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2012年6月 3日 (日)

地震関連情報【千葉・茨城の地震について】

南関東で比較的大きな地震が連続しています。5月29日には、千葉県北西部、深さ80kmを震源とするマグニチュード5.2、最大震度3の地震が、6月1日には、茨城県南部、深さ50kmを震源とするマグニチュード5.2、最大震度4の地震が発生しました。

5月29日の地震は最大震度が3と、地表の揺れはあまり大きくなかったもののの、マグニチュード値が5.2ですから、決して小規模の地震とは言えません。これらの地震は内陸直下型でもあり、マグニチュード値が少し大きくなるだけで、地表の揺れが一気に大きくなる可能性があります。

これらの地震の震源域について、まず下図をご覧ください。
Photo
この図は、今年3月8日に東京大学で開催されて管理人も出席した「首都圏直下地震防災・減災特別プロジェクト最終成果報告会」にて配布された資料から転載させていただきました。

左の図は、2010年9月11日から2011年3月10日まで、つまり東日本大震災前半年間の、マグニチュード3以上の地震の震源と規模、震源深さをプロットしたものです。右の図は、2011年3月11日から2011年9月10日まで、つまり震災から半年間のものです。丸の大きさはマグニチュード値を、色は震源深さを示しています。

このように、南関東での地震は、震災前後で劇的な変化が起きています。現時点でも、関東での地震発生回数は震災前の約3倍となっており、大規模地震が発生する確率も、間違いなく高まっている状態です。

では次に、上図に先ごろ発生した地震の震央位置を重ねて見ます。赤い矢印の先端が5月29日のマグニチュード5.2、深さ80kmの地震、黄色い矢印の先端が、6月1日のマグニチュード5.2、深さ50kmの地震の震央です。
Photo_2

この図から、これらふたつの地震の震源域は、震災後に地震の発生が非常に増えた震源域で発生していることがわかります。5月29日の震央付近(赤矢印)では、マグニチュード4以上、深さ60~80kmの地震が、6月1日の震央付近(黄矢印)では、マグニチュード3~5クラス、深さ40~50kmの地震が集中していることがわかります。

今回の地震もその流れの中にあるわけですが、両者ともマグニチュード5超であり、それが短期間で続けて起きたということに着目すべきです。すなわち、この震源域に比較的大きな地震を発生させるメカニズムがより強く働き始めたと考えるべきで、それは太平洋プレートが大陸プレートの下に潜り込む速度が、震災前に比べて最大3倍にもなっていることと無関係ではありません。

もちろん上図でもわかるように、震災後に地震が頻発するようになった震源域は広い範囲に広がっており、太平洋プレートの加速は、すべての場所に何らかの影響を及ぼしているはずです。そしてあまり地震が増えていない地域でも、それは例外ではありません。

今回の地震は、太平洋プレートの動きと密接に関連している「スラブ内地震」および「プレート境界型地震」の性格が強いものですが、関東の地下はユーラシアプレート、フィリピン海プレート、太平洋プレートが三層になってせめぎあう非常に複雑な構造ですから、今後どこにストレスが集中するかは、よくわかりません。そして、地表から10km程度の浅い部分には多くの活断層が眠っていて、それらがいつ動くのかも、全く予測できません。

あまり楽しい話ではありませんが、南関東は今、1923年(大正12年)の関東大震災以来、大地震の最大の危機にあると言っても過言では無いでしょう。これから当分の間は、少なくとも比較的大きな地震が頻発する状態が続くのは間違いありません。統計学上では、小さな地震が多発すれば、それだけ大きな地震の確率が上がるという経験則があります。

震災後の異常とも言える地震発生回数の中で、大規模地震の確率がどれだけ上がっているのかは良くわかりませんが、少なくとも今生きている人間が経験する最大の危機である、そう考えて備えを進めるべきです。東京を含む南関東が大規模に被災した場合、被災地全域で十分な公的支援は期待できないと考えた方が良さそうです。少なくとも、自力で一週間は生き延びられる備えをしておくことをお勧めします。


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コメント

東京都内に住居&職場がある自分も、ここ最近頻発する小規模な地震に
ビビっています (lll゚Д゚)
特に職場では多数の子供を扱っているので、勤務時間中に大地震が発生
しないことを祈る日々です。


首都直下型大地震にビビっていることを理由にして(笑)、防災用品や備蓄
品を少しずつ買い増しして備えていますが、備蓄品がいくらあっても災害時
には足りないような気がして焦ります。

発災後の自分と家族が必要とする非常食糧品等の量は想定できるので
準備しやすいですが、特に(自分が健常だった場合の)傷病者救護のこと
を考えると、医療・衛生用品をどれだけ備えておけばいいのか困ります。


一応、職場・自宅玄関脇の部屋・普段持ち歩くバックパックの3箇所には
以下のような医療・衛生用品を用意しています。

◯ニトリルゴム手袋
◯消毒液(マキロン)
◯アルコール除菌ウェットティッシュ
◯医療用ガーゼ
◯絆創膏各種
◯三角巾
◯伸縮包帯
◯サージカルテープ
◯アルミ蒸着サバイバルシート
◯爪切り
◯ピンセット
◯布切はさみ
◯蘇生用マウスピース
◯使い捨て防塵マスク
◯防塵ゴーグルor安全ゴーグル


上記物資+他の防災用品を常備していると、バックパックなどはほぼ満杯
になってしまいかなり重いのですが、毎日持ち歩いているとその重量にも
慣れてしまうものですね(笑)


長々とつまらないことを書き連ねてしまい申し訳ありませんが、管理人さん
は傷病者救護についてどのような備えをしていらっしゃいますか?

>憂国さん

ここのところ、関東は本当に多いですね。改めて、しっかりと心構えをしたいと思います。いくら備えても、怖いものは怖い(笑)

ご自身の貴重な情報を公開していただき、ありがとうございます。他の読者の方の参考にもなると思います。

管理人のファーストエイドキットも、憂国さんとかなり近い内容です。マウスピースの代わりに人工呼吸用フェイスマスク(キューマスク)が入り、メガネ使用のためにゴーグルはなしで、あとはほとんど一緒と言っても良いかと思います。でも、車載のキットにはゴーグルも入れてあります。

屋外での外傷ケアですが、素人ができることといえば、つまるところ止血と骨折部位の固定、感染防止くらいではないかと思います。管理人としては、それに対応する資材があれば良いと考えています。

あと、いずれ当ブログでもシリーズ化するつもりですが、非常時にもとても効果的な外傷ケア法である「湿潤療法」について、現在勉強中です。少ない資材で効果的な外傷ケアができる方法ですので、近いうちに紹介しますね。

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