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2013年1月17日 (木)

18回目の1月17日

あれから、もう18年も経ちます。

1995年1月17日、午前5時46分。神戸市と淡路島の間の海底、深さ10kmを震源とするマグニチュード7.3、最大震度7の直下型地震が発生しました。

この地震で、神戸市の海沿いに広がる軟弱地盤地帯を中心に、約10万棟の建物が倒壊しました。倒壊した建物からは多くの火災が発生し、ほとんど手がつけられいまま延焼、火災旋風も発生して、神戸市長田区を中心に広い範囲が焼け野原となりました。

地震発生から15分以内に発生した火災は53件で、当時の神戸市消防局の同時火災対応可能件数である10件を最初の段階ではるかに超えて、時間の経過と共にさらに増えて行きました。

しかも道路は大渋滞し、緊急車両も立ち往生。火災現場に到着しても断水で消火栓は使用不能。遠くの水利から道路を渡って水を引いたホースは車に踏まれて破れ、十分な消火活動ができないケースも多発しました。

さらに消防隊は、火災現場に急行する途中で人命救助の要請を受け、多くのケースでそちらを優先せざるを得ませんでしたこのため神戸市消防局は活動方針を変更、人命救助を最優先としたのです。この時点で、ほとんどの火災は燃えるに任せられることとなりました。

その結果、6434人が犠牲となったのです。そのうち約86%が、自宅内での死亡でした。その原因の大半が、家屋の倒壊、家具の転倒による窒息や外傷死と、火災による焼死です。焼死者の多くは、倒壊した建物に挟まれたまま、火災に焼かれたのです。


この、いわゆる阪神・淡路大震災(正式名称は兵庫県南部地震)を語るのにはいろいろな切り口がありますが、管理人がこんな書き方をするのは、それがそのまま他の大都市でも発生することだからです。もちろん関東でも。

あの当時と条件が異なるとすれば、建物の耐震化や難燃化が多少は進んでいることです。しかし、それ以外はあまり変わっていません。同じような条件の「木密地域」が、例えば東京都区内には、当時の神戸市よりもはるかに広い範囲で存在します。同じ条件の場所で同じ規模の地震が起きれば、同じような結果を招くことは自明の理なのです。

なお東日本大震災は、地震の規模としては阪神・淡路大震災と比べものにならない巨大地震でしたが、震源がかなり沖の海底だったために揺れが比較的長周期となり、建物への破壊力はそれほど大きくありませんでした。同じ最大震度7でも、全く別物だったのです。最も恐るべきは、大都市直下の浅い場所で起きる阪神・淡路大震災タイプの地震であり、東京を含む南関東直下でも、いつ発生してもおかしくありません。

阪神・淡路大震災は在宅率が高い冬の早朝に発生したために、繁華街やオフィス街、交通機関での犠牲者は多くありませんでした。しかし時間帯が異なれば、全く別の結果になっていたでしょう。そして、それは今後現実のものになる可能性が高いのです。


我々が18年前の教訓を生かすためにできることは、まず「その時」に何が起きるかを詳細に知ることです。大都市の直下型地震に対する教訓は、東日本大震災からはあまり多くは得られませんから、改めて18年前に起きたことを思い出すのです。そして、個人でできる正しい対策を知り、実際に行い、継続することです。

それについては、当ブログの過去記事で具体的に述べて来ましたので、是非過去記事をご覧ください。そして、これからも補強してして行きます。まだお伝えすべき情報は山ほどあります。


世間には、災害に関して「何が起きる」とか「なぜ起きる」という情報はいくらでもありますが、本当の意味で「どうしたら良いか」という情報はあまり見かけません。一見、役に立ちそうに思えるものばかりです。

繁華街では落下物に「注意しましょう」とか、家具の倒壊に「気をつけましょう」とか、「情報を集めましょう」とか、そんなこと言われなくてもバカでもわかる。問題は、そのためにどのような知識、心構え、装備を持ち、どのタイミングでどのような行動をするかということであり、得られた情報を元に、状況に応じてどのような判断や行動につなげるか、ということです。

そこまで落としこんでおかなければ、とっさに正しい行動などできません。半端なエセ防災情報に騙されないようにしてください。現実は冷酷です。不十分な備えは、不満足な結果につながる。それだけのことです。


あなたを取り巻く街の状態は、あなたの意志ではどうにもなりません。ならばその中で、あなたの周囲3mの危険要素をできるだけ取り除き、普段からなるべく危険要素に近づかない。そしてあらゆる状況を想定し、そこから脱出する方策も考えておく。それがセルフディフェンスであり、それだけで「生き残る」確率は何倍にも上がるのです。

この機会に、ぜひあなたが「生き残る」ために何をしているか、それは正しいのか、さらに何ができるかを改めて考えてみてください。それが、災害で無念の死を遂げた犠牲者に報いる、「声なき声を聞く」ということなのです。

ご質問、ご意見などありましたら、コメント欄かメールにてお気軽にどうぞ。メールの内容、個人情報等の秘密は厳守します。

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