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2013年1月16日 (水)

里親は楽じゃない

先の記事で書いた通り、管理人は福島県の被災動物救援ボランティアに関わっております。

どこぞのブログでは、ネットで見ただけの情報で里親の薦めみたいなのが書かれていましたが、やはりこのことにも触れておかなければならないでしょう。

言うまでもなく、ペットの里親はそんなに簡単なものじゃありません。もちろん最初は純粋に動物を愛する気持ちと、飼い主がいない動物たちに安住の地をという気持ちから里親を希望される方が大半でしょう。ただ、そこに「能力」と「環境」が伴っていないケースが、実は少なくありません。さらには「悪意」までが介在することがある。


当然ながら、一度里親を引き受けたら、一生に渡って幸せな暮らしをさせてあげる義務があります。そんなの当然じゃないかと思われるかもしれませんが、人間の暮らしもいろいろ変化しますから、そうもいかないこともあります。そんな時に、安易に「都合が悪くなったから引き取って」と言い出すような人には託せません。

一方で、絶対に面倒を見続けるという強い意思は持っている人でも、飼育環境が劣悪な場合も少なくありません。例えば限界を超えた多頭飼育で近隣に迷惑をかけていたり、費用や人手が追いつかずに飼育環境が崩壊して栄養失調や病気が蔓延、最悪の場合は餓死や共食いが発生するような例も実際にあるのです。

さらに、最近増えているのが、「里親詐欺」や虐待のために里親に名乗り出る例。里親詐欺にはいろいろなパターンがありますが、要は金銭が目的であり、用が済めば動物は放棄されます。虐待目的など言語道断ですが、そんな連中も善人のフリをして近づいてきますから、注意していないと騙されます。


里親募集とひとことに言っても、そんな問題もあるのです。多くの人が、かわいそうなペットをなんとかしてあげたいという気持ちはお持ちだと思いますが、こと里親に関しては、それなりの覚悟を持って申し出ていただきたいと思います。もしそこまで気持ちが固まらなければ、動物を保護している団体への募金や物資の支援で協力する方法もあります。

もちろん、団体側でも里親をお願いする場合は慎重になります。希望者との連絡や面接を繰り返し、飼育環境を実際に見に行き、十分お任せできると判断してからお願いして、その後も定期的にフォローします。しかし、実際にはそこまで手間をかけられず、もっと簡単に引渡してしまう例が無いとは言えず、里親関係の問題は完全にはなくならないのです。多くの人の意思によって助け出された動物が、人間の都合や悪意によって再び不幸な目に遭うことは、耐え難いものがあります。

里親になるということは、タダでペットが手に入るということではありません。そんな考えの人は話してみれば大抵わかりますから排除されますけど、最初から近づいて来ないでいただきたい。不快極まりないから。なんだか、「行き先の無いペットを引き取ってやるんだ、ありがたいだろう」というような、足元を見て来るような輩もいるんですよね。動物というフィルターを通すことで、人間の崇高な部分も汚い部分も、いろいろ見えてきます。

正直言うと、管理人自身は里親方面の最前線に直接関わってはいませんし、マンション暮らしのために自分で引き受けることもできません。でも、日々真剣に取り組んでいる仲間がいますから、ここで代弁させていただきます。


しかしまあ、そんな現状など知らないし、知るための努力もしない人に安易に語って欲しくないものです。少なくとも、管理人にとっての「プロ」とは、他に指導できるレベルの経験や十分な知識を持っていることが必要条件であって、ネットで見つけた情報を流すだけの人じゃないですけどね。

こういう、「自分は十分経験があります」とか言うけれど、調べて見たら半端な知識と経験しかないような人もいるから、里親募集は難しいんですが(笑)

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