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2013年4月20日 (土)

【中国・四川省でM7.0】地震関連情報【4/20通算500号】

この記事は、2012年1月12日の当ブログスタート以来、通算500本目となります。何か記念記事でも書こうと思っていたのですが、「また」大地震の記事を書くことになってしまいました。


日本時間の4月20日、午前9時02分頃、中国、四川省中部、深さ13kmを震源とするマグニチュード7.0(気象庁の発表は6.9)の地震が発生しました。この震源は、2008年5月12日に発生した、「四川大震災」(マグニチュード8.0、震源深さ19km)の震源から約100km程南方です。

20日夜の時点では、まだ被害の全体像は把握されていませんが、被災人口は150万人と言われることから、今後相当な規模の被害が明らかになって行くと思われます。

地震のタイプは、いわゆる内陸直下型地震で、阪神・淡路大震災に近いものです。震源深さが13kmと浅いために、地上では周期の短い、非常に強い揺れとなったと思われ、建物に大きな破壊力をもたらしたはずです。

震度は、報道による建物の破壊状況からして、我が国の基準で震度6強以上の揺れだったと思われます。2008年の四川大震災では、震度6弱程度だったとされていますが、「2008年より揺れが強かった」という現地の声が報道されていることからも、それが裏付けられます。


4月だけでも、世界各地で大規模地震が相次いでいます。
■4月6日 ニューギニア島付近 M7.2
■4月16日 イラン・パキスタン国境付近 M7.8
■4月19日 千島列島・ウルップ島付近 M7.0
■4月20日 中国・四川省中部 M7.0
そして、我が国では
■4月13日 淡路島中部 M6.3
■4月17日 三宅島沖 M6.2

これだけ集中して発生していることは、もはや偶然で片づけられるものではありません。我が国においては、東日本大震災の影響が大きいのは明らかですが、その他にも全地球的に共通する、何らかの理由も存在するということです。しかし、素人がその理由を詮索してもあまり意味がありません。

こういう言い方はあまりしたくないのですが、このような状況を見るにつけ、本気で「いよいよ来るぞ」という意識を強く持たなければならないと考えます。危機意識は、大袈裟なくらいが良いのです。いや、決して大袈裟ではないと、管理人は考えています。


地震の発生には、ふたつの要素があります。まず、断層を動かすひずみエネルギーが蓄積されていること、そして、それが解放される、つまり地震を引き起こす「引き金」(トリガー)の存在です。大前提として、ひずみエネルギーが蓄積されている断層は世界中にいくらでもあり、それ自体はごく普通のことです。

通常ならば、ひずみエネルギーが岩盤の弾性限界を超えた時、つまり大きな力が加わった岩盤が、耐え切れなくなってバキっと割れることで地震が起こりますから、あまり集中せずに、散発的に発生するわけです。そのタイミングは、あくまで「岩盤がいつまで持つか」ということにかかっています。

しかし、このように集中するということは、岩盤の弾性限界に達していなくても、それに近いひずみエネルギーが溜まった岩盤を破壊に導く「引き金」(トリガー)となる、何らかの力が作用していると考えることができます。その力は、現時点では科学的に説明できないものですが、存在を否定することもできません。


2004年12月のスマトラ沖地震(M9.1)は、1960年5月のチリ地震(M9.5)から44年の空白を経て発生した、マグニチュード9クラスの巨大地震です。そしてその時から、全地球的に巨大地震多発期に入ったと言われています。その後、世界各地でマグニチュード7以上の、大きな被害が出るレベルの地震が確かに多発しているのです。チリでも、50年の時を経て、2010年2月ににマグニチュード8.8が発生しています。そして2011年に東日本大震災(M9.0)が発生し、統計的により明確になりました。

そんな中で、今年の4月に入ってこの集中具合ですから、警戒レベル高度に引き上げるべき時だと考えなければなりません。「その時」は今日、明日かもしれないのです。

なんだか気が重くなるので、敢えて軽く表現しましょう。
大規模地震に対して「覚悟」を決め、必要な備えを整えるのは、

『今でしょ!』


・・・通算500号は、もっと気楽な記事にしたかったのですが(笑)

管理人追記:20世紀最後のマグニチュード9クラスは1964年のアラスカ地震(M9.2)ですが、被害が僅少だったため、大被害が出た地震として、ここではチリ地震をピックアップしました。アラスカ地震からスマトラ沖地震までの空白期間は、ちょうど40年となります。なお、20世紀におけるマグニチュード9クラスの地震は、すべてが1946年から1964年の、わずか18年間に集中しており、それが前回の多発期と考えられます。


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