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2012年9月10日 (月)

はじめに【対災害アクションマニュアル 00】

ある自称“敏腕”編集者と管理人との、実際にあった会話。

編集者「今度、オリンピックの元金メダリスト監修の、泳げない人向けの水泳マニュアル本を出すんだ」
管理人「本読んで泳げるようになるの?」
編集者「いや、泳げるようなるかどうかじゃなくて、『泳げるような気になる』のが重要なんだ。そうじゃなけりゃ売れないし。だから金メダリスト」

この会話は、ある意味でひとつの真相を突いているのではないかと思います。マスメディアに乗る情報は、大抵の場合「数字」、つまり売り上げや視聴率などに囚われています。ですから、そこに「本当に役に立つ、使える情報」があるかどうかではなく、人の目を惹くキャッチーな情報やブランドを散りばめて、最大公約数的なそこそこの満足感を与えられるものが「勝ち」であり、そんなエンターテインメント性が不可欠なのです。

どんなに良いものでも、売れなければ「負け」です。そんなわけで、マスメディアでは「首都圏震度7」「津波高34m」や「死者32万人」などという情報を、その内容よりも単なるアイキャッチとして、一人歩きさせているわけです。さらに、誰もが言う内容でも、ナントカ「教授」とかが言うと妙に納得させられたりもしますから、変に肩書きを強調したりもします。

一方その対極にあるのが学術書などで、エンターテインメント性はゼロ。内容はとことん深いものの、深すぎて一般生活の場面では応用しずらく、それ以前に専門的すぎて、一般人には理解不能なことも多々あります。何より、面白くも何ともない。しかもその範囲は細分化されており、広範な情報が必要な一般生活に、あまねく役立つものでもありません。

そこで求められるのが、「本当に必要なことを横断的に、誰にでもわかりやすく」網羅した情報です。こと人の生命に関わる災害対策情報に関しては、それが必要なのです。本を読んで泳げるようになれなくても、せいぜい本代を損するくらいなものですが、誤っていたり不十分な災害対策で満足していては、生き残れません。

管理人は、中学生の頃から自然災害や防災、そしてサバイバルに興味を持ち、長年に渡って様々な情報を見てきました。その結果、時代による変化は多少あるものの、「本当に役に立つ体系的な防災情報」はいつの時代も、そして現在もごく少ないと痛感しています。当ブログは、そんな状況に一矢を報いるつもりで始めた、管理人のチャレンジでもあります。

これから始める「対災害アクションマニュアル」は、その最初の集大成のつもりです。言うまでも無く一銭の儲けにもなりませんが、この情報を利用していただいた皆様が災害に対して「強く」なって欲しい、そしてひとりでも多く、大災害から「生き残って」欲しい、その想いだけで取り組んで行きます。

それでは、始めます。

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