【茨城沖で震度4他】地震関連情報【2/9】
本日2月9日、午後1時43分頃、茨城県沖の深さ20kmを震源とするマグニチュード5.4の地震が発生し、福島県いわき市で最大震度4を記録しました。
この地震は、下図の黄色で表した震源域で発生したものです。当ブログでも何度か指摘している通り、この震源域と北側の宮城県沿岸(下図のピンク色)の震源域では、2~3ヶ月に一度程度の割合で震度4~5弱程度の大きめの地震が発生していますが、今回の地震もそれに当たると考えられます。
北側の宮城県沿岸でも、昨年末くらいから小規模地震の多発傾向が続いていますが、しばらく大きめの地震が起きていないので、それほど遠くないうちに震度4~5弱レベルの地震が起きる可能性があります。しかし、いずれの場所でも必ずしもその規模で収まるとは断言はできません。
一方、昨日2月8日に三陸沖を震源とするマグニチュード4.4と4.5の地震が二回続けて起きています(地上の揺れはいずれも震度1)。
これらの地震はいずれも震源深さ10km程度であり、震央の場所からしても震災の影響による「アウターライズ地震」の性格を持つものと考えられます。このタイプがマグニチュード6台後半以上で発生すると、津波の発生が懸念されます。地上の揺れが小さくても大きな津波が発生する「津波地震」になりやすいタイプですから、小規模ながら二回続けて発生していることも考慮して、しばらくの間は推移に注目おくべきかと思います。
2月6日にマグニチュード8.0が発生した南太平洋サンタクルーズ諸島では、日本時間の8日晩と9日未明に、マグニチュード7.1と7.0の大きな余震が連続して発生しています。この程度の規模の地震で発生する津波は、日本にまで到達する心配はありません。前の記事でも触れましたが、マグニチュード7.0の余震とは、マグニチュード8.0の本震の約32分の1のエネルギーが放出されたに過ぎませんから、海底の変形量も本震にくらべてかなり小さく、津波もごく小規模となりますので心配はいりません。
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