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2012年12月20日 (木)

【年末年始の災害対策 3】年末年始ライブ編

年末年始にはクリスマスライブ、ディナーショー、カウントダウンライブ、「第九」やニューイヤーライブなど、大規模なライブイベントが目白押しです。それほど大規模でなくても、年末にはそんなイベントに出かけることも多いもの。

イベント自体は普段とあまり変わらなくても、年末年始はなにか華やいだ「特別な感じ」がありますね。かく言う管理人も、1万人規模のクリスマスライブに行く予定です。

でもそんな華やぎの時でも、大地震が見逃してくれるわけではありません。そして大盛り上がりであるがこその危険もあるのです。ですから、それなりの備えをしていかなければならないのです。


当ブログでは、大規模ライブイベントや劇場、ライブハウスなどで大地震に遭遇した時の備えや対処方法を、過去に「首都圏直下型地震を生き残れ!☆ライブ編」や、コラム「超満員のスタジアムで防災を考える」で紹介してきました。

これらは文末にリンクを貼ります。細かい内容はそちらの方にありますので、是非お読みください。なお「首都圏~☆ライブ編」は当ブログの隠れた人気コンテンツです。おそらく他では誰も言っていない現実的な対処方法を述べていまして、過去記事の中でも突出したアクセスをいただいています。記事リンクをリツイートして拡散していただいている皆様、ありがとうございます。


さて、年末年始ライブ特有のポイントとは何でしょうか。いくつか挙げれば、外は寒くて厚着をしている、普段より少しおめかししている(かも)、普段より盛り上がりが激しい(かな?)、お酒が入っていることも多い、という感じでしょうか。

これらを災害避難時の問題に置き換えると、災害発生の認知が遅れ気味になり、避難行動を遅くする要素が増えていて、混乱やパニックの発生を助長する可能性があるということになります。

例えば、女性ならば高いヒールを履いていたら行動速度はスニーカーの半分、晴れ着に草履だったら三分の一くらいに考えなければなりませんし、転んだり履き物を失う可能性が高くなります。男性でも革底の短靴は滑りやすく脱げやすいので、緊急避難時の危険がぐっと増えます。

コートを手に持って走るだけでも速度が落ち、バランスを崩しやすく、一人当たりの専有面積を大きくして狭い場所での混乱を助長します。また、避難中にコートやマフラーなど防寒具を失う可能性もあるので、脱出後に寒さに晒されることも考えなければなりません。

だからおめかししてもスニーカーを持って行け、などと言うのは机上の空論ですが(その類が本当にあるから困りものです)、できる限りの対処はしたいものです。


ここで参考までに、管理人のクリスマスライブ参戦装備を紹介します。なお、タテノリ系ですのでおめかしはしません。時には編み上げのブーツを履いて行くくらいですし(笑)

まずLEDライトは必須。停電時の視界の確保は絶対です。例によって大小二本持ち、小は常にポケットの中です。防水・防寒装備は100均ポンチョ、レスキューシート二枚に、畳むとタバコ二個くらいの大きさになる軽量ウインドブレーカー。断水時の水分補給用には浄水ストロー。タオルは汗ふき用1本に加え、汎用の白タオル2本。もちろん防水・防寒用にもなります。

これが基本装備で、リュックの中に入れて行きます。できる限り両手を空けるのが基本です。さらに小型ラジオ、ファーストエイドキット、防煙フード、予備電池が加わります。なお、装備品の電池はすべて単三に統一してあります。なお、ここに挙げた装備品は、すべて過去記事「普段持ち歩く防災グッズ」シリーズに写真入りで掲載しています(カテゴリ「防災用備品」をご覧ください)

装備的にはほとんどが普段から持ち歩いているもので、特にライブ用に特化したものは汗拭きタオルくらいです。とにかく混乱する群衆の中から脱出し、上着は失うことを前提として悪天候と寒さにもある程度対応できる装備として考えています。しかし、問題は装備よりも行動なのです。その点を詳しく述べた文末のリンク先記事を、是非お読みになってみてください。


なお、前述した履き物を失うことを想定した対処方法ですが、ひとつのアイデアとして、ソックスや足袋の上から厚手の短いソックスをかさね履きすれば、かなり楽に歩けるようになります。さらに、ソックスの足裏にガムテープを重ねて貼ると良いでしょう。

もちろん、ガムテープのロールを持って行けなどとは言いません。ガムテープを2mくらいロールからはがし、細く巻いておくのです。それをソックスと一緒にフリーザーバッグに入れて持参すれば、数十グラムの負担でぐっと安心度が増します。

もっとも、ホテルにあるような簡易ルームシューズのようなものを持参できれば、その方がベターではあります

こんなものも何も起きなければただの過重負担、でも何かあったら天地の差となるでしょう。想定しうる「最悪のケース」をどれだけリアルに考えるか、それが危機管理の原点です。

あ、それから、多くの人が集まる場所に行くときは、できればお酒は控えめに(笑)

【追記】
ソックスにガムテープを靴代わりにする方法、妙なことを言うと思われたとかと。でもこの方法、実際の災害時に応急的に行われている方法です。レジ袋をかぶせれば、ちょっとした防水性も出せます。まあ、晴れ着の草履代わりというのはちょっと飛躍しすぎですかね(笑)でも、いざという時のご参考までに。

【関連記事リンク】
■首都圏直下型地震を生き残れ!【11】☆ライブ編はこちらから
■首都圏直下型地震を生き残れ!【12】☆ライブ編はこちらから
■超満員のスタジアムで防災を考える。はこちらから

■このシリーズは、カテゴリ【地震・津波対策】です。

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