地震警戒情報【11/24】
本日11月24日午後5時59分頃、千葉県北西部の東京湾岸、深さ80kmを震源とするマグニチュード4.9の地震が発生し、東京都内などで最大震度4を記録しました。
この地震は、東京都が被害想定の前提としている「東京湾北部地震」とタイプは異なりますが、大規模になると南関東に強い揺れをもたらす「南関東直下型地震」の想定震源域のひとつで発生しました。
南関東の地下では、上からユーラシアプレート、フィリピン海プレート、太平洋プレートが下図のように三層に重なっていますが、この地震は深さ80kmということから、下図の5番に当たる、太平洋プレートの内部で発生した「スラブ内地震」の可能性が大きいと思われます。
東日本大震災による地殻変動の影響で、太平洋プレートが陸側プレートの下にもぐりこむ速度が上がっていることが確かめられていますが、管理人の想像通りであれば、プレート岩盤(スラブ)内にかかる圧縮力による逆断層型地震だと思われます。これは、現在茨城、福島、宮城沿岸部で多発している地震と同様のメカニズムであり、それらの地域の多発傾向とも整合性があるものです。
なお、震源域としては当ブログで提示している最近の多発震源域(下図のオレンジ色)の中に入ります。本日24日の午前0時51分に茨城県南部の埼玉・栃木県境寄りで発生したマグニチュード4.4、最大震度3の地震と無関係ではないかもしれません。
そうであれば短時間内で同一震源域内の違う場所が動いたと考えられますから、今後しばらくの間、関東南部の震源域で地震が続く可能性もあります。今日の地震が、さらに大きな地震の前震である可能性も考えておくべきです。
なお、前記事「管理人ひとりごと【11/24】」で触れた千葉県北部の井戸水の変化についても、この地震の前兆であった可能性も出てきました。地理的にも十分影響があり得る範囲内です。井戸の情報も含めて、何かありましたらこまめにアップして行きたいと思います。
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