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2013年2月 5日 (火)

自動車の危険・緊急地震速報【対災害アクションマニュアル 25】

■第1章 危険を知れ(その23) 【自動車の危険・緊急地震速報】

久々のレギュラーシリーズ記事です。

今回から、車に乗っている時に大地震が来た時の対処方法を考えます。最初は、乗用車を運転している場合です。

一般的に言われる対処方法は、運転中に強い地震を感じたら、急ブレーキをかけずにゆっくりと減速して、道路左側に寄せて停止しろ、というものです。特に高速道路を走行している時は、強い揺れでハンドルを取られてコントロールを失うことがあると言われます。

確かに、それは間違いではありません。しかしそれだけででは不十分と管理人は考えます。上記は、あくまで自分の車を安全に止める方法でしかありません。実際には、自分の車がコントロールを失う以上に大きな危険があります。

それは、落下物と追突。例えば繁華街を走っている時に強い地震を感じてすぐに路側に停車した場合、近くの建物などからの落下物の直撃を受ける可能性があります。ガラスくらいなら車は有効なシェルターになりますが、大きな看板や重い壁材などが落ちて来たら、車の屋根など簡単に潰されます。問題は、車の中からでは、自分の車に脅威となる真上が全く見えないということです。

また、周囲がすべて冷静なドライバーばかりだとは限りません。中には、パニックを起こしてアクセルを踏み込むような人がいるかもしれません。そんな車が乗用車ならまだしも、大型トラックだったとしたら。もちろん大型トラックのドライバーはプロですから、パニックを起こすような人は少ないでしょう。しかし、問題は重さです。重い車はすぐには止まれません。

特に高速道路では、大型トラックが激しい揺れや道路の変形などで一旦コントロールを失った場合、軽い乗用車のようにすぐに修正が効きません。そのまま路肩に止まった車列や渋滞の後尾に突っ込んで来たり、横転するような状況も考えられます。

積荷の危険もあります。東日本大震災では、大型トレーラーに載せられた巨大なコンクリート管が激しい揺れで落下し、対向車線の乗用車を何台も押しつぶしました。このように直前や真横を走るトラックからの荷崩れは、致命的な結果を招きます。直撃しなくても、荷崩れを発見して急停止したら、後ろから突っ込まれる可能性が非常に高い。そのような危険を回避した段階で、初めて一息つけるのです。


そんな危険回避のためには、まずできるだけ早く地震の発生を感知する必要があります。早い段階で危険回避行動に移れれば、それだけ「自分の意志で」状況をコントロールできる可能性が高まるのです。

そのために有効なのが、緊急地震速報です。私事ながら、管理人は震災二ヶ月後から何度も福島へ入りましたが、道中の東北自動車道上で、二回ほど携帯電話の緊急地震速報を受信しました。

時間は深夜で、時速80~100kmでスムーズに流れています。走っている車は物資輸送の大型トラックが8割、その他も被災地支援に向かう車がほとんどです。大きな余震が多発している時期でしたから、ほとんどのドライバーに「覚悟」ができているという、ある意味で特殊な状況です。

そこで緊急地震速報が発報された時の様子に、正直なところちょっと感動しました。見事なものだったのです。

管理人の車は時速90kmほどでトラックの間にいました。そして発報を受け、すぐにハザードランプを点灯してアクセルを抜き、何度か軽くブレーキを踏んで、本線上で時速50km程度までゆるやかに減速しました。これは減速の意ためでもありますが、ブレーキランプを点滅させて、減速の意志を後方の車により強く伝えるという意味もあります。もちろん前の車との車間と、バックミラーで後の車の動きを確認しながらです。すべてのドライバーが緊急地震速報に気づいているとは限りません。

すると、ほとんど車間が変わらないまま、車列全体が自然に減速しました。つまり、周辺のすべてのドライバーが携帯電話やラジオで緊急地震速報を受信していたか、そうでなくても周囲の車の動きを見て状況を察し、すぐに現実的に安全と思われる速度まで減速したのです。そして減速しながら、前の車との車間を少しずつ開けて行くことも忘れていません。

時速40~50km程度ならば、その後相当強い地震が来ても数秒以内に路肩で停止できますし、道路の変形や高架の落下などがあっても、かなりの確率で回避できます。震災直後という特殊な状況ならではかもしれませんが、それが高速道路上での理想的な対応だったのではないかと思います。

結果的に、二回とも走行中にはほとんど感じられないくらいの地震でしたので、一分ほどそのまま走行したあと、車列は何事も無かったようにスムーズに再加速して行きました。この時ほど、ドライバー同士の「以心伝心」を感じたこともありません。

もしここでハンドルを取られるような強い地震が来ていたら、各車は車間を維持したまま、一斉に路肩に停止したことでしょう。これが、8割方がプロドライバー、しかも震災被災地走行中という中での、最も現実的で安全な対応ということができるでしょう。しかし、普段はそんな「好条件」はなかなかありません。それについては後述します。


さておき、こんな対応ができるのも緊急地震速報のおかげです。ですから車に乗っている時は、携帯電話かラジオのどちからで、必ず緊急地震速報を受信できる体制にしておくことをお勧めしますし、もしそうでなくても、周りの車が不自然に減速し始めたら、とりあえず大地震の発生を疑い、すぐに周囲を良く見ながら減速するという意識を忘れないことが大切だと思います。

自動車運転中の緊急地震速報の有効性はおわかりいただけたかと思います。次回からは、様々なケースの具体的な対処方法について考えます。


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