【新潟中越地方警戒】臨時地震警戒情報【10/18】
新潟県中越地方で、地震が続発しています。
昨10月17日午後10時48分を最初に、18日午前11時12分までの間に、震度1~4の地震が14回発生しています。これは様々な規模の地震が混ざっており、18日午前0時01分に発生した震度4の余震というより、群発地震に近い状況に思われます。現時点では最後の地震から7時間以上静穏ですが、これで終息するかどうかはわかりません。
なお、一連の地震は「新潟県中越地方」とされていますが、新潟・長野県境にごく近い位置であり、県境のすぐ長野側は、東日本大震災直後の3月12日未明に震度6強に襲われた栄村です。震央が栄村地震より僅かに北東側にずれているだけで、この地震はほぼ同一の震源で発生していると考えて良いでしょう。
震源深さは「ごく浅い」から10kmで、揺れの範囲が狭い範囲に極限される一方、マグニチュード値の割りには地上の揺れが大きくなっています。栄村地震以降、この震源域でこのように集中的に地震が発生したことは無く、震災後初めての状況です。
現在、東日本の太平洋側を中心に地震が頻発している状況ですが、その原因となる動きが、日本海側にも影響を及ぼしているものと思われます。このため、日本海側も当分の間、強い地震に警戒が必要です。
なお、日本海側で多発している地震の震源深さはすべて10kmより浅いので、海底で大規模に発生した場合は津波の発生が懸念され、内陸で発生した場合には、揺れの周期が1~2秒の「キラーパルス」が発生しやすい内陸直下型地震となります。
一部に「日本海側には津波は来ない」という思い込みもあるようですが、実際に発生したこともあります。強い「キラーパルス」は、建物に最も大きな破壊力をもたらしますので、十分な対策と警戒が必要です。しばらくの間は、この震源域に限らず、日本海側全体で警戒レベルを上げてください。
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