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2012年8月31日 (金)

津波注意報発表中

本日8月31日、午後9時48分頃、フィリピン諸島東方沖の太平洋海底、震源深さ33kmでマグニチュード7.9の地震が発生し、南西諸島、伊豆諸島・小笠原諸島及び九州から青森県の一部までの太平洋沿岸に、津波注意報が発表されています。

南西諸島の最も早い場所で、津波の到達は午後11時30分ごろと予想されます。予想される津波の高さは、最大でも50cm程度とされていますが、地形の影響などでさらに高い波高となることもありますので、海岸や河口付近には絶対に近づかないでください。

特に狭い湾の奥やリアス式地形(関東では三浦半島など)では、波高が数倍になることもあります。決して50cm程度だと甘く見てはいけません。さらに、津波は大抵複数回押し寄せます。最初の到達から、最低でも12時間程度は警戒を続ける必要があります。

ここで危惧されるのが、海岸の低地で津波の見物や撮影をしようとする人の存在です。残念ながら、きっとそんな人があちこちに現れるでしょう。これは自己責任という問題では無く、警戒中の警察や消防に余計な負担をかけ、何かあれば救助に出場しなければならず、他を危険に晒すことにもなります。ただの迷惑者以外の何ものでもありません。

とはいえ、それなりの「スクープ映像」が撮れて動画サイトにでもアップされたら、メディアはきっとこぞって放映するのでしょうね。そんな風潮が「素人レポーター」を増殖させているのは間違いないのですが、きっとまたそれが繰り返されるのでしょう。大震災の教訓など、数字の前にはどこ吹く風。なにをかをいわんやです。

ところで、今日は一ヶ月に二回の満月が巡って来るという、通称「ブルームーン」です。きっとあちこちで、ブルームーンが地震を誘発したとかなんとか騒ぐ輩も現れるに違いないのですが、一ヶ月に何回来ようが、満月による潮汐力が変わるわけではありません。

それに、月齢と大規模地震の発生の関係は、長年に渡る統計的データがあります。それによれば、「全く相関なし」です。つまり、今回も「単なる偶然」です。ただ、満月や新月時の大きな潮汐力が、地震発生のトリガーになる可能性は、完全に否定されたわけではありません。しかし統計が示すように、もしそのようなことがあるとしても、結果的にそうだったかもしれないというだけで、満月や新月の時に地震を多発させるほどの影響は全く無いのです。

ですから、根拠の無いエセ科学ネタにくれぐれも振り回されませんように。まあ、そう思い込みたい人に忠告しても無駄なんですけどね。

当記事アップ時点で、南西諸島への津波到達予想時刻の約15分前です。くれぐれも軽はずみな行動はされませんように。そして、海岸や河口付近にお住まいの方は、たかが50cmだと決めてかからず、十分な警戒と、少しでも不安があれば、無駄足を恐れずに安全な場所へ避難してください。

結果的に何もなければ、それで良いのですから。


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