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2012年8月20日 (月)

お詫びと後悔(笑)

「HAARP陰謀論を斬る」シリーズは、実は当初の予定よりずっと早く切り上げさせていただきました。

あのような無茶苦茶な話ですから、あれだけやればとにかく信ずるに足るものでは無いということがおわかりいただけたのではないか、という理由もありますが、それ以上に、続けることが管理人にとって苦痛になって来たからです。

当初は、シリーズ冒頭で挙げた、陰謀論者が言うHAARPの「機能」について、すべて解説と反論をするつもりでした。でもご覧の通り、あまりにも低レベルの話にしかならないのです。

いくら不良防災情報として拡散されていても、ネタ元は科学の知識もロクにない人々の妄想に過ぎないわけです。それに対して科学的な反論を加えて、図らずも鬼の首を取ったように振舞うことは、あまりにも低レベルの争いに過ぎないのではないか、そう思いました。書いていて、正直なところ辛くなってきました。

理屈がわかっている人が、意識的にバカを装って人を騙そうとすることは、許しがたいものがあります。でも、あんな情報のほとんどは、「知らない人たちが盛り上がっている」だけなんですね。よくよく考えれば、論評を加えるレベルに無いのです。

でも、やはりあんなのが防災情報として拡散されるのは放置したくは無いので、とりあえず「無知と妄想の産物」であるということはお知らせできたかなと思います。ですから、あれで終わりにしました。

もう少し別のやり方もあったかなとは思いますが、やはりいかにしろ真面目に遣り合うような内容ではありませんね。当ブログとしては、あんなものは「信じるに足らない、信じてはいけない」というメッセージだけを発信いたします。そして、似たような陰謀論の類は、すべてあの程度の理屈で構築されているのです。それはご理解いただきたいと願っておりますが。

今後、「エセ科学・オカルト排除」の記事をお送りするときには、もう少し「きちんとした」ものをお送りしたいと思います。今回はクオリティ上の問題が大きな記事をお送りしてしまいましたことを、お詫びいたします。

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コメント

お疲れ様でした。HAARPが何なのかよく分かりましたが、なかなかの電波浴でありましたw

私は似非科学とかUFOとかそっち系はあんまし詳しくないのですが、実のところ彼らの気持ちが分からなくもないんです。
昔「神々の指紋」という本がバカ売れしましたが、あの時の興奮は今でも覚えてます。オーパーツの数々、ピラミッドの建造年代、果てはポールシフト。あれは読み物としてはなかなかよく出来てますので、未読でしたら是非どうぞ。特にポールシフトについてはうまく解説されてると思います。
素人の私にはすべてがそれっぽく見えました。中でも「ピリレイスの南極大陸の地図」は「16世紀に描かれた、知られてなかったはずの南極大陸の地表」ですが、実際の調査で作成された地表面とは似ても似つかないんですよね。冷静に考えれば一目瞭然なんですが、当時の私含めた彼らには「似てる」としか思えない。「その考えを一笑に付す前に南極大陸の氷の下を徹底的に調べるべき(何故ならその下には先史文明の遺跡が遺っているに違いないから)」とか言われちゃうとその気になったりして。最近でも「天皇陵を発掘調査しないのは天皇家が韓国由来であることがバレるのを恐れてるから」と言い放った政治屋がいましたが、「やらない」ことを分かった上でテキトーなこと言い散らかしてるだけだったりするんですよね。
「信者」にとってはある意味事実なんてどうでもよくなっちゃうんでしょう。本当のところは調べても分からない、そのこと自体に価値がある。陰謀論の面妖なところです。

残念ながら踊り子さんは今のところ来てないようですね。でも純真な迷える子羊さんがてばさんの記事を読むことで道を踏み外さずに済む方もいるんじゃないかと思います。

あとミルフォードさんはヤクザの家の前で拡声器で演説してる動画を見たことありますが、電波が激し過ぎて胡散臭さが先にきてます。陰謀と言えるかどうかは微妙ですが、ユダヤ系が世界を牛耳ってるのは歴史的にも事実で今の世界がおかしくなってる一端でもあるはずなのですが、実に勿体ないですね。もしかして彼の電波こそユダヤの陰謀だったりしてw

…そしてまたしても科学の勝利!でしょうかね。うちは茨城に古い家がありまして、そこは二年前までモーター式の井戸を使ってました。現在は使ってないですが井戸そのものは残ってます。この近辺は田園地帯のため雑用水として井戸を使ってるようなので、そのうちそういう兆候とかあるか聞いてみようと思います。
もっとも、継続的に観測というかそういう目で豆に記録付けてないとダメかもしれないですね。ここはやはり気象庁が音頭取って(ry

>tntさん

また起きましたね。観察も科学の方法ですから、科学の勝利と言ってよいかもですね。エセ科学やオカルトの連中は、何か起きると後付けで騒ぎ、読者になんとなく事前にわかっていたような心証を持たせるわけですよ。その手のサイト見ると、当たろうが外れようが、どこどこで震度いくつが起きた、みたいな記事が必ずあがりますよね。「信奉者」には、それで十分なんですよ。当たるかどうかじゃなくて、当たったような気がするだけで。

トンデモ系の話も、私もネタとしては嫌いじゃないし、いろいろ知識はあります。気持ちもわかる。だからよけいに「信奉者」のアラが見えるんですよ。「論理構築」の流れもわかるし。基本、受け売りなんです。雑誌とか、あの世界の「ネ申」の発言などが、ほとんどコピペで拡散して行く。自分で考えること、目の前に見えることを疑ってかかることを止めることが、トンデモの世界に浸る方法なんですよ。

でも私は、下手をすればアッチへ行きそうになったこともありますが、やっぱり自分で考えることを捨てられなかった。だから、コッチへ戻ってきました。考えれば考えるほど、お笑いの世界がひらけて行ったのです(笑)

自分で考えない、与えられたものだけを信じるってのは、とても甘美な世界なんですよね。すごく楽だし。フルフォード氏は、ジャーナリストの良心を捨てて、米国より扱いやすい日本の「信者」のために商売をする道を選んだのですよ。実際、かなり儲けているんじゃないかな。

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