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2012年8月30日 (木)

8/30宮城県沖地震について【地震関連情報】

■タイトル内の日付が間違っておりましたので、訂正しました。

本日8月30日午前4時05分頃、宮城県沖の深さ60kmを震源とするマグニチュード5.7の地震が発生し、仙台市宮城野区などで最大震度5強を記録しました。幸いにして、大きな被害は出ていないようです。

この地震は、気象庁の発表によると、北西-南東方向に圧力軸を持つ逆断層型とのことで、管理人の判断とも一致します。つまり、太平洋プレートが西から東方向に動き、東日本が乗った北アメリカプレートの下に潜り込む動きによって、比較的深い地殻岩盤内にかかる圧縮力によって発生した「スラブ内地震」です。

このタイプの地震は、震災後の昨年5月頃から宮城県沿岸で目立ち始めました。震災による地殻変動の影響で太平洋プレートの西向きの動きが加速したことが実測されていますが、動きが速すぎるために、深い部分に潜るにつれて「先がつかえる」ことによる圧縮力によって発生する地震です。下図の3のタイプになります。
Mini

東京大学地震研究所の「東大ハーベスト震源マップ」からお借りした、本日8月30日から過去30日間の震源図を見てみましょう。なお、本図のデータは弘前大学による計測です。
120830m
岩手県の三陸海岸沿岸から宮城県沖にかけて、オレンジ色の点が密集しているのがわかります。これが今回と同じタイプである、震源深さ40~60km程度が中心の「スラブ内地震」です。このように、日常的に多発しているのです。牡鹿半島東方沖にある、黄緑色の大きめの四角が今回の震央ですが、これは本来オレンジ色で表示される深さであり、表示の誤りのようです。(他の図では、オレンジ色で表示されています)

このタイプの地震は、震災後の地殻変動の影響で多発し始めたものであり、震災本震のように巨大化する可能性はほとんどありません。しかし、陸地に近い沖合いか沿岸部の内陸で発生するために、陸上の揺れがマグニチュード規模の割には大きくなる傾向があります。ただし、震源が深いために海底の変形を伴う可能性は小さいので、津波が発生する可能性はほとんど無いか、発生しても小規模でしょう。

震災後に加速した太平洋プレートの速い動きは、その速度を徐々に緩めながらも、今後数十年に渡って続きます。その間、東日本の太平洋沿岸、特に宮城県と福島県沿岸では、このタイプの地震がこれからも長い間発生し続け、時々今回のように比較的大きな規模となることもあるでしょう。壊滅的な被害をもたらすような規模になる可能性はそれほど大きくありませんが、常に意識していなければならないタイプの地震と言えましょう。

とりあえず、これから一週間程度の間は、この地震の余震や関連する地震が発生する可能性がありますので、しばらく様子見というところでしょうか。もちろん、さらに大規模の地震が発生する可能性を常に忘れずに。

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