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2012年8月14日 (火)

地震関連情報【8/14他】

本日8月14日午後12時01分頃、オホーツク海南部海底、深さ590kmを震源とするマグニチュード7.3の地震が発生し、函館市などで最大震度3を記録しました。

この地震は、深さ590kmという非常に深い場所で発生した「深発地震」であり、東日本大震災以降の日本列島周辺における地殻変動とは直接の関係はありません。マグニチュード7.3とかなり大きかったのですが、震源が深いために地上の揺れは大きくなりませんでした。なお、深発地震特有の、震源に近い場所の揺れが必ずしも強くならない「異常震域」が見られます。

このタイプの地震は、深さ100km程度までの地震とは根本的に発生メカニズムが異なりますので、今後特別な警戒を要するものではありません。仮にさらに大規模で発生しても、震源が深いために地上の揺れはそれほど大きくならず、海底が変形することはありませんので、津波が発生する可能性もありません。ただし、浅い場所の地震を誘発しないとは言い切れませんので、その面での警戒は必要です。


もうひとつ、旧い情報で恐縮ですが、8月12日午後6時56分ごろ、福島県中通りの「ごく浅い」震源で、マグニチュード4.2の地震が発生し、福島県古殿町で最大震度5弱を記録しました。

この地震の震源は、東日本大震災以来、福島県浜通り南部、茨城県北部を中心に、震源深さ10km以下の地震が多発している震源域の西側外縁で、その震源域での一連の地震と同一メカニズムと考えられます。しかし、震災後にこの震源域で地震が多発している正確な理由は未だに解明されていません。この震源域では、時々震度5弱から5強レベルの地震が発生していますので、今回の地震に関わらず、継続的な警戒が必要です。

なお、今回の地震は震源がごく浅かったために、マグニチュード4.2とあまり大きく無かった割には地上の震度が大きかったのですが、震源が浅いからこそ強い揺れの範囲が狭い範囲に極限されたものです。一部に、マグニチュード値の割りには震度が大きかったこと、ごく狭い範囲に強い揺れが極限されていることから、この地震は普通の地震では無い、今後何か特別な危険があるというような、全く根拠の無い見解を流している輩もおりますが、これらは震源が「ごく浅い」ということからすべて合理的な説明ができる、ごく当然の現象です。

少し変わったことが起きると、すぐに「おかしい」と騒ぐような行為は、自分の無知を曝け出しているのと何ら変わりありません。まあ、根拠の無い「地震予知ごっこ」をやっているような時点で、底が知れていますが。


※12日の地震については、管理人は外出中だったため詳細情報を得られませんでしたので、当日に対応できませんでした。


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