2023年3月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  

« ノロウイルス感染急拡大中 | トップページ | 鉄道の危険【対災害アクションマニュアル 20】 »

2012年12月12日 (水)

【ニュース解説】救援要請デマツイート事件

先日の三陸沖地震の後、大阪の男子高校生がツイッターでデマツイートを流し、1万回以上リツイートされて大騒ぎになりました。ツイート内容について、J-CASTニュースから一部を転載させていただきます。

(以下転載)------------------

問題の生徒は、地震の直後に「リツイートしてください 地震で家が崩れ外にでられません がれきの中に閉じ込められています。救助をよんでください」「皆さんごめんなさい 焦っててつい場所を書くのを忘れてました 気仙沼市です」とツイート。これが1万回以上リツイートされると、「ウソやしwww みんなバカだねぇ マジだったらTwitterなんかやらねえよ」と愉快犯だったと明かした。

(転載終了)------------------

これがネットユーザーの怒りを買い、ツイート者の本名、学校、写真までが特定されてネット上で晒され、通っている高校が謝罪コメントを出す騒ぎとなりました。

この事件、ただのバカな高校生のイタズラだと切り捨てる訳にも行きません。実は、このような虚偽のツイートは、東日本大震災後に本当の被災地からも発信されているのです。

被災状況を流したり、水や食料、医薬品を要請するようなツイートとは違い、デマツイートの多くが「瓦礫に挟まれて動けない」というような、緊急の救助を要請するものでした。それに詳細な住所が添付されているものもあったのです。

すべてがデマだったとはいい切れません。もしかしたら、発信も空しく助からなかったケースもあるのかもしれません。ただ、ツイッターのおかげで助かったという話も、少なくとも管理人は聞いたことがありません。

どうやら緊急救助要請のかなりの部分が、デマツイートで占められていたことも確かなようです。では、なぜそんなことが多発したのでしょうか。

本当の被災地ですから、今回の高校生のような悪ふざけでは無いでしょう。では、目立ちたかったのか?ある意味で、それが真実のようです。

震災後、被災地があまりに広大なため、公的支援はなかなか行き届きませんでした。そのため、自分のいる地域に注目させるために、デマツイートが発信されたケースが多いようなのです。緊急を要する要救助者がいれば、優先的に救援が回ってくるのではないかという発想。実際に緊急を要する情報は大量に発信されたわけですが、その中で「目立つ」ために、いままさに死の淵をさまよっているというという非常事態を演出したのです。悪ふざけではなくて、悪知恵の類です。

緊急事態を自作自演して救助を要請し、行政や救助隊の本来の活動を妨害したのなら、法的には偽計業務妨害罪となります。しかしそれ以前に、道義的に許されることではありません。

当然ながら、そのようなデマツイートは善意での拡散を狙っていますし、実際にそうなりました。拡散する側も、あるツイートが真実かどうかなど判断のしようがありませんから、無視するにも勇気が要ります。

ただ、ネット情報の受け手は、常に意識していなければなりません。「ネット上で多くの目を惹く情報ほど、真っ赤なウソか何らかのバイアスがかかっている可能性が大きい」と。

ちなみに、もし管理人がそのような情報を見ても、リツイートなどしません。もしその情報が真実の可能性が高いと判断したら、然るべき先に直接連絡します。しかし同じような行動をする人も多いでしょうから、ただでさえ混雑している通信網に余計な負担をかけ、さらに情報の受け手は連絡が殺到して本来の緊急業務が滞るかもしれません。

それに現場から遠く離れた場所でリツイートなどしても、話題を振りまくだけで緊急救助のためには何も役立ちませんし、これも余計な通信トラフィックを増やして通信網に負担をかけるだけです。

本来、自分を経由して第三者に情報を伝達するときには、その情報が正確であるという確認が取れていなければなりません。しかし他人のツイートを拡散するだけという気楽さと、非常時には「何かしたい」という気持ちの発露が、その手の情報はとにかく拡散という行動に繋がります。

もしあなたがそのような情報に接することがあったら、拡散する前に良く考えてみてください。その情報は真実と考えられるのか?あなたが拡散することで、事態が好転する可能性があるのか?単なる話題の拡散に過ぎないのではないか?それをあなたがやる必要があるのか?と。

東京など大都市圏で巨大地震が起きたら、想像を絶する数のデマが拡散されることになるのは間違い無いのです。


■■当ブログがお役にたてましたら、下の各ランキングタグへご支援のクリックをよろしくお願いいたします。

☆人気ブログランキング

☆にほんブログ村 ブログランキング
にほんブログ村 その他生活ブログ 地震・災害へ


« ノロウイルス感染急拡大中 | トップページ | 鉄道の危険【対災害アクションマニュアル 20】 »

日記・コラム」カテゴリの記事

コメント

震災からしばらくの間、テレビから伝わる悲惨な状況に憤り、現地市役所等に苦情の電話やFAXを入れた地域外の方がいたせいで、本当に必要な情報が埋もれる、あるいは職員の手を無駄にとられる、といった事が多々あったそうです。


デマツイートとはまた違いますが、悪意のない迷惑行為もたちが悪い。
非常時には特に、自分の行為の先に起きる事までを考えるようにしなければいけませんね

>ぼたもちさん

お久しぶりです。そうですね、そんなのも「平和ボケ」の一種なのかもしれません。災害時には、だれもが必死にやっている。でもそれが上手く行かないのは、機能しないほどの規模の災害だからということなのです。

そんな現場を想像できず、「義憤」に駆られて最前線に意見するなど言語道断です。もちろんシステムの問題もあるでしょうが、災害発生時にそんなことを議論している場合ではない。現実を知らなければこその、愚かな行為です。

関係ない地域からの余計な文句は、電話たたっ切るくらいのことはしてもいいと思うんですけどね。現場では、一分一秒に命かかっているんですから。

たとえ「善意」だろうと、邪魔なものは邪魔なんです。

私も去年の震災の頃までTwitterをやってましたが、今はアカウントを削除しました。あの時は少なくとも私のTLはリツイートだらけで真偽が判断できないものが溢れてました。うまく使いこなせてなかっただけかもしれませんが、意義が感じられなくなったのでキッパリとやめました。誰でも気楽に使えるからなのか「バカ発見器」と揶揄される有様ですからねー。
手軽にいろんな情報が手に入る=デマを流す側からすれば手軽に社会を混乱に陥れられるってことですから、スパイにとっても煽り方次第ではこんなにチョロいことはないんじゃないてしょうか。

>tntさん

私は非常時の連絡用にツイッターのアカウントを作っていますが、ずっと放置していました。私としては、連絡用以外の必要性が感じられません。だれかと交流するにしても、140文字のやり取りだけで完結する関係など、私には必要ありません。やはりリアルな知り合いとの連絡用ですね。それならば本当に便利なものです。

でも、寝かせておくのもなんなので、最近はブログの更新通知だけを流しています。でも、他の方のツイートはほとんど見てないんですけど(笑)

情報を世の中に発信するには、道義も責任も生じます。でもそれを理解できない低レベルの層も同じツールを手にしちゃっているんですよね。そういう世界はいい加減ウンザリです。ちなみに私は、パソコン通信時代からネットの世界にいるんですけどね。プロバイダがニフティなのは、ニフティサーブからの流れなんです(笑)

ツイッターも本当ならば便利なツールなのですが、他のネットメディア以上に「まず疑う」ということが必要ですね。

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 【ニュース解説】救援要請デマツイート事件:

« ノロウイルス感染急拡大中 | トップページ | 鉄道の危険【対災害アクションマニュアル 20】 »