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2012年12月 6日 (木)

【ニュース解説】イランでM5.6、死傷者20人以上

地震多発地帯でもあるイランで、死傷者が出る地震が発生しました。記事を読売新聞ニュースから転載させていただきます。

(以下転載)------------

【見出し】イラン北東部でM5・6の地震、20人以上死傷
 
【テヘラン=酒井圭吾】イラン国営通信などによると、同国北東部の南ホラサン州ゾハーン近郊で5日夜、マグニチュード(M)5・6の地震があり、少なくとも6人が死亡、14人が負傷した。

 倒壊した家屋も多く、死者はさらに増える恐れがある。

 地元テレビによると、約15の村で被害が確認され、救助隊ががれきの下などを捜索している。余震も続いており、当局は警戒を呼びかけている。

 米地質調査所(USGS)によると、震源は深さ約5・6キロ・メートル。

(転載終了)------------

マグニチュード5.6くらいの地震で、なぜ多数の死傷者が出るのでしょうか。我々の感覚では、マグニチュード5.6ならば、普通は震度5強くらいの感じです。

しかしそこには明確な理由があります。まず、ニュースの最終行にある通り、震源深さが5.6kmということ。これは日本の発表形式では「ごく浅い」とされる直下型地震です。

このような地震の場合、地表の狭い範囲に周期1~2秒の短周期地震動、おそらくキラーパルスが集中し、建物に大きな破壊力をもたらしたと思われます。被害が出た場所はおそらく震源直上付近で、それによる家屋の倒壊が多発したのでしょう。

それに加えて、イラン式建築の問題です。当地では土壁や土煉瓦を積んだ構造の家が多いのです。このような建物は、石積みやコンクリート造りに比べて地震に対して脆弱であり、そしてこれが最大の問題なのですが、崩れた際に「生存空間」がほとんど残りません。

同様の問題は石積みや焼煉瓦積み構造にも言えますが、崩れやすさでは比較になりません。もっとも、これはイランに限らず暑い乾燥地帯では良く見られる方式ですが、建築が容易で断熱性に優れるというメリットが大きいので、崩壊の危険よりもそちらが優先されるわけです。

ここからわかることは、それほど大きく無い地震でも「生存空間」が無くなれば、多くの犠牲に繋がるということです。当地より強固な我が国の家で、「生存空間」を無くす最大の要素は何かと考えると、そうです。家具です。

建物の耐震性がしっかりしていても、家具がひとつ倒れて挟まれれば致命傷になります。洋服タンス、和タンス、ベビータンス、サイドボード、食器棚、冷蔵庫、ベッド、ピアノなどなど。人間の身体を潰す重量のある家具類の転倒・移動対策、十分にお済みですか?

具体的な方法などについては、当ブログ過去記事「家の中の地震対策【1】~【12】」シリーズをご覧ください。
■家の中の地震対策【1】はこちらから
カテゴリー「地震・津波対策」からもまとめてご覧いただけます。


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