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2013年3月 9日 (土)

【ニュース解説・今度は多重衝突】暴風雪の恐怖

先日、北日本各地を襲った暴風雪により、北海道では子供も含めて9人もの犠牲者が出る惨事となりました。そして、今度は暴風雪におけるもうひとつの恐怖、多重衝突事故が発生してしまいました。時事通信の記事を引用させていただきます。

(以下引用)-----------------------
【北海道 吹雪で20台が事故】
 9日午前、北海道岩見沢市で、猛吹雪のため視界が遮られた車が相次いで衝突し、事故処理で駆け付けたパトカーや救急車も含む約20台が絡む事故となった。2人が病院に搬送されたが命に別条はない。岩見沢署や岩見沢消防署によると、午前6時から9時にかけ、国道234号で、乗用車やトラックなどによる玉突き事故が断続的に発生。パトカーと救急車は、事故状況やけが人の確認をするために停車していたところ、追突されたという。
(引用終了)-----------------------

事故が発生したのは、岩見沢市から栗沢町、栗山町を経由して恵庭市や千歳市方面へ至る国道です。街を外れると、遮るもののない広大な耕作地や原野の中を走る道で、暴風雪や地吹雪の発生時には非常に危険な場所でした。実は、管理人が北海道在住時に日常的に走っていたルートで、現場の様子が目に浮かぶようではあります。

ニュースによれば、事故処理中のパトカーや救急車までが巻き込まれています。過去記事にも書いた通り、最悪の視界状況の中では、追突を防ぐことはほぼ100%不可能です。前方に車が停まっているのが見えた時には、既にスリップして停まれない距離にまで迫っているからです。もしぶつからずに停まれたとしても、今度はほぼ確実に後方から突っ込まれます。

では、そんな時にはどうしたら良いのでしょうか。一番確実なのは、暴風雪や地吹雪の中では車に乗らない、ということが何よりです。もし出先で遭遇してしまった場合は、出来る限りガソリンスタンドや店舗などに避難することです。言うまでもなく、視界を失ったからと言って、絶対に道路上で停車してはいけません。確実に追突されます。路肩の非常駐車帯でも安全とはいえません。後から入って来た車に追突される可能性があります。

では、走行中に前方に事故や駐車車両を発見した場合はどうすべきでしょうか。まずはとにかくできるだけ減速です。そして、通過できる余地を探すのです。もし見つかれば幸運ですが、多重衝突現場ではあまり期待できません。でも最後まであきらめずに。

前方が完全に塞がれていたら、最後まで減速の努力をしながら、衝突に備えるしかありません。残された時間は数秒以下です。ひとつ幸いなのは、暴風雪や地吹雪の中では、車の速度はせいぜい時速40km以下ですから、重傷事故や死亡事故には滅多にならないということです。

衝突の衝撃をできるだけ正面から受けるために、強くブレーキを踏み込んだままでスピンしないように、最後までコントロールをあきらめないでください。横向きに衝突して、さらに後続車に突っ込まれると、脱出できなくなる可能性が高くなります。そして可能ならばホーンを鳴らして、警告をします。事故現場では、車外に出ている人もいるかもしれません。但し、寒冷地ではホーンが凍り付いて鳴らないこともあります。

最後までコントロールの努力をしながら、全身の筋肉を緊張させ、首に力を入れて縮め、背もたれに上体を押し付けるようにして衝撃に備えます。ハンドルには軽く手を添える程度に。ハンドルを力いっぱい握っていたり、腕を突っ張っていると、衝突した瞬間にハンドルが一気に回転したり、ハンドルに衝撃が伝わってきたりして、指や腕の骨を折ることがあります。特に、首には思い切り力を入れて縮めていないと、むち打ち症(頚椎捻挫)になりやすくなります。同乗者がいたら衝突を警告します。このような事もありますから、後部座席でも必ずシートベルトを締めさせることを忘れずに。視界が良くても、スリップして雪山に突っ込むなどは日常茶飯事です。

衝突、もしくは幸運にも手前で停止できても、すぐに車から降りてはいけません。後続車がいれば、突っ込んで来る可能性が非常に大きいのです。この場合の最大の問題は、後続車が大型トラックなどの場合です。それでも、車を完全に押しつぶすようなスピードは出ていないので、安全が確認されるまでは、車内で衝撃に備える方が良いでしょう。基本的に、後続車がいればすべて追突してくると考えなければなりません。

なお、大型トラックなどは運転席の位置が高く、地吹雪の中でも乗用車よりは遠くまで視界を確保しやすいために、より早く危険を察知できますので、突っ込んで来る可能性は多少は下がるでしょう。

安全が確認できたら、本来ならば車外に脱出すべきですが、外は暴風雪か地吹雪です。しかも地吹雪で視界を失うような場所には、普通は店や人家どころか、風避けになるものもありません。スキーウェア以上の防寒装備が無ければ、短時間で低体温症に陥って生命に関わる状況になるのは、先日の事故の通りです。ですから、避難場所が無ければ、車の中で待機することになります。

その場合、ガソリン漏れなどの危険もありますから、エンジンは切らなければなりません。そうなると、十分な防寒装備を車内に用意しておくことの大切さがお分かりいただけると思います。

管理人が北海道各地を走った経験からしても、暴風雪の中で前方で事故が起きたら、どう考えても事故を避ける方法はありません。奇跡的に衝突は避けられたとしても、暴風雪の中で立ち往生させられるのです。実は管理人もギリギリの状況は経験しました。

視界5mも無い地吹雪の中、江別市の国道12号線を走行中に、風が息をついた瞬間、すぐ前方に横向きに止まる車が「見えたような気が」しました。反射的にできるだけ右へ移動したところ、車一台分だけ通れるスペースが空いていたのです。そこでは、車5台くらいがダンゴになっていました。

片側3車線道路だったために奇跡的に通り抜けられましたが、その後その現場では数十台が絡む大事故となり、しかし猛烈な地吹雪で事故処理もできずに、吹雪が止むまで国道が閉鎖されたのです。もしあの時、現場を通り抜けるスペースが無かったら、あの中に「閉じ込められた」かと思うと、今でもぞっとします。

このように、暴風雪や地吹雪で視界が効かない時は、「前で事故られたら終わり」だと考えなければなりません。ですから、そのような状態の中ではなるべく車に乗らないこと、危険を感じたら、Uターンしてでも安全な場所に避難すること(前述の通り、視界を失うような場所には大抵は避難場所などありません)、それでも車に乗る時は、スキーウェア上下セット以上の防寒装備を必ず用意しておくことを、強くお勧めします。

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