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2013年2月 7日 (木)

自動車の危険・落下物【対災害アクションマニュアル 26】

■第1章 危険を知れ(その24) 【自動車の危険・落下物】

今回は大地震時における自動車の危険のうち、落下物について考えます。

走行中に強い地震を感じたり、緊急地震速報で震度5弱以上の地震が予想された場合には、基本的には急ブレーキをかけず、しかしできるだけ速やかに車を道路左側に寄せて停める必要があります。(走行中の車中で震度予想が見られるのは、現在のところスマートホン用の一部アプリだけだと思いますが)

そこでの問題は、「停まる場所が安全か」ということです。例えば、看板類が鈴なりの繁華街、ガラス面積が大きな建物の直前、橋や高架の真下、建築現場の足場近く、切り立った崖や斜面の下、鉄骨や重機などの重量物を載せたトラックの横や後などに停まると、落下物の直撃を受ける可能性が高くなります。老朽化した建物の近くだったら、倒壊に巻き込まれることもあります。

そして前記事で触れた通り、自分の車にとって脅威となる、つまり自分の車に当たるものが落ちてくる「真上」は、車の中からは全く見えません。真上から何か落ちてきても、車にぶつかるまで気付かないのです。気が付いた時には手遅れ、ということも少なく無いでしょう。


ではどうするか。それは「停まる前」の判断にかかっています。高速道路はトラックの荷崩れ以外の落下物に関しては比較的安全ですが、一般道には上記のようなありとあらゆる危険があります。それらの危険を、減速して停止するまでの間にできる限り見極めなければなりません。車の中からでも、前上方は見えるわけです。周囲の状況が許せば、すぐに停まらずに走り抜けることが必要なこともあるでしょう。

しかし、大地震の極限の緊張の中で前や周囲を見て停止場所を探しながら、同時に前上方も確認などできるはず無い、とお思いの方もあると思います。その通り、とても困難なことであり、誰にでもすぐにできることではありません。上ばかり見ていたら、前の車に追突してしまうでしょう。

でも、下手な場所に停めて落下物に押し潰されるのは、あなたと同乗者なのです。そのリスクをどれだけ真剣に考えられるかということです。ですが、もちろんそんな「精神論」だけで解決できる問題でもありません。


そこで必要になってくるのが、普段からの意識です。車を運転しながら、「いまここで大地震が来たら」という意識を忘れず、街を観察するのです。普段からあの看板は落ちそうだ、あの建物は倒れそうだ、あの崖は崩れそうだという視点で街を見ていれば、いざという時に他の場所でも短時間で危険を見出すことができるようになるはずです。普段から、「危険を知る」のです。

気の荒そうな大きな犬がいたら、誰でもその犬には近づきませんよね。それは犬に噛まれたら痛い、大けがをする、下手をすれば殺されるから怖いと知っているからです。それと同じように街の危険要素を見られるようになれば、無意識のうちにその危険を避けたくなります。


私事ながら、管理人は運転中に重量物や重機を積んだトラックの類には絶対に近づきません。後ろに付く時も、車間を大きく開けます。交差点などで隣に並ぶこともしません。もし走行中や停車中に大地震が来たら、積み荷が落ちて来るかもしれないからです。地震でなくても、荷崩れや重量物の落下による事故は後を絶ちません。停車中にどうしても並ばなければならない時は、強い地震を感じたらすぐに反対側のドアから脱出することを考えています(管理人の車はベンチシートのミニバンです)

その他にも、例えば満載のダンプカーから石ころが落ちてくる、雪がまとわりついた大型車の床下から大きな氷の固まりが落ちてくるというようなことは、ごく普通に起きます。それを本気で怖いと思っているから、無意識のうちに離れてしまうのです。同じように、繁華街の鈴なりの看板など、恐ろしくて仕方ない。

そんな意識を普段から持っていることが、いざという時の素早い判断に繋がります。皆様にも、普段からそんな視点で街を見ながら、歩いたり運転したりすることをお勧めします。それがあなたの「生き残る」力をアップするのです。

まとめますと、車で走行中に緊急地震速報を受信したり強い地震を感じた時は、すぐにゆっくりと減速を始め、同時に周囲、特に前上方と左右方向に自分の車を押しつぶしそうな危険が無いかを確認し、もしあればそこから基本的にはゆっくりと離脱する、ということです。もちろん、もし何かが倒れ掛かって来つつあるのを見つけたりしたら、周囲の状況によりアクセル全開という選択肢もあります。


最後に、もし車の中で落下物の直撃を受けてしまいそうな場合の、最後の対処方法について。

まず、可能ならば車外に脱出すべきですが、それが間に合いそうも無い場合には「頭の位置をできるだけ低く」することです。何トンもある鉄骨類や重機、巨大な岩などの直撃ではなく、看板類や足場などの衝突程度ならば、多くの場合、車の屋根部分が潰れるくらいで済むことが多いでしょう。つまりそこから下、具体的にはダッシュボードの線より下に潜り込めば、頭部を直撃されて致命傷を負う可能性がかなり小さくなり、生存空間も残りやすいのです。

その方法はいろいろ考えられますし、車体や身体の大きさによっても出来る方法が変わりますので、皆様それぞれの方法をお考えになってみてください。チャイルドシートを卒業したくらいの子供ならば、床に伏せてしまうのがベストでしょう。その際はもちろんシートベルトを外すことになりますので、停止状態か微速走行中の話です。

次回は、「追突」の危険について考えます。


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