭いが立ちこめて来ました。下の階で、火災が発生したようです。一刻を争う状況です。
いまふたりがいる部屋からは、窓から飛び降りることも、他の場所に飛び移ることもできません。廊下から脱出するしか無いのです。その場合には何が必要で、どのような行動をすべきかは、次回へ続きます。
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