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2013年1月 9日 (水)

【かなり毒入り?】管理人ひとりごと【1/9】

管理人は、当ブログを始めたきっかけを、世間に溢れる防災情報に誤り、ポイントのずれ、机上の空論など、つまり「本当は役に立たない」ものが多いからだと、常日頃から言ってきました。当ブログのプロフィール欄にも書いています。

実際に、何度か「防災のプロ」が流す明らかに低質の情報に対して、抗議も行ってきました。でも、いちブロガーの意見などことごとく無視されて来ましたけどね。でも、そうせずにはいられません。それが管理人と当ブログのレゾン・デートル(=存在意義。カッコつけてみた笑)だからです。

そんな中、ブログランキングで、「その道のプロ」を名乗る方(その道ってどの道だろう)の防災ブログの人気が出てきたようです。もちろん前から存在は知っていたのですが、特に絡むつもりもなかったというか、むしろ「世間に溢れる不十分な防災情報」の実例として、どんどんやってくれくらいの感じだったのですが(笑)

でも、ここへ来て考えが変わりました。素人ならともかく、プロを名乗っているからです。プロとは、信頼の証でなければなりません。今までの記事にもいろいろ言いたいことはありますけど、とりあえずは最新のAEDの記事、ご覧になりましたか?(あっちのアクセス増やしそうだな)別に、当ブログのランキングが下がったことなどどうでも良くて、あの程度で支持を受けてしまうということに驚いているのです。でも、わかっています。当ブログをご支援していただいている皆様とは、「客層」が違うのでしょう。

あの記事を読まれて、AEDが使えるような気になった方いらっしゃいますか?はっきり申し上げます。無理です。管理人が申し上げるのはただひとこと。使えるようになりたかったら、人の命を救えるようになりたかったら、日本赤十字社や消防署でやっている講習を受けてください。それ以外に方法はありません。

最大の問題は、書いている人間が自分でやったことが無いのが明らかだということ。でも「プロ」を名乗って、通り一遍のどこのテキストにも書いてあるような半端な内容を流してる。「基礎知識」だからあの程度でいいという考えなら、全くナンセンスですね。人命に関わることに、基礎も応用も無いんですよ。まあ、この例に限らず、この世界はこんなのが多いから、管理人はブログ始めたんですけど。

参考までに、日本赤十字社式のAED使用法を列挙しましょう。あちらの記事と比べて見てください。先に言っておきますが、これを読んでも使えるようにはなりませんよ。「簡単じゃないんだ」ということを感じてください。なお、【 】内は管理人の注釈や補足です。ここでは、傷病者を要救護者、略して要救という言葉で呼びます。

■要救発見。四方と上方の安全を指差し確認。
■身体状態の確認。出血、変形などを確認する。ここでは出血、変形は無いものとする。
■意識の確認。要救の横にかがみ、自分のほほを要救の顔に近づけ呼吸の有無を観察しながら、肩口を軽く叩きながら「わかりますか!」と耳元で言う。叩く力と声を三段階に強めて、最後まで反応が無ければ意識喪失と判断する。
■頚動脈に人差し指と中指の先を当て、心拍の有無を測る。
【これは十分な訓練を受けていないと、特に事故現場などの喧騒の中では困難。とりあえず、強い心拍があるかどうかは確認できるだろう】
■心拍無しまたは微弱と判断したら、周囲の人にAEDを持って来てもらい、119番通報も依頼する。その際に「あなたはAEDをお願いします。あなたは119番お願いします」と特定の個人を指定する。「だれかお願いします」ではだれも動かないことが多い。
■AEDが来るまでの間、CPR(いわゆる心臓マッサージ等)を行う。この時間帯の処置が、最も救命率を高める。胸部を圧迫するもの、女性ならブラジャーははずす。その際、周囲の人に「要救に背を向けて」人垣を作らせ、野次馬の視線を防ぐ。
■CPRが出来る人がいないか声をかけ、いたら交代要員になってもらう。ひとりが続けて胸部圧迫を続けるのは、いいところ3分が限界。これなど一度やってみればわかる。
■CPRを実施する。心拍があるかどうかわからなくても、強い心拍を感じなければ行ってよい。
【押す回数などはどこでも書いてあるが、押す位置、押し込む量、長時間押しやすいポジション、肋骨を折りやすい危険な押し方など、知っていますか?】
■キューマスク(人口呼吸用フェイスマスク)などの感染防護装備があれば、マウスツーマウス人口呼吸を行う。胸部圧迫30回に対して吹き込み2回。
【気道確保の方法、息の吹き込み方、その後の様子の見方など、知っていますか?なお、感染防護装備が無ければ、胸部圧迫のみで良いとされている】

■AEDが来たら要救の頭の横に置き、バッグを開いてコードを本体に接続し、コードに粘着パッドをつけ、電源を入れる。その間もCPRは継続する。
【要救の身体を冷やさないようにするのは基本。ジャケット、毛布等で保温する。アルミレスキューシートは導電性なので使えない】
■要救の胸部をあらわにし、4つの確認をする。1・汗や水濡れなど水分。あればふき取る。2・ネックレス等。あればはずず。女性はブラジャーに金属が使われていることがあるので、はずす。3・心臓ペースメーカー。装着者は左胸鎖骨の下に盛り上がりがある。4・濃い体毛。体毛が濃すぎると、通電を阻害することがある。
【実はAEDセットの中に体毛剃り用のカミソリも入っているが、そんなことやっている時間は無いので、必殺技(後述)がある】
■確認できたらパッドを装着する。場所はここでは省略(あちらさんでも見てください)
【心臓ペースメーカー使用者や乳幼児の場合は場所が異なる。そこまで知っていないと現場では使えない】
■AED機械の音声ガイダンスが「心電図をとっています」などと言うので、CPRを止めて静かにする。事故現場などの喧騒の中では音声が聞き取りずらいことがあるので、機械のすぐ脇で聞き取る担当者を決めておくと良い。
■通電が必要な場合、つまり心室細動状態ならば音声で「電気ショックが必要です」などと言うので、周囲の人にすべて両手を上げさせ、だれも要救に触っていないのを確認してから通電ボタンを押す。
■通電後、機械が「心電図をとっています」と言うまでCPRを再開する。約2分後に再度心電図をとるが、それまでの間は明らかに心拍や意識が回復していなければ、CPRを継続する。心拍が再開しなければ、この手順を繰り返す。
■救急隊が来たら、状況を伝えて引き継ぐ。AEDの機械は、一緒に救急隊に渡す【記憶された心電図データが病院での治療に有効なため】

とまあ、こんなのが実際の「基礎編」です。大変でしょ?AEDを使うとは、心臓マッサージや人口呼吸の技術があることが前提なんですよ。音声ガイダンスに従えば大丈夫なんて、口が裂けても言えません。繰り返しますが、正しく使えるようになるためには、講習を受けるしか方法はありません。

救命の現場には、知らなかったとかやり直しは無いんですよ。それを、あの程度でだれもが簡単にできますみたいなニュアンスで言うのは理解しがたい。まあ、あとは皆様が判断してください。当ブログの情報がどうのではなくて、「本当に使える情報とは何か」を見極め、自分で選んでください。半端な情報で満足していて、「その時」に使えなくて泣くのは自分なんですから。

でも、こんなに大変なことなら、自分はやらなくていいやなんて思いませんか?まあ、それでもいいんです。でも、管理人は講習を受けるかどうか迷っている方に、一言だけ言いたいのです。

目の前に倒れているのが、あなたの大切な人だったらどうしますか?

最後に、体毛が濃い場合の必殺技について。AEDには粘着パッドが最低2組入っていますから、予備の粘着パッドを身体に貼り付け、一気に「むしり取る」のです。凄く痛そうですけど、痛み感じられればAED必要無いんですよ(笑)


※異論反論は歓迎しますが、誹謗中傷の類は無視させていただきます。

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コメント

こちらでは、はじめまして、かな。
読者の皆さん、よろしくお願いいたします。

私は筆者のリアルな友人であり、彼の広範な知識の深さは折に触れて知っているところであります。

AEDは、確かに音声ガイドがあったり、自動診断機能があったりと、画期的な機械であることは間違ありません。

でも人は、使った事が無いものは(うまく)使えないのです。
ましてや、目の前で人が生死の淵をさまよっているときに、果たして何割の人が冷静沈着に行動できるでしょうか。

もし不幸にもその場面が来たとき、

「俺は(私は)、訓練を受けた事がある。」

この事実が、あなたの膝の震えを、どれだけ軽減してくれるか。

私は心肺蘇生の「実戦」を3回経験しました。

AEDの「実戦」経験は幸いにもありませんが、訓練は毎年受けています。

追伸
その道のプロw
自分でプロと言うヤツは…どうなんでしょうね。
プロ市民とか?(違)

>グローヴァーMS さん

こちらも見ていただだいてたんですね。ありがとうございます。

まあ、あんなので恥ずかしげも無く「プロ」を名乗れちゃうのが、この世界の限界なんですかね。いいかげんうんざりです。それ以前に、専門分野を明らかにせずにプロでございますってのが問題外なんですが。

AEDは、あくまでCPRの救命率を上げるだけの補助具に過ぎませんからね。でもなんだか心臓を動かす魔法の小箱みたいに話題だけが先走ってて、それを「プロ」が煽ってるんだから笑止千万。

むこうの文中で、「心停止」って言葉使ってるけど、AEDは「除細動機」であって、心停止後には効果なし。多分それもわかってないんだろうね。

私もMSさんも現場の場数はかなり踏んでるわけですが、私は幸か不幸かCPRが必要だった現場はなし。でも、目の前で大出血で息絶えた人もいる。あの恐ろしさ、現場に立たないとわかりませんよね。そろそろ上級講習受けなおしとこうかな。

実際の災害後には、大出血、変形、坐滅、開放性の損傷などがてんこ盛りなわけですけど、その中で心を強く持つためには、やはり訓練しかありませんね。

ぜひまたこちらにもコメントください。一度毒吐いちゃったから、多分またやりますから(笑)


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