【ボツ記事復活ほか】宏観現象による地震警戒情報【まとめなど】
12月7日に発生した三陸沖アウターライズ地震のため、当日アップしようと準備していた記事を一本飛ばしてしまいました。内容な12月4日に出した警戒情報のまとめなどですので、一部加筆してここでアップさせていただこうと思います。
去る12月7日午前5時36分頃、千葉県北西部の深さ80kmを震源とするマグニチュード4.5の地震が発生し、千葉市などで最大震度3を観測しました。
当ブログでは、千葉県北部の井戸水に現れた変化から、茨城県南部から千葉県北部にかけての震源域での地震に警戒との情報を12月4日に出しておりますが、この地震はその想定震源域で発生しました。
下図の黄色の×印がその震央です。ピンク色の範囲で東京湾寄りならば深さ80km程度と予想した通りではあります。タイプとしては、11月24日に発生したマグニチュード4.9、最大震度4の地震(下図の青い×印が震央)と同じタイプの「スラブ内地震」と思われます。
その後、上図のオレンジ色の範囲では震度1以上の地震は発生していないのですが、ピンク色の範囲で一回発生しています。昨日12月13日、午後8時56分頃、千葉県北西部(上図の赤い×印)、深さ80kmを震源とするマグニチュード4.1の地震が発生し、千葉県東金市などで最大震度2を記録しています。
10月初旬頃から、上図のオレンジ色、特に埼玉、栃木県寄りの震源域が活発化していましたが、11月下旬くらいから落ち着いて来たようです。一方で、それまで静かだった上図のピンク色の部分で11月24日にマグニチュード4.9、最大震度4が発生した後、少し活発に動き始めたようです。
この震源域は、11月24日のように東京湾岸で発生すると、都心部から東京湾の対岸までを比較的大きく揺らします。震源深さが80kmと深いので、仮にここで大規模地震が起きた場合、震源深さが10km程度だった阪神・淡路大震災や新潟中越地震などより、揺れ自体は少し長周期の「カドが取れた」揺れになるでしょう。しかし大都市直近の内陸直下型地震には変わりありませんので、東京湾直下の深さ10~20kmの震源域に次いで、被害が出るレベルの地震になりやすい場所と言えます。
10月初旬ごろから茨城南部、千葉北部での地震が頻発し始めてから後、千葉県の井戸の変化と地震の発生との相関がわかりずらくなって来ました。引き続き観察とデータの蓄積を進めながら、できるだけ相関を見出していければと思っています。
もしかしたら関連があるかもしれないと思われることに、井戸水に砂が混じると上図のピンク色の地域で地震が起きるかもしれない、というものがあります。これはまだサンプル数が二例しかありませんのであくまで仮説ですが、その点にも注視して行こうと思います。
また何か情報がありましたら、お伝えしてまいります。
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