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2012年12月28日 (金)

【年末年始の災害対策 6・最終回】初詣編

■当記事は、ブログスタートから400本目の記事となります。


今回は当シリーズ最終回として新年の恒例行事、初詣での危険について考えます。

初詣における危険とは、これはもうその「人混み」、これに尽きます。大きな神社仏閣になると数十万人規模の人が、立錐の余地も無いほどにぎっしりと集まります。それほど大規模でなくても、自分の意思で進む方向が決められないほどの人混みとなります。

特に大晦日の深夜、午前零時の直前が最も危険な時間帯だと言えるでしょう。賽銭箱前や参道で年明けを今か今かと待っている時が、群衆の密度が最も高くなる時間帯だからです。群衆の中に一旦入ってしまうと、自分の意思で抜け出すこともかなり困難な状態です。

そのまま穏やかに新年を迎えられれば良いのですが、もしそこで震度5弱以上の地震が起きたとしたら。屋外で地震に遭うと、震度4くらいまでは意外に気付かない人も多いのですが、このレベルになると誰もが地面の揺れをはっきりと感じ、そのまま立ち止まっていることが不安になったり、危険を感じるレベルです。自分の意思で動けない状態であることが、その不安に拍車をかけます。そして、停電して明かりが失われたとしたら。

実際には、神社仏閣の参道などの開けた場所にいるならば、そこでそのまま待機するのが最も安全な方法である可能性が高いのです。一般に、神社仏閣は永年に渡って自然災害の被害を受けなかった、その地域でも比較的安全な場所に建っていることも多いものですから、むしろ避難場所として適していることが多いのですが。

それでも、群衆がぎっしり詰まっている状態だと話は異なります。群衆が連鎖的にパニック状態になると、何が起こるかわかりません。基本的には境内の奥に入ろうとする流れが強くなるものと予想されますが、逆方向への流れも発生するでしょう。

その状態で危惧されるのが、群衆が凶器となる事態です。2001年に兵庫県明石市で発生したいわゆる「明石花火大会歩道橋事故」では、完全にキャパシティを超えた数の群集が歩道橋上に上がり、さらに逆方向への流れがぶつかりあうことで超過密状態となった人々が圧縮され、死者11人、負傷者247人を出す大惨事となりました。

パニック状態になっていなくてもこのような惨事に発展するのですから、多数の人々がそれぞれの動きを始めてしまったら、何が起きるかわかりません。その中で一人が転べば、確実に「人のなだれ」が発生します。


ではどうするか。最大の対策は、「そのような場所にいない」、これに尽きます。しかし初詣を一年を始める重要なイベントとされている方も多いでしょうから、「危ないからやめた」というわけにも行かないでしょう。

ならば次善の策として、なるべく年明け前後の混雑がひどい時間帯を避け、比較的空いた明るい時間帯に行くべきだと思います。これにしても、初詣は年明けの直後でなければ、という方もあるかと思います。

ならば、最も混雑する時間帯で考えられる、比較的安全度の高い行動とはどんなものでしょうか。

それは、「できるだけ人の列の中に入らない」、ということだと考えます。参道を進む人の列は、列の中心部の流れが比較的速くなります。ですから前へ前へと急ぎ目に進むと、自然と列の中心に近づいてしまいます。そしていずれは流れがつかえて、後方の群衆もギリギリまで前へ詰めて来ます。

その状態では、前後左右どちらにも動けなくなっているでしょう。管理人は、そのような状態でいることが恐怖です。以前大きなイベントの後で、駅に集まる数万人の群衆に呑み込まれて文字通り身動きできなくなった時は、無理を承知で人を掻き分けて、なんとか脱出しました。そのせいで電車を何本も見送ることになりましたけど、管理人にとっては群衆の中で身動きできないより余程マシです。「ここででかいのが来たら」と思うだけで、恐怖を感じるのです。

そうならないようにどうするかと言えば、群衆の中でのポジショニングを意識することです。つまり、常に列の端に場所を取り、人の流れがどうあろうとその位置を維持し続けるのです。もしそのまま進めば人混みに取り込まれると思ったら、一旦列から離れて前進しないという判断も必要です。少しでも前へとだけ考えて進んでいると、位置的には恐らく最悪の場所にいることになるでしょう。

初詣というめでたい場ではありますが、群衆の密度という視点から見れば、通常は考えられないほどの超過密状態です。密度だけならば、東日本大震災後の交通途絶時に主要駅前に集まった群衆のそれをかなり超える状態です。そこで地震に限らず、群衆のパニックを誘発するような事態が発生した場合も、リアルに想像しておく必要があると考えます。

もちろん、夜間の外出時には小型LEDライトは必須アイテムです。停電だけでも、パニックが起きることもあります。

「そんなことあるわけない、縁起でもない」か、「本当に起きたらどうしよう」か、どちらを取るかはあなた自身の判断です。


■このシリーズは、カテゴリ【地震・津波対策】です。

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