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2013年5月13日 (月)

【ニュース解説】公立校の吊り天井撤去も

当ブログでは、以前から吊り天井構造の危険を指摘してきましたが、こんなニュースが飛び込んで来ました。産経ニュースから引用させていただきます。

(以下引用)------------------------

【公立校のつり天井、耐震強化 文科省、撤去含め対策通知へ】

文部科学省は12日、公立学校の体育館や武道場のつり天井などが地震で落下しないよう耐震性を強化し、安全が確保できない場合は撤去も含めた対応を取るよう、月内にも各自治体へ通知する方針を明らかにした。同省は天井や照明器具など建物本体以外の耐震化を平成27年度までに完了させることを目指しており、取り組みを加速させる。

 東日本大震災で天井落下などの被害が相次いだため、同省の有識者会議が自治体の参考となる「対策の手引」案を3月に取りまとめた。

 文科省によると、全国の公立小中学校約3万校のうち、天井などの耐震化を実施済みなのは昨年4月現在で32・0%。建物本体の耐震化率84・8%と比べ大幅に遅れている。つり天井は、高校も含めた公立学校の体育館など約4万5500棟のうち約8700棟に設置されている。

(引用終了)-----------------------

やっと行政が具体的な対策に動き出したようです。以前から、国交省による吊り天井の耐震化についての指導は行われていましたが、ここへ来て文科省もついに動いたということです。学校には、ニュースのように吊り天井がたくさん設置されています。子供の安全のために、早急な実施が望まれます。子供だけでなく、学校の体育館などは、地域住民の避難場所にもなるわけですから。


今回の通達のように、十分な耐震化ができないのなら撤去せよという内容が、吊り天井の大きな危険性を示しているといえます。東日本大震災の際には、全国で2000以上の施設で吊り天井が落下し、そのために77人が死傷したことが、後の調査で明らかになっていますし、それ以前の地震ではも、震度5強~6弱クラスになると、建物本体に損傷が無くても、吊り天井が落ちる事例が多発しています。

つまり、頑丈な建物の中にも存在する「獅子身中の虫」のようなもので、建物の耐震性が高いから気を抜いていると、頭上から突然一撃を食らう可能性があります。特に、劇場、体育館、ホール、空港や駅のコンコースなど、柱が無いか少なく、天井が高い場所の危険性が大きくなります。その中で、特に危険性が高いと管理人が考えるのが、映画館や劇場など、音響を意識した施設です。

通常、吊り天井の天井板は石膏ボードなど軽量のものが多いのですが、映画館や劇場などでは、吸音材のついた重い天井板や、木材のチップをセメントで固めた吸音性のある天井板が使われていることがあります。これらは石膏ボードよりはるかに重量があって頑丈なので、直撃を受けた場合のダメージが非常に大きくなります。

その場合の、管理人が考える対策については、過去記事をご覧ください。
関連記事を、文末にリンクします。


一般的な石膏ボードの場合、重量があまり無いことと、かなりもろい材質のため、人体に直撃しても、すぐに致命傷になる可能性は比較的小さいのです。ただ、頭部や頚部を直撃すると、致命傷となる可能性が高いので、吊り天井の下で逃げ場を失ったら、とにかく頭と首を守ることが絶対です。バッグなどあればそれを使い、何も無ければ両腕で頭を覆うだけでも、直撃から生き残るためには絶大な効果があります。多くの場合、天井材を吊る金具(ハンガー)も一緒に落ちて来ますので、その頭部などへの直撃を避けるためにも、すぐに防護姿勢を取らなければなりません。

吊り天井は、広い範囲が連鎖的に、数秒の間に一気に落下して来ますし、天井材全部が落ちたような例も少なくありませんから、一旦落ち始めたら、その下から逃げる時間も場所も無いことがあるのです。ですから、とにかく頭と首を守る、それは絶対に意識してください。頭と首がしっかり守れていれば、仮に天井材の下敷きになって負傷しても、生命に関わる事態になることは、かなり少なくなるはずです。

吊り天井が大規模に採用されていて、耐震化工事が未了の場所では事実上、震度5強以上の揺れで、高い確率で天井が落ちると考えなければなりません。あなたが普段良く行く場所に、吊り天井はありませんか?

オフィス、学校、デパート、スーパー、病院、映画館、多目的ホール、大きな駅、空港など、どこにでもあります。普段からその存在を意識していることが、「その時」のあなたの行動を変えるのです。

公立学校のでの対策が通達されたとはいえ、実際の作業が終わるまでには、これから数年かかります。学校の体育館などで地震に遭遇した場合はどうするか。学校からの指導もあるでしょうが、家庭でもお子さんと話し合っておくことも大切かと思います。

《関連記事リンク》
■【十勝中部地震】やはり落ちた吊り天井 はこちらから
■首都圏直下型地震を生き残れ!【8】☆買い物編 はこちらから
■首都圏直下型地震を生き残れ!【10】☆買い物編 はこちらから
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コメント

吊り天井は怖いですね。九段会館の動画を見ましたが大人数でもあれを持ち上げるのは難しそうですね。茨城空港のように、石膏ボードであってもタテに落ちて来たらかなりのダメージがありそうです。

学校などの体育館の照明なんかも爆弾みたいなものですね。金網で囲ってあるのは最近見かけるようになりましたが、公共施設は予算がないと何もできません。もどかしいところもありますけれど政権運営も正常化しましたので今後に期待したいと思います。

>tntさん

九段会館は戦前に建てられた、かつて「軍人会館」だった建物で、天井は戦後に改修されたと思われますが、非常に重厚な造りでしたね。あれが落ちて来ては、どうしようもありません。石膏ボードでも、当たり所が悪ければそうとうヤバイですし。

一部のコンサートホールなどでは、重厚な木材の裏に吸音材を貼った、一枚数十kgの天井材が使われている例もあります。それは一般的な吊り天井では無いのですが、落下の可能性はありますしね。そんな場所では、椅子をバリケードにするしか無いと思うんですよ。

昔、体育館の照明をバレーボールが直撃し、金属製のガードが目の前に落ちてきたという体験をしたことがあります。あれを頭に食らっていたら陥没骨折は免れない重量です。そんなのが残っている場所もまだまだ多いのでしょうね。

とにかく「予防安全」の発想で対策が進むことを願います。

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