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2013年1月 5日 (土)

あけましておめでとうございます。

これより、2013年の記事を始めます。本年も「生き残れ。Annex」をよろしくお願いいたします。なんとなくバックの色を変えてみましたけど、また変えるかもしれません(笑)


さて、新年一本目は「防災的に今年はどんな年なのか」について考えてみたいと思います。

まずは地震。東日本大震災の発生からもうすぐ2年を迎えますが、過去、歴史に残るような被害が出た大地震の後には必ずと言って良いほどの確度で、近隣の震源域で大きな地震が起きています。それはほとんどの場合前の大地震から5年程度の間に発生しており、その後も最低10年は影響が続くとされています。

既に、震災直後の2011年3月12日に長野県栄村で震度6強、3月15日に静岡県富士宮市で震度6弱が発生していますが、それで終わりではないと考えなければなりません。これから2016年くらいまでの間は、東日本を中心に大きな地震への警戒を特に強めなければならない期間と言えます。

一方、震災による地殻変動の影響は東日本だけではありません。西日本から南西諸島にかけても、震災後明らかに地震が増えています。直近を見れば、昨年12月中旬くらいから、西日本各地や伊豆諸島での地震が明らかに増加していますし、いわゆるフォッサ・マグナ(=大地溝帯、静岡-糸魚川構造線)周辺でも、小規模の地震が増えています。

今年を含め、引き続き当分の間は「いつどこでも起きる可能性が高まっている」という意識を、より強く持ち続けなければなりません。


次に火山。過去の観測史上、世界で起きたマグニチュード9クラスの巨大地震の後には、100%の確率で震源域近隣の火山が噴火しており、それらはほぼすべてが大地震の発生から「3年以内」に起きています。

世間では富士山噴火の可能性ばかりが取り沙汰されますが、北海道から富士山辺りまで、東日本のどの火山が噴火してもおかしくないのです。さらに、日本列島すべてに及ぶ震災の影響を考えれば、西日本でも決して安心はできないと考えなければなりません。特に九州の霧島火山帯や桜島では震災以前から活動が活発化しており、現在は危機的状況ではないものの、現在進行形の危険です。

この状況にかんがみ、我が国には世界の約10%に当たる、110もの活火山があるということを、改めて意識すべき時であると言えます。かつては「死火山」という定義がありましたが、現在はありません。現在噴煙を上げている山だけが活火山ではなく、太古から噴火によって形成されたいわゆる火山は、またいつ噴いてもおかしくないと考えて、備えを進めておく必要があります。

なお、火山噴火の前は必ず前兆現象が現れます。多くの場合は遅くとも数日前くらいから現れますが、中には現在も活動が続いている霧島火山帯の新燃岳のように、噴火の数時間前まで全く静かなこともありますから、やはり「いつどこで噴いてもおかしくない」のです。


続いて気象です。この冬は全国的にとても寒いので、地球高温化(当ブログでは、今後「温暖化」ではなく「高温化」と表記します)という言葉を忘れてしまいそうですが、実はこの寒さも高温化の影響と言えるのです。

地球の気候は、赤道付近から極付近へ海流が熱を運ぶことによって、ある程度平均化されています。しかし高温化が進んでその流れが変わり、地球の熱分布がどんどん極端化しつつあります。それがジェット気流の流れや強さを変えて、気候に影響を与えています。端的に言えば、暑い場所はより暑く、寒い場所はより寒くなり、降水量も増える場所と減る場所がはっきりと分かれてきます。しかもその場所は時期によって変化するのです。

例えば、英国では3年ほど前にはかなり降水量が少なくて干ばつと言える状態だったのですが、昨年は年間平均降水量を大きく上回り、ほとんど「水浸し」と言える状態です。一方で北米やオーストラリアでは、干ばつが続いています。我が国におけるこの冬の寒さと多雪も、大局的にはそれらと関連していることなのです。

そのような傾向が自然災害面に与える影響として、降水量が増えることによる洪水、土石流、地滑り、崖崩れ、雪崩の増加、台風の大型化、強力な積乱雲の多発による豪雨、竜巻、雹の増加、海面上昇による高潮の増加などが考えられます。

我が国でも既に竜巻が急増していることは、皆様も実感されているかと思いますが、この先どんどん気候の極端化が進むのは間違いないでしょう。


このように2013年の我が国は、防災的には非常に厳しい状態のまっただ中にあるということを、本気で意識しなければなりません。新年早々めでたくない話ばかりですが、これが現実です。

でもなんだか、あまりにも救いが無いようですね。しかし、自然災害はいつも最大級で襲って来るわけでもありません。正しい知識と備えがあれば、その危険の大半から身を守ることができるのも事実です。そして、最悪の大災害に見舞われたとしても、正しい知識と備えは確実に「生き残る」確率をアップさせます。

誰でも、雨が降りそうならば傘を持って出かけますが、その意識を一歩も二歩も進めるべき時が、まさに今なのです。

あなたとあなたの大切な人を守るのは、どこかの誰かではありません。あなた自身の意識と行動です。当ブログでは、そのために「本当に役に立つ、本当に使える」知識と備えについて、今年もお伝えして行きます。

改めまして、今年もよろしくお願いいたします。


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コメント

今年もよろしくお願いします。

ランキングポチ、確かにめんどくさかったので戻って良かったですw

火山については以前も挙げたかもしれませんが、石黒耀の『死都日本』読まれましたか?10年前の本ですが全く古さを感じません。阿蘇山系の地獄の釜が吹っ飛ぶ話で火山の話としても冒険活劇としても楽しめました。5回くらい読み返したと思います。あんなのが大噴火したら建国以来の危機でしょうね。雲仙の火砕流なんて極小規模なんだそうですから人間にできることは適切な避難以外に何もなさそうです…

異常気候については門外漢なので分からないんですが、欧米の異常な天候は三年前のメキシコ湾の海底油田事故が原因と聞きました。原油の流出とそれを分解する薬剤によって微生物レベルまで生態系が破壊され北大西洋の海流もストップしてしまったとか。海流が止まれば気流もおかしくなるわけで、オーストラリアでは干魃洪水大雪が国内で一度に発生したりしてるようです。あと一二年不作が世界的に続けば、アメリカも捕鯨を始めるんじゃないでしょうか?

>tntさん

今年もよろしくお願いします。ランキングタグを減らしたら、いきなりポイントが激減して焦ったというのもあります(笑)すいませんでした。

「死都日本」は、私も愛読書です。火砕サージ、ラハールなど、火山についていろいろ新しい知識も教えてもらいました。「しろくま」も、あの本で知りましたし(笑)あんな破局(的)噴火も実際に起こりうることだということを、改めて認識しました。

ミリヲタ的にも、陸海空自衛隊の描写も納得できるレベルです。だだ、大活躍するスプリンターカリブ、昔の友人が乗っていて、私自身も元四駆乗りですけど、あんなに走破性は高く無いと断言しておきます(笑)そこが小説の妙でもありましょうが。

正直、ああなっては為すすべ無し、という感じですけど、大抵の自然災害は「早めに逃げれば大丈夫」なんですよね。だからその判断を躊躇無くできる知識が、これから特に必要になってくると思います。


私は油田事故とメキシコ湾流の関係についてはわかりませんが、それ以前から大西洋最大の暖流であるメキシコ湾流が弱まっていたことも確かです。このため赤道付近から北極海への熱の循環も弱まっています。高温化によって極地方の温度が上がることで、暖流が冷やされて深海に沈む動きも鈍くなっていますので、表層水と深層水の大循環が弱まっていると考えられています。

このような現象が地球上どこでも起きているために、かつてより熱分布の偏りが大きくなっており、この先は気候も極端化して行くことは間違い無いでしょう。さらに、魚類の回遊や生育環境にも大きな影響を与えつつありますので、食料問題にも発展して行く可能性もあります。

でも、米国が捕鯨することは無いでしょうね。昔だって、彼らは鯨から油を取るだけであとは全部捨てていたんですから。鯨肉は意地でも食わないでしょう(笑)

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