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2012年10月29日 (月)

【ニュース解説】カナダの地震について

日本時間の10月28日、午後12時4分ごろ、カナダ西海岸のクイーンシャーロット諸島南方沖の海底、深さ17.5kmでマグニチュード7.7の大規模地震が発生しました。この地震で津波が発生し、ハワイ島で76cmの波高を観測しています。

この地震は、本来は当ブログが対象とする範疇ではないのですが、海外でも大地震が発生すると、エセ科学やオカルトの連中が好き勝手を言い始めるので、科学的視点からの「ニュース解説」として取り上げたいと思います。

いきなり余談で恐縮ですが、クイーンシャーロット島とは、東日本大震災による津波で海に流された、コンテナ入りのハーレーダヴィッドソン(オートバイ)が漂着した島です。

この地震は、一般的な考え方だと「太平洋プレート」と「北アメリカプレート」のプレート境界で発生しているように見えます。この関係は東日本大震災とも同じなのですが、北米沿岸では、太平洋プレートの動きは日本付近とは逆方向、もしくは横方向になります。この地震の震央付近では、海側の「太平洋プレート」が陸側の「北アメリカプレート」の下に潜り込むような動きになっているはずです。しかし東日本沿岸ほど、その動きは活発ではありません。

ちなみに、活動が活発なのは地球深部から熱せられたマントルが沸きあがってきて海底に形成された「東太平洋海膨」の末端部が沿岸近くにまで到達している、米国西海岸辺りまでです。このため、サンフランシスコやロスアンゼルスは地震多発地帯の中にあり、大規模地震の危険も大きいのです。

では、なぜカナダでこのような大規模地震が発生したのかというと、一般的にはあまり知られていないのですが、この付近には小さなプレートの「断片」が存在することが関係ありそうです。下図をご覧ください。赤い×印が今回の震央で、そのすぐ南側に、黄色で示した小プレート「ファンデフカプレート」が存在するのです。
Photo
今回の震央はクイーンシャーロット島から139km南の海底ということですから、この「ファンデフカプレート」と「太平洋プレート」の境界で発生したと考えることができます。

この「ファンデフカプレート」の存在が周辺にどのような影響を及ぼしているのか、実は管理人も良くわかっておりません。いずれにしろ、北米大陸西岸はプレート境界域であり、カナダ国内の太平洋沿岸には活火山も多数存在している、地殻の動きが比較的活発な地域ですので、大規模地震が発生する条件は揃っています。

今回の地震では太平洋側にかなり大きな津波が発生しているのに、反対側のカナダや米国の沿岸部では津波の報告がありません。ハワイで76cmならば、カナダ沿岸部には数メートルクラスの津波が押し寄せてもおかしくないのに、事実上ほとんど発生していないようです。人口が少ない地域だから被害も無い、ということではないようです。

ハワイ方面に比較的大きな津波が発生したのは、地震を引き起こした断層の方向(北西から南東方向)によるものとの説明がありましたが、それだけでは逆方向へほとんど発生していないことの説明にはなりません。この点については、しばらく情報を集めてみて、何かわかりましたらお知らせしたいと思います。


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