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2013年6月

2013年6月29日 (土)

豪雨のときにできること

西日本を中心に、強い雨が続いています。本日、当ブログ内の人気記事ランキングの1位に、先日の記事「豪雨災害に警戒を!」が上がって来ています。当ブログの記事がお役に立てていれば幸いです。

最近の豪雨を受けて、他の「防災系」ブログでも豪雨に関する記事が多くなっているようですが、当ブログの「豪雨災害に警戒を!」とは、大抵は内容が異なります。多くの場合決定的に違うのが、下記のような内容があるか無いかということです。

■斜面やその下から、泥水が噴き出す。
■沢や川の水が濁る。
■沢や川の水が減ったり、水がなくなる。
■斜面や崖から、小石や土くれが落ち始める。
■斜面に亀裂が入る。
■山鳴りがする。
■山からミシッ、バシッというような音が聞こえる(地すべりによって、木の根が切れる音)
■生臭いような、不快な匂いがする(これはあまり多くありません)

表現に多少の違いはあるものの、これは豪雨や地震の直後などに山崩れや土石流が発生する兆候であり、知識としてはとても重要なものです。もちろん当ブログでも過去に何度も採り上げているものの、実のところ、豪雨災害に関しては、それほど優先度を高く考えていません。なぜなら、「生き残る」ためには、これを知る以前に知っておかなければならないこと、やらなければならないことががあるからで、それが先日の「豪雨災害に警戒を!」で書いたことです。

管理人に言わせれば、豪雨災害を警戒せよと言いながら上記のような「知識」を最優先で述べることなど、一見すると役に立ちそうに思えるものの、実は机上の空論に近いものです。過去から何度も繰り返されて来た「アドバイス」ですが、その知識だけが実際に命を救ったことがあるのでしょうか?


実際の状況を考えて見てください。あなたは豪雨災害の危険地帯で、家の中にいます。外は既に激しい雨です。家の裏には山があり、崩れるかもしれませんし、近くの川が氾濫したり、土石流が襲ってくるかもしれません。そんな状況で、上記のような状況を、どれだけ察知できますか?

家の窓から山の斜面、沢や川が見えることなどそうは無いでしょうし、豪雨で視界は悪化しています。夜間なら全く無理。激しい雨の音で山からの音はほとんど聞こえません。豪雨の中を頻繁にパトロールするわけでもなし、仮にやったとしても、自宅に危険を及ぼす全ての状況を把握するのは不可能です。つまり、知識を持っていても、現実にはそれを察知する手段があまり無いのです。

実際には裏山から小石などが落ち始め、それが建物に当たる音で初めて危険を察知するくらいで、そうなったらばもう一刻の猶予もありません。事実上、手遅れと言っても良い状況です。そして、避難するにも外は豪雨で、車での避難は冠水などで不可能のこともあり、場合によってはそれが命取りになることさえあります。

ですから、そうならない前にハザードマップなどで自分の居場所の危険を知り、「9割は無駄足」の覚悟で、早めに安全な場所へ避難するしかないのです。そして、危険地帯で待機する場合には、土砂崩れや土石流の直撃を受ける一階を避けることなどが、優先されるべきアドバイスなのです。


通り一遍の知識だけで命が守れるのなら苦労はしません。最近の豪雨でも山崩れによって一階で土砂に呑まれる犠牲者が出てしまいましたが、敢えて手前味噌で傲慢な書き方をしましょう。その犠牲者が、当ブログのアドバイスと他のブログなどのアドバイス、どちらを守った方が生き残れる確率が高かったか、考えてみてください。管理人は何も自慢したいのではなく、「本当は役に立たない情報」が大手を振っていることを危惧しているのです。

多くの人が言うことが、必ずしも正しいことではありません。

■関連過去記事
【緊急特集】豪雨から生き残れ【1】
【緊急特集】豪雨から生き残れ【2】
【緊急特集】豪雨から生き残れ【3】
豪雨災害に警戒を!

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2013年6月28日 (金)

【本棚の地震対策03】対策2nd.ステージ

当ブログの内容について、実際に行っていただくことはもちろん、ブログURLのリンク、内容の引用・転載、SNS等での紹介も歓迎いたしますが、一切の商業的利用はお断りします。また、個人運営では無いサイト、ブログ等への無断掲載もお断りします。

さて、対策セカンドステージです。ここからが本番と言って良いでしょう。でも、簡単に安く済ませます。

従来から、本棚の前面にゴムバンドなどを張って本の飛び出しを防ぐ方法は考案されていますが、その場合はゴムバンドなどの固定が難しい、場所によって張力が一定でなく効果が変わる、本の出し入れに不便、美観的によろしくないなどの問題がありました。

そこで、いかに目立せずに、簡単で効果的な方法は無いか考えました。実はこの方法、当ブログ読者のドクターから、ご自分でやっておられる対策を教えていただき、それを管理人がさらにアレンジしたものです。すばらしいアイデアを頂けましたことに、この場を借りて御礼させていただきます。

ファーストステージでは、食器棚用シートを敷くことで、本の動きを抑えました。つまり本が動く速度を遅くして、運動エネルギーを小さくしたのです。今回は、さらにその動きを物理的にブロックします。使うのは、これです。
Bousai_goods_003
ドアの隙間をふさぐスポンジテープです。画像の商品は、2mで168円でした。これも、どこのホームセンターでも類似製品が入手できるでしょう。さて、これをどう使うか。

クイズじゃないので(笑)すぐ正解を。下画像のように、底板の手前側に貼るのです。
Blocker01
ファーストステージで敷いた食器棚用シートに、位置関係がわかりやすいように赤い斜線を入れました。

ポイントは、一番大きな本のサイズより1cmくらい手前に貼り、多少は本が動く余地を残してやるのです。これは、後のサードステージにも関係してきますが、余地を残さずに貼ると、本の出し入れがしずらくなるということでもあります。
Blocker02
こうすることで、前面に滑り出して来た本が飛び出すのをブロックできますが、柔らかいスポンジのおかげで、本が傷つくこともありません。普段の出し入れの際も安心ですし、美観的にもあまり影響がありません。

さて、この状態で揺らすとどうなるかというと、滑り出してきて隙間テープに当たった本は、うしろに跳ね返されます。揺れが強くなると、背板と隙間テープの間をガタガタと動くようになります。隙間テープは粘着力がかなり強いので、ハードカバー程度の本が当たっても簡単には剥げませんし、地震のような短時間ならば、スポンジがちぎれるようなこともまずありません。

ただ、経年劣化の影響はあるかと思いますので、時々状態を調べ、必要ならば貼り変えた方が良いでしょう。また、重量のある百科事典や大判の学術書のような本の場合は、当たりを繰り返すうちに隙間テープを乗り越えるようなことも考えられますが、その対策も後のステージでお送りします。


その効果ですが、ファーストステージ単独の場合より、はるかに本が落ちにくくなり、滑り落ちることは皆無になります。揺れのタイプによっても変わりますので、震度いくつまで大丈夫ということは言えないものの、周期1秒程度の直下型タイプの揺れでも、あくまで感覚的なのですが、震度5強程度ならば対応できるかと思います。少なくとも、強い揺れが来た瞬間に、一気に本が飛び出すということはなくなります。

しかし、さらに揺れが激しくなると、本が隙間テープに当たった瞬間に、そこを支点にして回転しながら転がり落ちる動きが出てきてしまいます。やはり震度6~7クラスにはあまり対応できないでしょう。その根本的な対策は後のステージに譲るとして、まずはセカンドステージの効果をさらにアップする方法を、次回サードステージでお送りします。

ところで、セカンドステージのメリットは、本棚に本を入れたままで対策できるということです。もちろんファーストステージとの併用がお勧めなのですが、お忙しい方は、まずはここから始められてはいかがでしょうか。これだけでも、かなりの効果が見込めます。


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2013年6月26日 (水)

【本棚の地震対策02】対策1st.ステージ

いきなり妙なタイトルになりました。実はこのシリーズで紹介する対策は、ひとつの方法ではありません。いくつかの方法を組み合わせ、効果をアップさせるものです。そして、それをいかに安く、簡単に、手に入りやすいもので行うかということに重点を置いています。というわけで、専用の地震対策器具などは一切使いません。

今回は、最も簡単で基本的な、「ファーストステージ」の対策です。

前回記事で掲載の、本棚に見立てた実験器具を、再掲載します。
Book_shelf_003
それっぽい本で揃えたかったのですが、ハードカバーに適当な本が無かったので、村上龍作品の登板となりました(笑)この器具に地震に近い揺れを加えることで、その際の本の動きと対策の効果を調べて行きました。まず、未対策状態からです。

その状態で振幅約30cm、振動周期約1秒の横揺れを加えると、中の本は揺れの1~2回目で簡単に滑り落ちてしまいました。実際の地震では、縦揺れ(初期微動)まではほぼ大丈夫ですが、横揺れ(主要動)が始まって最初の強い揺れが来た直後に、すべての本が一斉にばら撒かれるような状態です。実験で加えた震度7クラスまで行かなくても、おそらく震動周期が短い直下型の震度5強程度でも、大部分の本が早い段階で落ちる可能性が高いでしょう。

そこで、まず最も安価で簡単な方法から。使うのは、これです。
Antisikd01
食器棚用の滑り止めシートです。本が滑って落ちるならば、滑りにくいように摩擦係数を上げようという発想です。画像の製品は幅30cm×長さ5mで199円と非常に安価。大抵の本棚はこれ一個で済むでしょう。ほとんどのホームセンターで、同様の製品が入手できます。

このシートを敷いてから、本を並べるだけです。食器棚用ですから、抗菌作用がある製品ならば、カビ防止効果も期待できるかもしれませんね。実験器具に敷いてもビジュアル的に変化が無いので画像は省略しますが、果たしてどれだけの効果があるでしょうか。

実は、震度7クラスの揺れになると、落下防止に関してはほとんど効果がありませんでした。それでも、揺れの1回目で滑り落ちていた本が、大きくズレながらも2~3回目まで持ちこたえます。結局は落ちますが、ほんの数秒間は落下を遅らせるくらいの効果はありそうです。

かなり高い効果が見られたのが、もう少し小さな揺れの場合。未対策の場合、振幅を半分の15cm程度にしても、揺れの3~4回目以降で本が飛び出しました。しかしこのシートを敷いた後は、10秒以上揺らしても本が落ちないことも、何度もありました。確実に落下を防ぐものではありませんが、感覚的に震度5弱程度まで、揺れ方によっては震度5強以上でも、かなりの効果を発揮しそうです。特に、震動周期がさらに長い、ゆらゆらと揺れる地震の場合には、より大きな効果があると思われます。

揺れの周期は、観測点と震源の距離で大きく変わりますから、実際にはどんなタイプの揺れが襲ってくるかわかりません。ですから、ここでは一番破壊力が大きな、震動周期1秒ほどの直下型地震をシミュレーションしていますが、その場合でも、震度5弱程度までは、この対策がかなり有効だと思われます。

もちろん、これは効果を保証するものではありませんが、こんな簡単な対策だけでも、未対策状態に比べてはるかに本が落ちにくくなることは確かです。まだ何も対策されていないのでしたら、まずはここから始められてはいかがでしょうか。

この後、ファーストステージに追加する形で、対策を進めて行きます。次回は、セカンドステージです。


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2013年6月25日 (火)

【本棚の地震対策01】なぜ本は落ちるか

大変お待たせしました。以前予告した、本の落下対策について、数回に渡ってお送りします。

なお、この対策は本棚が壁などにしっかり固定されていて、「建物と同じ周期で揺れる」ことが前提となっています。本棚が単独で暴れてしまった場合でも多少の効果は見込めますが、その効果は大きく減殺されます。

ではまず最初に、地震の際に「本はなぜ落ちるか」から考えてみます。本が本棚から落ちるには、二つの理由が考えられます。下図をご覧ください。
Jpg
まず1の「滑り」です。本棚が地震で大きく動いた場合、中の本は慣性によってその場に留まろうとします。特に本の長手方向の揺れが強かった場合、本は本棚の動きについて行けず、底板の上を滑って飛び出します。

次に、2の「跳ね返り」です。最初の揺れで飛び出さなかった本は、次に本棚の奥側へ滑り、背板にぶつかって跳ね返り、再び手前側に滑って飛び出します。

さらに、図には示していませんが、縦方向の揺れが強い場合、本は底板の上で跳ね回り、転がるように飛び出す場合も考えられます。

この対策は、基本的には上記1と2の動きを抑え、三つ目の跳ね回る動きもできるだけ抑えることで本の飛び出しを防ぐか、少なくとも揺れの早い段階で一気に落下して来ることを防ぐものです。

上記のような状態を机上で再現するために、簡単な実験装置を用意しました。
Book_shelf_001
収納スタンドを本棚に見立て、底板部分には滑りやすいようにプラ板を敷いたものです。これを手で揺らすことで、地震の際の本の動きをシミュレーションします。実験では、阪神・淡路大震災で観測された揺れに近い、非常に破壊力の大きな、通称「キラーパルス」に近い揺れを再現します。

最大震度7を初めて記録した阪神・淡路大震災での最も強い揺れは、震動周期1秒程度で、最大振幅が18cmとされています。しかしこれは地表面のでのデータですから、建物の中では地表面からの高さや共振現象によって、さらに振幅の大きな揺れになったケースも多いでしょう。

さらに、内陸直下型地震における震源直上付近の特徴でもありますが、初期微動の縦揺れと主要動の横揺れが混ざった、「縦横に振り回されるような揺れ」だったという証言も多くあります。

それらを加味し、実験で加える震動は最大振幅30cm程度、震動周期約1秒の横揺れに加え、回転するような動きと縦揺れも加えた、最悪に近い揺れを加えます。あくまで手で揺らすので精確さには欠けますが、実際にかなり近い状態は再現できるかと思います。

当初の考えでは、実験過程を動画でお見せしたかったのですが、大変申し訳ありませんが、現時点ではそこまで手が回りませんでした。動画については、いずれまた作成したいと思います。

では、次回から実験に入ります。

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2013年6月24日 (月)

【EDCグッズ09】EDCしたい雨具

■EDCとはEvery Day Carry の頭文字で、当ブログでは毎日「持ち歩かなければならない」防災グッズという意味で使用しています。


当ブログでは、被災時の「防水・防寒」に、かなり重点を置いてます。それが悪条件下での体力や生命維持のために非常に重要だからだけでなく、巷の「防災マニュアル」の類に、これを無視したものがあまりにも多いからという理由もあります。

管理人は、EDC用の雨具としては、100円ショップのポンチョやカッパを推奨していますし、自分でも普段はそれを持ち歩いています。その理由は、100円ショップものはコストダウンのために素材が薄手なので、最も軽量コンパクトになるからです。

しかし、雨具としての性能には不満があるのも事実です。まず、サイズがあまり大きくないので、ポンチョの場合は身長170cmの管理人の膝上くらいしかなく、リュックの上からかぶった場合、後ろ身頃が太ももの後ろが濡れるくらいの丈になってしまいます。さらに、素材の薄さは即ち強度不足ということでもあります。ですから、短時間の応急的な使用ならば良いのですが、長時間の使用には不安が残ります。

そこで、今回は管理人が理想とするEDC雨具を紹介します。実は先日、あるアウトドアイベントに参加した際、猛烈な雷雨に見舞われましたので、管理人は大喜びで(笑)その雨具を使用しました。休日にリュックなど収納力が大きなバッグ等を持って出かける時は、必ず持参しているものなのです。それが下画像。
Rothco

管理人2回目の記事出演wですが、前回はあの白い防護服、今回はこんな姿で恐縮です。

これは米軍用品規格で作られたポンチョで、ナイロンのリップストップ生地製です。リップストップ生地とは、裂け目が広がりにくい織り方をされた生地で、耐久性が非常に高いものです。身長170cmの管理人でも、ご覧の着丈になりますから、リュックの上からかぶっても、後ろ身頃が膝丈くらいにはなり、実用的にも十分です。むしろ、リュックを背負うことを前提にデザインされているようです。

両サイドはスナップで開くことができ、開けば真ん中に頭を入れる穴とフードがついた、大きなシートになります。四隅にはハトメ穴がありますので、フード部分の穴を何らかの方法で塞げば(フードのアジャスト用ストラップを締めるだけで、ほとんど塞ぐことができます)ハトメ穴をフックに引っ掛けたり、ロープを通して張ることで、日よけ、雨よけや簡易テントが簡単に作れます。

さらにグラウンドシート、春夏の簡易シュラフなどにも使える汎用性の高さが魅力です。素材は撥水性が高く、バサバサと振ってやれば大半の水滴が落ち、すぐに乾燥します。このように、さすが軍用と同等品という機能性を備えた雨具ですから、これをEDCと出来るなら理想的でしょう。

これから雨が多い季節です。傘だけではずぶ濡れになってしまうような豪雨対策としても、せめて秋口の台風シーズンが終わるまでは、このレベルの雨具をEDCにしようと、管理人は考えています。気になる重量は285gで、畳むと下画像のようになります。
Poncho02
機能の割りには、非常に軽量コンパクトだと思います。このサイズならば、一般的なフリーザーバッグにも納まります。

この画像のものは米国のRothco(ロスコ)社製で、価格は3000~4000円程度と決して安くありませんが、機能と丈夫さのバランスが非常に高く、ホームセンターなどで売っている同価格帯のポンチョとは比較になりません。より多用途で、より頑丈で、より速乾性で、より軽量コンパクトなのです。

豪雨の中でもかなり快適に歩ける装備をEDCをしていれば、特にこれからの季節、安心感は絶大だと思いますし、もちろん被災時には、その多機能が大きな魅力ではあります。それが、価格を除けば100円ポンチョ(約100g強)+約180gで持ち歩けるのならば十分に許容範囲かと、管理人は考えています。

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2013年6月21日 (金)

豪雨災害に警戒を!

台風4号が日本列島に接近し、21日中には九州へ上陸しそうでしたが、幸いなことに勢力が衰え、温帯低気圧になったようです。

しかし、台風崩れの低気圧が梅雨前線を刺激し、西日本を中心に記録的豪雨となっている場所が多く、洪水、土砂崩れ、土石流などの災害が懸念されます。

このような豪雨・災害は、その危険性が高まることは事前に予測できるものの、一旦発生してしまうと、確実に避難する手段も時間も無いことが多くなります。

ですから、確実に「生き残る」ためにできることはただ一つ、「早めの避難」しかありません。無駄足を恐れずに、予防安全の考え方を徹底するのです。

避難のタイミングを逃し、災害の危険性が最も高まる時間帯になると、既に外は豪雨や強風になっていたり、既に冠水が始まっていることも多く、その中を避難すること自体に大きな危険を伴いますし、現実的に、幼児やお年寄りなどが安全に避難できる状況ではありません。夜間ならば尚更です。

そうなると、傘が使える状況ではないことが多いですから、しっかりしたカッパや長靴などが無ければ、屋外に出ることさえためらわれるでしょう。しかしそのためらいが、最悪の結果を招くこともあるのです。

なお、水の中を避難するときに、水が入ると脱げ易い長靴を履くなという「指導」もあるようですが、管理人に言わせれば机上の空論に過ぎません。具体的な対策は過去記事に掲載していますので、ご参照ください。
■長靴に関する過去記事はこちらから

冠水して地面が見えない場所を進む時は、必ず杖など棒状のもので足元を確かめながら進んでください。下水に雨水が逆流する内水氾濫によって、マンホールのふたが外れている可能性が高いですし、思わぬ障害物が沈んでいる可能性もあります。


あなたの居場所のハザードマップを見直すのは、今です。多くの場所が、ネット上でも閲覧できます。自分の居場所が洪水・土石流危険区域ではないか、急傾斜・地滑り等危険区域ではないかを、改めて確認してください。状況によっては、独自の安全マージンを加味して行動するのです。

情報は安心するために得るのではなく、最悪の状況を想定するために得なければなりません。何の根拠もなく「大したことはないだろう」とか「ここは大丈夫だ」などと、絶対に考えてはなりません。過去は大丈夫だったとしても、気象災害の頻度は年々上昇していますし、今まで何も起きていなかった場所でも頻発するようになっています。


もし、洪水・土砂崩れ・土石流などの危険地帯で建物に留まる場合は、可能な限り一階にいることは避けてください。土砂や土石流が建物に突入する場合、二階以上まで達する可能性は低く、そのような場合の犠牲者は大抵、一階部分で土砂に埋もれた人なのです。

仮に建物ごと流された場合でも、二階以上にいれば「生き残る」確率ははるかに高まります。建物の近くに崖があるような場合は、崖とは反対側の部屋の、できれば二階以上に上がり、崩落の直撃を可能な限り避けます。

危険地帯において、二階以上に上がれない場合は、早めの避難しかありません。仮に、静かに冠水したとしても、50cm程度の水でも自動車は確実に重大なダメージを受けます。修理費用は数万円では済まないでしょう。さらに車内に水が入るレベルになれば、廃車は免れないでしょう。

それも含めて、危険が去るまでの時間帯を過ごせる、安全な場所へ早めに避難しなければなりません。なにも公民館や学校などの指定避難所でなくても、安全な市街地に出ているだけでも良いのです。

昨今の気象災害においては、「過去何も無かったから大丈夫」という発想は、一切捨ててください。物理的に危険要素が存在する場所は、気象の過激化によって確実にその脆弱性を増しており、災害はそこをピンポイントで突いて来るのです。

水は低い場所に流れる、柔らかくなったものは崩れるという当たり前のことを、あなたの居場所に当てはめて考えてください。

後悔先に立たずです。いや、後悔できるならまだ幸せというものですが。


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【お詫びと予告など】ちょっと滞り気味です

ここしばらく、記事の更新が滞り気味で申し訳ありません。ちょっと手間がかかることをやっていまして、バタついております。でも、そろそろまたペースアップして行けそうです。

まずは、予告から。先月、「本棚の地震対策」について、手軽で安価な方法をお知らせすると言ったきり、一ヶ月以上が経過してしまいました。ご期待いただいている皆様、大変お待たせいたしました。その記事、やっと25日月曜日から、数回の連載でお送りします。

しかし、予告させていただいた実験動画は一旦保留させていただき、まずは写真と図解による記事からお送りします。早くお知らせすること(十分遅いですが)優先ということで。

遅れていた最大の理由は、実験動画の条件を細かく考えすぎていたことです。揺れのシミュレーションを、巨大地震の初期微動、直下型地震のキラーパルス、高層建物の長周期地震動などに分け、それぞれの場合の効果をお見せしたいなと思っていたのですが、どうにも考え過ぎでした。

ここはシンプルに、一番破壊力が大きな阪神・淡路大震災クラスのキラーパルスに限って実験を行います。それに耐えられれば、大抵の場合は大丈夫のはずですから。そんなわけで、月曜日からはじめます。ご期待ください。


それにしても、当ブログはちょっと更新が滞ると、猛烈な勢いでブログランキングが落ちて行きます。なんと現在5位ですし。普段は更新ペースがかなり速いことも、逆にアダになっている部分もありますね。鮮度が落ちるのが早い(笑)

でも、一年半で40万を優に超えるアクセスをいただいているのも事実ですし、毎日、新しい記事に勝るとも劣らぬ数で過去記事へのアクセスもいただいておりますから、管理人は、多くの方からのご期待を、常日頃からひしひしと感じております。

ほどほどの情報の、さらにごく一部をかいつまんだだけをやさしく書いている方が、読んだ人を「なんとなく役に立つ」気にさせやすいわけですが、そんな「本当は役に立たない」防災情報ばかりの状況に対するアンチテーゼとして、当ブログが存在するのです。そして、「本当に役に立つ」情報を求められている読者の皆様に、当ブログは支えられております。

ですから、たとえランキングが下がっても、当ブログの評価が落ちたという発想は無いのですが、やはり「好敵手」とは認められないところより下にいるのは、単純に面白くありません。正直、こんな思いをするくらいならば、ランキングなんか全部やめようかな、などとも考えています。

まあ、まだしばらくは続けてみてから考えますので、もしよろしければ、当ブログをお読み頂けた時、一日一回、ブログトップか各記事文末のランキングタグをクリックしていただければ幸いです。よろしくお願いいたします。


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2013年6月19日 (水)

【EDCグッズ08】マルチツールは使えるか

■EDCとはEvery Day Carryの頭文字。毎日持ち歩く装備を意味します。


今回は、非常用装備としてEDCグッズに加えられる例が多い、いわゆるマルチツールについて考えます。

管理人が所有しているものは、下画像の10徳マルチツールです。
Bousai_022
Bousai_021
これは販売価格が1000円程の小型のものですが、大型のものでも、基本的な機能にはあまり違いは無いかと思います。

なお、ナイフに見えるのはペーパーナイフで、刃はついていませんし、これは刃渡りが37mmなので、仮に刃がついていても、直接は銃刀法の規制対象にはなりません(銃刀法では55mm以上)。しかし、ならば職務質問を受けても安心かというと、警察官が「危険物」と判断した場合、軽犯罪法が適用されて任意提出となる可能性もあります。また、航空機内への持ち込みはできませんし、イベントなどの荷物検査で持ち込み禁止とされる可能性もあります。


さておき、その他の機能はペンチ・ワイヤーカッター・マイナスドライバ(大・中・小・特小)・栓抜き・爪ヤスリ・定規。大型のものなら、これに缶切りとプラスドライバ、ものによってはノコギリが加わるくらいでしょうか。
何も道具が無い状況では何かと役に立つと思われるこんなマルチツール、非常用としてEDCグッズに加えよと薦める「防災マニュアル」も見かけますが、果たして災害時に役に立つものなのでしょうか。

常時持ち歩くEDCグッズとは、災害からの緊急避難時、帰宅困難時に最もその存在価値を発揮するものでなければなりません。そう考えると、ちょっと見方が変わってきます。

緊急避難用ツールとして最も求められる性能は、「脱出」や「救助」の補助だと管理人は考えます。その視点から見ると、マルチツールでは壁や厚いガラスの破壊は困難で、ドライバーを使う状況はあまり考えられず、その他のツールもあまり役立つ状況は思いつきません。

ワイヤーカッターで、細いワイヤーフェンスなら切断できそうですが、過去の災害において、あまりそのような状況は聞いたことがありません。とりあえず「固いもの」として打撃に使うか、テコとして何かをこじ開けることに使えるくらいでしょうか。

帰宅困難時になると、さらに用途が思いつきません。せいぜいペーパーナイフ(またはナイフ)で食品を切り分けたり、フォーク代わりにするくらいかなと。市街地でなければ、トイレ用などの穴を掘ったりする、やはり「固いもの」としての用途くらいしか思いつきません。


災害下では、いわゆるアウトドアグッズが重宝することが多いわけですが、マルチツールは釣りをしたり、機械類をいじる場合などには役立つものの、それはあくまで二次的な使い方です。災害下では、一次的機能、つまり生存に関わる機能を最優先すべきです。

そう考えると、管理人としては、結構重量のあるマルチツールをEDCとする理由が思い当たらないのです。よって、当ブログとしては、マルチツールはEDCグッズとしてお薦めしません。もし、こういう理由でマルチツールをお薦めすべきというご意見がありましたら、是非ご教示いただければと思います。

もちろん、その汎用性の高さから、あればあったで役に立つ状況もあるでしょう。しかし、優先的に装備すべきものでは無いと、管理人は考えます。


■このシリーズは、カテゴリ【防災用備品】をクリックしていただくと、まとめてご覧いただけます。

2013年6月15日 (土)

逆張りの美学(笑)【管理人ひとりごと6/15】

どうでもいい話なので、防災関連情報をお求めの方はスルーしてください。

管理人はほぼ毎日、全国の地震発生状況をモニターし、気になる状況があれば、当ブログで情報を流して来ました。しかし前回の記事でも書いた通り、「警戒レベルを上げよ」とした場所で、記事から一週間以内、つまり現実的に警戒を続けるべき期間内に、大きめの地震が発生したことはほとんどありません。

その一方で、ここはちょっと気になるなと思いながらも、記事にする程では無いと思っていたり、記事で「最近は静かだ」とか書いた場所で地震が起きるということが、実は結構あるのです。

そして今回、それがまた起きてしまいました。前記事で「静かだ」と書いた場所が三ヶ所あります。茨城県南部・千葉県北部、栃木県北部、和歌山県北部です。

すると、なんということでしょう(笑)、管理人が記事作成のために最新状況を調べた直後から、6/14午後3時43分、和歌山県北部で震度2、6/14午後4時59分、栃木県北部で震度1、6/15午前1時04分、茨城県南部で震度1と、狙い澄ましたように、その三ヶ所での地震が連続しました。その他の場所での発生は挟まず、この三ヶ所連続なんです。

幸いにして、どれもごく小規模ではありましたが、もし「地震の神様」がいるのなら、ほとんど嫌がらせみたいなものです(笑)

見方を変えれば、管理人が「警戒」と言った場所では起きない、「静か」と言った場所で起きると思っていただいた方が良いのかなと。もちろん冗談ですが。

もっとも、言い訳ではないですが、どの震源域もそれまでにも多発している場所ですから、どこでも地震が起きること自体は不思議ではありません。ただ、記事を上げた直後からの狙いすましたような三連続ですから、なんだかへこみます(笑)ある意味で、見事な「逆張り」です。

素人の考えで自然の力を読み解こうなど、全くおこがましいにも程がある、ということですね。結局、どこでも警戒が必要だと考えるしかありません。

そんなヘタレな内容ではありますが、とりあえずは今後も状況をモニターしつつ、多発や静穏の状況に加えて(こちらは紛れもない事実です)、管理人の考えも懲りずに加味しつつ、情報を上げて行こうと思います。

なんだか自虐的な言い方ですが、管理人の警戒情報など頭から信じずに、皆様それぞれのご判断で、ご自分の行動範囲での警戒を続けていただくよう、切にお願いする次第です。

日本列島は、まだまだ揺れ続けますから。


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【最近の傾向】地震関連情報【6/15】

最近の地震発生傾向について、簡単にまとめて見ます。

前回の「地震関連情報」で触れた茨城南部から千葉県北部の震源域での発生は、その後ありません。3回ほど続いた後は、また静かになっています。

千葉県沖での、深さ40~50kmの「スラブ内地震」も、現時点では続いていません。

新潟県上越市付近では、その後小規模地震が1~2回発生していますが、今のところ大きな動きはありません。しかし、しばらく静かだった中越地方で、上越に続いて小規模地震が発生しています。

栃木県北部では、以前から散発的に小規模地震が起きていましたが、6月9日に三回集中して起きた以降は、ほぼ静かになっています。

和歌山県北部の震源域は、6月8日に震度4が発生し、その余震が収まって以降は、震度1が一回とほぼ静かです。

以前から連続的に発生している、福島県、宮城県沖、深さ40~50km程度の「スラブ内地震」は、1~2日に1回以上というペースで連続的に発生していますが、そのパターンに目立った変化は見られません。この震源域は、大まか言って2~3ヶ月に一回程度で震度4~5弱、半年に一回程度で震度5強クラスが起きていますので、今後も起きるものと考えておくべきです。

最近の目立った動きとして、岩手県北部沖で深さ40~50kmの「スラブ内地震」が増えて来たことが挙げられます。2ヶ月ほど前までは、岩手県沖でこのタイプが起きることは稀だったのですが、その後一週間に一回以上のペースで起き始めています。福島・宮城沖と同様のパターンならば、時々震度4以上になる可能性があります。


地震の発生傾向をモニターしていると、今もって地下の様子が刻々と変化しているのがわかります。震災前ならば、どこかで連続地震が起きたら、単純にその周辺だけを警戒というような感じでしたが、震災後はあちこちで地震が起き、その様子がどんどん変化して行くため、警戒すべき場所が良くわからなくなりました。

実際、小規模地震が連続発生しているからと言って、それが大きめの地震に繋がった例はあまりありません。福島・宮城沖のように、ほぼ一定のパターンで続いている場所を除いては、大きめの地震は、それまで静かだった場所で突然起きるケースの方が目立ちます。特に内陸での、震源が浅い直下型地震にその傾向が見られます。

管理人は統計的データを重視しているわけですが、今まで当ブログで「警戒レベルを上げよ」とした震源域で、震度5クラス以上の地震が発生したことは、ほとんどありません。即ち、管理人が考える地震警戒地域は、統計的には「かなり信頼性が低い」とも言えます。

ならば小規模連続地震は警戒しなくても良いのかと問われれば、答えは否。小さいのが続き、その後ドカンと来たという例も少数ながらありますから、安心もできません。

結局、小規模地震発生パターンから大きめの地震の発生時期と場所を予想しようとしても、それはほとんど不可能とだいうことを、改めて突きつけられています。過去から、そのような統計はずっと取られて来たのですが、結局のところ有意な相関は認められず、震災後にこれだけ多くの地震が起きている状況でも、それは変わらないようです。

ただ、単純に「地震が起きる場所には、地震が起きる原因がある」という当たり前のことから、少なくともその周囲の警戒はしなければならないのは確かです。要は小さく動くだけか、大きく動くかの違いであり、その差を予想することは、ほとんど不可能ということではあります。

そんなわけで当ブログとしては、今後も地震の発生状況をモニターし続け、たとえ信頼性が低くても、今まで通りの警戒情報を発信して行きたいと思います。


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2013年6月11日 (火)

【呆れました特集】専門家って・・・もういいや(笑)【5・最終回】

今回は、【呆れました特集】の最終回として、ぶった斬った内容の補足と対策についてを記します。

【1】で指摘した「ペットボトルの滅菌」について。あのA氏は勘違いされているようですが、煮沸・滅菌した水道水は、完全に滅菌した容器で保存しなければ、原水より早く雑菌が繁殖します。保存用の水は、むしろ水道水そのままの方が適してます。何故なら消毒用の塩素が残留しているからで、通常の保存ならば、煮沸した水よりずっと長持ちします。

これからの夏場、冷蔵庫に麦茶などを用意される方も多いと思いますが、その場合にも、煮出したり、浄水器を通した水出しの場合、原水使用の場合より保存期間が短くなるということは覚えておくべきかと思います。停電で冷蔵庫が使えなくなれば、その差はさらに大きくなります。

もちろん、煮出したり浄水器を通した水(浄水器でも大部分の塩素が除去されます)の方がおいしいわけで、大抵はそうされるでしょうが、その場合は早めに飲みきり、古くなってしまったら思い切って捨てるくらいの方が安全です。

ペットボトルに水道水を保存する場合は、上記のように原水を使用し、ペットボトルを市販の食用塩素消毒薬(次亜塩素酸ナトリウム。商品名「ケンミックス4」など)の希釈液で良く洗浄してから入れれば、保存期間がより長くなります。その場合、多少塩素臭が残るでしょうが、飲む前にしばらく空気にさらして攪拌すれば、かなり軽くなります。さらに煮沸できれば臭いはほぼ消えますし、さらに安心です。

この消毒方法は、赤ちゃんのほ乳瓶にも使えます。浄水で煮沸できれば良いのですが、それができない場合の次善の策として有効です。


別の方法で、「安全な水を作る」こともできます。当ブログでも紹介している中空糸膜浄水器「スーパーデリオス」を使って濾過すれば細菌まで除去できますので、普通の水タンクに保存した水道水でも、長期間安全に飲むことができます。

「スーパーデリオス」は、濁りが出ていない程度の水道水ならば、一個で200リットル(ドラム缶一本分)の濾過能力がありますし、濾過限度は落ちるものの、あまり濁っていない、有毒化学物質やウイルスに汚染されていない川の水なども、味はともかく飲用に安全なレベルまで浄化できますから、管理人イチ推しの製品です。ちなみに管理人、持ち歩き用も含めて三個用意しています。
■紹介過去記事はこちらから。他の浄水グッズも紹介しています。

水は、命の源です。そして、我が国は水の国です。あちこちに川が流れ、都市部にも、例えばトイレのタンクやマンションの水タンク、消防用水槽など、対策すれば飲める水はたくさんあります。命を繋ぐ水は、安全であれば味など気にしないというような意識改革が必要です。

「スーパーデリオス」は、濾過キャップ部分だけなら約60g(卵一個分)で、ペットボトルの口にもぴったり合いますから、これを一個持ち歩いていれば、500gもあるペットボトル水を常時持ち歩く必要もありません。価格は最低で2500円くらいしますが(販売元によってかなり差があります)、前記事の1500円の笛と750円の地図の価格にちょっと足せば買えるわけです。あなたなら、どちらを優先しますか?

こういう高機能製品が簡単に手に入るのも、我が国ならではですから、我々はそれを利用しない手はありません。例によって、管理人はメーカーや販売者とは一切の関係はありません。あくまで管理人個人の考えでお勧めするものです。


・・・と、良く考えてみたら、他の内容はすべて本文中で解決策を書いてしまっていますので、このシリーズはこれで終了します。ご質問やご意見などありましたら、何なりとお気軽にどうぞ。

あなたとあなたの大切な人を災害から守るのは、行政でも「専門家」でもありません。あなた自身なのです。


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【呆れました特集】専門家ってなに?【4】

管理人、言いたい放題言わせていただいていますが、もちろん、異論反論大歓迎です。誹謗中傷の類は無視しますが。自分からは「専門家」に直接クレームはしません。いや、以前は何度かやったんですよ。でも、悉く無視されました。市井のいち防災ブロガーなど相手にする必要は無いということでしょう。

さて、今回は【常時携帯品】としてリストアップされたものについてです。「常にカバンの中に入れておくのが望ましい10種」ということです。このリストをどなたが監修されたのはわかりません。下記に概要を引用させていただきます。あれ、またですかというのが管理人の意見。
■ペットボトル水 500cc
■カロリーメイト ひと箱
■手回し充電ラジオ+LEDライト+携帯充電器
■手ぬぐい
■マスク
■携帯トイレ3回分
■ティッシュペーパー
■命の笛(1500円)
■予備めがね・コンタクト
■持病の薬を多めに
最後のふたつは、必要な人はということですね。

これらを、管理人が提唱する防災グッズの6+1要素に分けてみます。
【水分】ペットボトル水
【カロリー】カロリーメイト
【視界】LEDライト
【安全・衛生】マスク、ティッシュペーパー
【情報】手回し充電ラジオ、携帯充電器、命の笛(自分の位置情報を発信する情報機器)
ここまでで5要素。何が抜けているかというと、【防水・防寒】と【救護】です。

救護はともかく、災害は快適な季節や好天の日だけに起こるのでは無いという当たり前のことが、未だに「専門家」監修でも忘れられているのですね。というか、たった二年前の過酷な現実を敢えて忘れ、目先の「大人の事情」やトリビア披露大会をやっているのですか。命を守ることは、言葉遊びではない。

バッグを持っている外出中だからこそ、防水と防寒は重大な問題です。まさか「悪天候なら傘を持っている」などとは言いますまい。最低限の装備として、100円ショップのカッパとレスキューシート(可能ならば2枚。一枚では身体全体を覆えない)を加えなければなりません。レスキューシートは、携帯のために超軽量化されているのですから。言うまでも無く、地震よりもゲリラ豪雨対策としての使用機会が多いでしょうが、テーマが違うからと除外したのなら問題外。でも、そうではなさそうです。

記事には、その次に【一次持ち出し品】として、自宅、会社、学校や自家用車内などに分散備蓄しておくのが望ましい10種、というリストもあります。
■水(ひとり最低1L)
■カロリーメイト、チョコレート、栄養ゼリー等、ひとり最低6箱
■簡易防寒シート
■小型万能ナイフ
■さらし木綿5m
■携帯トイレ4回分
■ウエットティッシュ 2袋
■ポケット文庫地図
■スニーカー
■硬貨(電話、自販機用)
個別の内容ついては敢えて何も申しませんが、驚くべきことに、こちらでも防水が完全に無視されています。やはり、災害時も傘を使えってことなんですね(笑)

この記事は、お勧めの備品を安価にまとめるために、かなり無理をしている感じです。しかしその一方で、1500円の笛やポケット文庫地図750円とかが入っている。過去の大災害で、高性能な笛のおかげで助かったという話、ありますか?地図が無くて困ったという話、ありますか?その分の2250円があれば、立派なカッパをはじめ、もっと使えるものが加えられますよ。

備蓄用の水にしても、水道水を使って0円としています。水道水を滅菌もしていないボトルに詰めて常温に置いたら、夏場なら三日目でも危険ですよ。それをこまめに入れ替えろと?地図なんか買わずに、ペットボトル水買えって話です。

さらし木綿5mというのを薦めるのは、「アウトドア流防災ファシリテーター」のA氏。さらし木綿は、取り替えられない下着の当て布や生理用品にも使えるとのこと。でも、なんで5mも?価格は490円だそうですが。これはタオルや木綿の手ぬぐい、シーツなどを切って代用できますし、タオルの方が汎用性が高いと思いますが。もらい物の白タオルや手ぬぐいでもあれば0円です。

さらし木綿に関係して、「昔ながらの手ぬぐい」に関する、こんなコメントもあります。前出の「生活研究家、消費生活アドバイザー」のA氏。
「手ぬぐいは骨折や出血部位を縛れる。ハンカチだと長さが足りない。ガス漏れの時、口の周りから頭まで覆って避難できる」そうです。

ケガを縛るのは、別に手ぬぐいである必要はありません。むしろ、大きな外傷を手ぬぐいなど直接縛ってはいけない。血液が凝固したら繊維が傷口と一体化して、あとではがせなくなります。ガーゼでも同じ。解決策はありますが、ここでは触れません。実際には、止血のために手で持って圧迫するくらいでしょう。そして噴飯ものなのが、ガスの話。言うまでも無く、ガスが漏れたら何で口を覆っても無駄ですし、頭まで覆う意味も必要もありません。

煙の中を避難するときに鼻と口を覆うことと、完全に混同されているようですね。それでも頭まで覆う意味は無いのですが。はっきり申し上げて、この程度の知識しか無い人が、他を指導していいんですか?これなど、命に直接関わる問題ですよ。手ぬぐいの「トリビア」を披露したいがために、半端な知識を付け加えているだけじゃないですか。メディアに出るなら、もっと責任のある発言をしていただきたい。


こんな風に、多くの「専門家」の意見やトリビア、さらに「大人の事情」を集めて、それぞれの顔を立ててリストを作れば、いびつでピントがずれたものになってしまう訳ですね。

良く考えてください。災害対策は、命がかかっていることなんですよ。例えば大震災後、雪が舞う酷寒の被災地で、低体温症で消えた命の意味はなんだったのでしょうか。風化させないとは、恐怖を語り継ぐだけではありません。そこから得られた教訓を形にし、同様の犠牲を再び出さないようにすることでは無いでしょうか。

異論反論ご意見ご感想などを歓迎します。次回、もう一度関連記事をお送りします。


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2013年6月10日 (月)

【呆れました特集】専門家ってなに?【3】

まだ呆れます。

再び「節約・家事アドバイザー」のY氏(女性)。

「命に直接関わらないので優先順位は低く思われがちだが、都会人はエレベーターなどに閉じこめられることもあり、生理的なものは止めようが無い」
ということで、携帯トイレを常時携帯することを勧めています。さらに、これは発言とは別の地の文なのですが、「携帯トイレは(中略)密封して捨てることができる」とあります。内容自体に間違いは無いのですが、どうにも違和感が。

この記事に限らずいつも思うのですが、防災について生活者目線を取り入れることは大切なものの、実際の災害現場の知識や経験が無い人が語った結果、内容の致命的な誤り、現実には実行不可能やしてはいけないことが少なからず見られます。どうも、ご自分の専門分野の「トリビア」に偏りますね。せっかく取材受けたのだから、「他と違うこと」をアピールされるんでしょうが。このコメントには、生活者の目線はありますが、災害現場の目線が抜け落ちています。

携帯トイレは使用後に可燃ゴミとして捨てることはできますが、問題は「どこに捨てるか」です。ここでは都市での外出中の使用を想定しているので、コンビニや駅のゴミ箱、通りすがりのゴミステーションなどに捨てられることになるでしょう。実際の使用者はそれほどいないだろうから良いという問題ではありません。大災害下でゴミの収集は止まり、当分再開されないのです。

阪神・淡路大震災当時、便処理材はほとんど普及しておらず、ビニール袋にそのまま詰めた便が大量にゴミステーションに出され、大きな問題になりました。それに比べれば携帯トイレは衛生的かもしれませんが、便に限らず、収集が止まっている間は、ゴミは各自で保管しなければならないのです。もちろん、便もです。他人の迷惑も考えず、どこでも捨てればおしまいではありません。

当然、使用後の携帯トイレは「お持ち帰り」し、然るべき処理をしなければなりません。携帯トイレの常備を勧めるなら、そこまで指導しなければならないと思うのですが。そのためには、さらに密封できるフリーザーバッグなどの携帯も勧めなければなりません。

大災害下のトイレの問題は深刻です。実際の災害現場では、臭いも衛生的にも大変なことになっているのですが、その現実はあまりリアルに報道もされません。特に大都市部では、ちょっとくらいいいだろうという話では無いのです。


次は、これは全くその通りと同意できる話。阪神・淡路大震災記念「人と未来防災センター」の企画ディレクターH氏。
「電気製品以外は、100円ショップもので十分。全部投げ捨てて逃げなければならないこともある。でも中には粗悪品もあるので注意」

さすがに実際の災害を経験した方は違いますね。その通り、大混乱の中では持ち物を失うことは普通ですし、倒壊した家から、せっかくの備蓄を取り出せなかったという話も、実際にたくさんあります(だから備蓄場所も重要なのです)。もし100円ショップもので不満があれば、それなりにお金をかければいい。安いものでも、まず、それが「あること」が重要なのです。高価な高性能品を揃えられるのが理想かもしれませんが、その場合にも、全部失う覚悟も必要です。管理人、読みながらうんうんと納得したのですが、その次の内容に「は?」となってしまいました。

【常時携帯品】(管理人が言うところのEDCグッズですね)リストの中に、「命の笛」というのがありました。それを勧めるのは、テレビにも良く出演している防災アドバイザーY氏(肩書きそのまま書くと特定できちゃうので)
「濡れても音が出て、遠くまで音が届く。米国ではストームホイッスルと呼ばれる」優れモノだそうですが、価格がなんと1500円。

この記事は、いかに安価に「一週間自力で生き残る」備蓄を揃えるかという主旨のはずです。お勧めの【常時携帯品】の合計価格は、100円ショップものや安売り、私物を利用することで約4400円にまとめているのですが、その中で、笛だけが1500円!

そんなお金かけるなら、100円ショップのレスキューホイッスル10個買って、持ち歩くバッグ全部とあちこちのポケットに入れておく方が、よほど使えるというもの。管理人は断言します。100円ショップのレスキューホイッスルでも機能的には十分ですし、IDカードが収納できるタイプならば、むしろその方がお勧めです(過去記事で紹介しています)。それをたくさん揃える方がいい。ホイッスルは当然、家族がそれぞれ持つべきですが、これは4人家族分で6000円なんですよ。

別に、その笛が不要だと言うつもりはありません。お金をかけられる人は、高価でも高性能品を持つべきでしょう。ただ、大災害などの混乱下で使う装備には、突き詰めた機能よりも、「冗長性」が最も必要なのです。できるだけ多用途に使える汎用性、放っておいてもいつでも使える性能などのことです。そして、失った場合のバックアップも「冗長性」に含まれます。お金かけるなら、まずそれを重視しなければなりません。

安く上げようという記事にこういうのが登場するのも、いわゆる「大人の事情」なんでしょうね。「プロ」になると、いろいろ大変…という話では無いと思いますがね。

皮肉なことに、記事の最後には他の方のこんなコメントが。
「市販の防災セットを購入したあと、中身をチェックしなかったり、自分に必要なものをわかっていない人も」、
「セット商品は、商社が扱っているものを集めただけで、本当に使えるものかわからない。あくまで自分で足し引きする必要がある」。全くその通りでございます。でも、セット商品だけじゃなく、「専門家」のアドバイスも自分自身で良く吟味する必要がある、ということですね(笑)

ひとつ、実例を。管理人が過去に入手した「防災セット」に、非常用照明としてケミカルライト(サイリウム)が入っていましたが、30分発光タイプでした。8時間や12時間発光タイプもあるのですが、コストの関係でしょうね。災害現場では、30分ではほとんど使いものになりません。無いよりはマシですが。こんな例は普通にあります。そして、それを自分でチェックせずにいたら、いざ使う時に途方に暮れるわけです。

大災害下で、あなたには何が必要なのか。普段の生活を場面ごとに分け、そこで「当たり前に使っているものや設備」が無くなることを、真剣に考えてみてください。都市の中で、何も無い原野に放り出されたのに近い状態になる、そう考えてみてください。

引き続き、関連記事をお送りします。


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2013年6月 8日 (土)

【この動きは何?】地震関連情報【6/8】

各地で、気になる動きが出ています。

6月3日から、それまで2ヶ月以上もほぼ沈黙していた、茨城県南部・千葉県北部の震源域に、再び動きが出始めました。

6月5日、6日には、千葉県沖で、震災後ほとんど起きていなかった深さ50~60kmの「スラブ内地震」が連続して起きました。さらに、山梨県西部、富士山の西側山麓でという、恐らく震災後初めての場所で、小さな地震が起きました。

6月7日には、新潟県上越市付近で、最大震度4の連続地震が起きました。いつもの「中越」ではなく、これも恐らく震災後初めての「上越」での地震です。

そして今日、6月8日には、滋賀県南部の大津市付近という珍しい場所が小さいながら揺れ、さらに和歌山県北部で最大震度4の連続地震が発生しました。この震源は、2011年7月5日に震度5強が起きた震源の少し北側です。


このように、いつもと違う地震が起きていますが、これが単なる偶然と考えるには、少し集中しすぎです。何らかの関連があると考えるのが自然かと思います。新潟以外の地震は、フィリピン海プレートと、その周辺の動きの影響を受ける地域での発生ですが、新潟の地震も、広義においては無関係と言い切れないかもしれません。

この動きがどのような現象によるものか、今後どうなって行くかは、管理人ごときにわかることではありません。でも、何らかの新たな動きが出始めているということは言えるのではないかと思います。震災後、地震が多発する地域や種類は、時間の経過と共に変化して来ました。これもその流れなのかと。

フィリピン海プレートは、首都圏直下型地震や南海トラフ地震の発生と深く関連しているプレートですから、その周囲での動きは、かなり気になるものではあります。今後の推移を注視するだけでなく、念のため、少し警戒レベルを上げるべき状況なのではないかと考えます。

これはもちろん予知・予想の類ではなく、予防安全の考え方です。この先、東海地方沿岸が動いたりしたら、ちょっとイヤな感じだなとは思います。

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【呆れました特集】専門家ってなに?【2】

今回も、いろいろ呆れます。

食料備蓄に詳しいという、K女子大学名誉教授のO氏(女性)。

「南海トラフ地震のような広域災害では、救援する人がいなくなる。誰かに頼るという考えはやめろ。食料が無い人は死ぬしかない」とまあ、えらい突き放したことをおっしゃいます。まあ、その通りですし、危機感を煽るための強い言葉なのかもしれませんけど。

でも、考えて見てください。世界の大地震災害で、我が国よりはるかにインフラや救援態勢が劣る場所、例えば中国奥地、アフガニスタン、パキスタン、インドネシア、トルコ、ギリシャ、ハイチ、チリなどで、被災後に赤ちゃん一人でも餓死したという話があったでしょうか。

もちろん、例外的なケースはあったでしょうが、食料備蓄の無い被災者が大量に、直接的な餓死の危機に見舞われたという例はありません。人間はそう簡単には死にませんし、巨大災害下で時間はかなりかかろうとも、世界最高レベルの救援態勢があるのが我が国なのです。

それを、食料の専門家ともあろう人が、「救援する人がいない、食い物が無ければ死ぬ」という単純極まりない発言をするのも理解に苦しみますが。限られた文字数の中とは言え、あまりに稚拙に過ぎませんか?

この方、こうも言います。
「カロリーメイトを一日ひと箱でもいい」と。カロリーメイトひと箱は、400kcalです。まず、伺いたい。あなたは一日400kcalで過ごしたことがあるんですか?それも何日間も。

しかも、発災後一週間以内という話です。その時、被災者は寝ているわけではない。余震、津波、火災から逃げまどい、負傷者を救護し、不明者や家族を探し、家を片づけ、食料や水の調達に走り、罹災証明を申請するなど、やるべきことは山ほどあります。そんな過重行動するのに、「カロリーメイトひと箱でいい」という「専門家」がいる。

もっとも、食料の専門家だから、災害の現場など考えていないのでしょう。おそらく、一日400kcalあれば、それなりに生命を維持できるという、「実験室レベル」のデータのようなものが根拠なんでしょう。カロリーメイトの備蓄を推奨する管理人でも容認しがたい発言ですね。

このO氏、他の発言の中で、「カップ麺を備蓄していても、すぐには食べられない(だから備蓄に向かない)」と言っていますが、問題はそこじゃない。管理人は、カップ麺は「備蓄食糧としてはいけない」と提唱しています。

何故なら、カップ麺は水を大量に使うし、火力も使う。大抵は塩辛いスープを飲めば、喉の乾きを誘発する。実際の災害下では、水がなくて乾麺を直接かじったという話もありますが、粉末スープを直接なめれば、それこそ猛烈に喉が乾きます。一日1リットルしか水が無いのに、そこでカップ麺食うなど自殺行為に等しいのです。

しかも、カップ麺は備蓄のスペースを大きく取り、容器も破損しやすい。これらの理由から、カップ麺は災害備蓄としては全く不適なのです。


こんなことを言う人もいます。「災害危機管理アドバイザー」のW氏。
「災害下では、平時と同じには食べられない。二食か一食でも死なない」と。

別に「専門家」に言われなくても、災害現場の状況はみんな知っています。問題は死なないことではなくて、空腹の苦痛をできるだけ和らげ、行動するためのエネルギーを補給することではないですか?そして、こちらには栄養学的な視点が抜け落ちている。食事は「何回食べるか」ではなく、「何を食べるか」が重要なのでは?こんにゃくだけを一日10回食べても、生きては行けないのです。生きるため、そして行動するためには、まずタンパク質、次に糖質、そしてビタミン類が必要です。

食品に関しては、こんなコメントも。「節約・家事アドバイザー」のY氏(女性)。この方も、カロリーメイトや栄養ゼリーがお勧めだそうですが、その理由は「避難生活が長いと、ビタミン不足から口内炎や肌荒れが起きる。ビタミンや繊維質が採れる食品は重宝する」と。

これも、ある意味主婦目線ですよね。でも、そんな理由でカロリーメイトを食べる必要は無いのです。これも管理人は過去に提唱していますが、マルチビタミンや繊維質のサプリメントがあれば解決できます。

管理人がカロリーメイトを推奨するのは、その携帯性と摂取カロリーのバランスが最良だからです。さらに、価格も手頃でどこでも手に入る取得性の高さもあるからです。

しかしこの記事、ものすごい「カロリーメイト推し」なんですよね。後で引用する備蓄リストでも筆頭だし。今までこんなの見たことないですね。震災前からずっとカロリーメイトイチ推しの管理人の意見、参考にして頂いた…わけないか(笑)

まだまだ、たくさん呆れます。


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2013年6月 7日 (金)

【呆れました特集】専門家ってなに?【1】

管理人、呆れました。前からいろいろ呆れてますが、さらに呆れました。あれだけ多くの命が失われ、生き残った人々も地獄のような辛酸をなめた大震災から二年と少ししか経っていないのに、なんでこんな低レベルの話がまかり通るのでしょうか。怒りを通り越して、呆れ返ります。だから、特集記事にします。何回か連載します。


有名週刊誌「B」に、予算数千円で一週間生き延びる防災用品リスト、というような記事がありました。これは政府の中央防災会議が、南海トラフ地震に関する報告書で、各家庭で「水や食料を一週間分以上備蓄せよ」と勧告していることを受けての記事です。

南海トラフ地震が最大級で発生した場合、一般に言われている「公的支援が届くまで三日間」というのは実現不可能の可能性が高いので、各自で一週間分以上の備蓄をせよということです。それは全くその通りであり、記事の企画自体には特に意見はありません。

ただ、そこに登場する「専門家」のコメントが、もうなんだか悲しくなるようなのだらけなんです。それらをまとめて、イニシャルトークでぶった斬らせていただきます。なお、後で著作権がどうのと言われないように、コメントの文章は要約します。


まず、「生活研究家・消費生活アドバイザー」のA氏(女性)。
「一週間生きるためには、水道水に飲料水用の炭を入れ、煮沸すれば良い。ペットボトルで冷蔵庫に入れれば三ヶ月は持つ」そうです。

節約すれば、ひとり一日1リットルの水でなんとかなるとしていますので、ひとりでも一週間分で7リットル。2リットルペットボトルで、事実上4本ですよね。それを常時冷蔵庫に入れてデッドスペースにしろと?家族いたら水専用冷蔵庫が必要ですね(笑)主婦目線もあるはずの女性の生活研究家が言うことですかね?

「女性はたくさんのペットボトル買って運ぶのは大変だから」ともありますが、こんなデッドスペース作るくらいなら、一度くらいペットボトルの箱を運ぶのを選ぶ主婦の方が多いと思いますがね。宅配だっていくらでもあるし。女性なのに、女性ナメてません?

そして、残念ながらA氏の方法では、水は三ヶ月も持ちません。確実に安全なのは、冬場で最長でも一ヶ月くらい、夏場なら二週間でも危ないかもしれません。どこが間違いかわかりますか?炭入れて、煮沸して、水は滅菌されました。でも、「ペットボトルの滅菌」をやっていない。だから雑菌が確実に混入して、じわじわ増殖します。

それに、煮沸した水道水からは、消毒成分のいわゆるカルキ(次亜塩素酸ナトリウム)が除去されてしまいますので、それだけでも雑菌が繁殖しやすくなるのです。

自家製ジャム作ったら、ガラス瓶を煮沸して、滅菌してから入れますよね。当然、ああしなければいけない。主婦ならそれくらい気付かないかな。それとも、そんな実体験も無い「生活研究家」だとか?オジサンの管理人でもすぐわかることなのに。でも、ペットボトルは煮沸できないから、その他の方法でやらなければなりません。

それに、発災後の一週間は、当然ながら停電している想定です。常温では、僅かな雑菌も一気に増殖するわけですよ。そんなこと全然考えて無いようですね。「飲料水用の炭」というトリビアを登場させたかっただけですかね。防災方面ではあまり注目されていないグッズですから。

こんな方法を信じて、雑菌だらけの水飲まされて身体壊す子供とか出たら、責任取るのかな?「専門家」は、発言にそこまで責任持たなきゃいけないんじゃないですか?防災の専門家じゃなければこそ、生活者目線のアドバイスを求めたいのに、見事な机上の空論と致命的な誤りをかましてくれてますね。

とりあえず、初回はここまでにします。なんだか10回くらい連載しそう(笑)なお、記事内でぶった斬った内容についは、連載最後に管理人の解決方法をまとめて掲載します。


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【関東付近で新たな動き】地震関連情報【6/7】

関東南部などに、新しい動きが出始めたようです。

震災後、中小規模の地震が多発していた茨城県南部から千葉県北部の震源域は、ここ2ヶ月以上に渡り、ほぼ完全に沈黙していました。一時は、2〜3日に1回以上という高頻度で発生していましたが、この間、有感地震はほぼ皆無という状態でした。(管理人が覚知しているのは、震度1が一回のみ)

しかし、6月3日の茨城県南部、深さ70km、マグニチュード3.9、最大震度2、3月5日にはその西側で深さ80km、マグニチュード3.4、最大震度2、その間の3月4日に千葉県北西部、深さ80km、マグニチュード3.6、最大震度2と、また続いて起き始めたようです。茨城県南部では、今までの多発期より、震源深さが10〜30kmほど深めの傾向が見られます。

一方で、千葉県沖でも気になる地震が起きています。6月5日、千葉県南東沖、深さ50km、マグニチュード4.2、最大震度1、6月6日、千葉県東方沖、深さ60km、マグニチュード5.0、最大震度3、同日にほぼ同震源、マグニチュード4.2、最大震度2と、千葉沖で「スラブ内地震」が起きはじめました。この震源域では、今までもっと浅い震源での小規模地震がほとんどでしたが、茨城・福島・宮城沖で多発が続いているのと同タイプの、太平洋プレート内での「スラブ内地震」が発生し始めたようです。

今まで、このタイプの地震が千葉県銚子市の犬吠埼より南側で発生することはほとんどありませんでしたが、その理由は明らかです。下図をご覧ください。
Plete
上図は、震災直後の2011年3月20日から27日までの一週間に発生した地震の震源図です。東京大学地震研究所の発表資料からお借りしたものに、管理人がプレート境界線を重ねさせていただきました。黄色の点線は、陸側の北アメリカプレートと海側の太平洋プレートの間に潜り込んだ、フィリピン海プレートの先端部を表しています。

これを見ると、震災後の膨大な数の余震が、フィリピン海プレートの先端部でぴたりと止まっているのがわかります。(ピンク色の点は、深さ10〜15km程度の地震を表します)そして、そこから南側では、それほど多くの地震が発生していません。つまり、震災後、東日本東方の海中と沿岸で発生してる余震の大部分は、北アメリカプレートと太平洋プレートの相互関係によるもので、そこにフィリピン海プレートはほとんど関係していないということがわかります。その後も、この状態は現在までずっと続いています。

しかし、ここへ来て、今までほどんと発生していなかった太平洋プレート内での「スラブ内地震」が、千葉沖、すなわちフィリピン海プレートの下でも発生し始めたようです。それとほぼ同時に、沈黙が続いていた茨城県南部、千葉県北部の震源域も動きはじめました。上図からもわかるように、茨城県南部、千葉県北部は、フィリピン海プレートの先端部に当たるのです。

この二つの事から、関東南部付近の地下において、フィリピン海プレートが関係した、何か新たな動きが出て来たのでは無いかと考えることもできます。これが実際にどのような現象なのか、今後どうなって行くのかは「専門家」ではない管理人にはわかりませんが(専門家でも断定できないでしょうが)、新たな現象が起きていることは確かです。今後の推移を注視する必要があります。フィリピン海プレートは南関東から西日本の下に潜っていて、首都圏直下型地震、ひいては東海地震を含めた南海トラフ地震の発生とも深く関係しているのです。


一方、6月6日に山梨県西部、深さ20kmでマグニチュード2.6、最大震度1の地震が発生しています。この場所は富士山の西側山麓に当たりますが、この場所での発生は、管理人の記憶によれば震災後初めてではないかと思います。少なくとも、ごくレアケースであることは確かです。

この地震は火山性では無く、マグマの動きを表す火山性微動が最近比較的多く観測されている、富士山の東側斜面地下とは正反対の場所ですから、大規模地震や富士山噴火に直接結びつくような活動では無いと考えられますが、新たな場所での発生ですので、こちらも推移に注視して行きたいと思います。

今後、何か動きがありましたら、またお知らせします。

【6/7管理人追記】
本文中、プレートの名称表記に誤りがありましたので、訂正いたしました。文中の「ユーラシアプレート」との表記は、すべて「北アメリカプレート」が正当でした。


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2013年6月 5日 (水)

【なぜ橋は危険なのか】竜巻から生き残れ!【特別編】

米国オクラホマ州でEF4~5クラスの巨大竜巻が連続して発生し、大きな被害が出ています。

その関係もあって、当ブログの過去記事「竜巻から生き残れ」シリーズに、連日たくさんのアクセスをいただいています。お役にたてているでしょうか。シリーズの記事内容については、特に補足をすることはありませんが、ここで改めてひとつのテーマについての記事を追補します。


そのテーマとは、「なぜ橋の下に逃げてはいけないか」

一般的な「防災マニュアル」だと、理由も説明せずに、ただ「橋の下は危険」とだけ書いてあるものが大半です。しかし当ブログでは、他に有効な避難場所が無い場合は、橋の下へ逃げることを提唱しています。今回は、それについて詳しく述べたいと思います。

なお、以下の内容は広くお勧めするものではありません。管理人がもし、橋の下しか逃げ場が無いという状況に遭遇した場合、このような行動を取るという個人的判断とご理解ください。


まず、竜巻の際にはなぜ、橋の下に逃げてはいけないと言われるのでしょうか。その理由は、下記のようなものです。
■河川敷は遮蔽物が無いので、風速が上がる。
■橋の下やアンダーパスなどを風が吹き抜ける時、狭い場所で流速が上がる「ベンチュリー効果」によって、さらに風速が上がることがある。
■橋自体が崩壊して、下敷きになることがある。

このように、確かに橋の下は身体が吹き飛ばされたり、飛来物や崩壊物の直撃を受ける危険が大きいのです。しかし、周囲に鉄筋コンクリート造りなどの頑丈な建物や、潜り込んで身体を保持できるような穴や窪地などが無い場合には、開けた場所でただ伏せているよりは、橋の下の方が安全度が高い場合も多いのです。

しかし、この方法は他に有効な避難場所が無い場合の「最後の手段」とお考えください。

まず大前提として、この話は巨大竜巻が多発する米国発祥です。米国の竜巻多発地帯のように、ただでさえ遮るものが無い広大な場所にかかる長い橋の場合、橋の下の危険度は非常に大きいものです。しかし我が国の場合、まず竜巻の規模が米国ほど巨大化しない、頑丈な鉄橋やコンクリート橋が多い、地形的に身体を守れる場所に入れる可能性が比較的高いなどの違いがあります。

ここでまず、一般的な橋の構造を見てみましょう。
Photo
この中で、管理人が竜巻避難に使える場合があると考えるのは1~3の場所です。まず、最も安全度が高いと思われるのが、「橋桁の構造の中に入ってしまう」ことです。

鉄製の橋桁(はしげた。プレートガーダー)の場合、下画像のような空間があります。
Girder02
Girder
そこまで到達できる場合は、橋桁の中に入り、構造部材の鉄骨にしがみついてしっかり身体を保持すれば、橋桁が暴風や飛来物の直撃をかなり防いでくれます。このように、なるべく頑丈で狭い空間で、身体をしっかり保持できる場所を探します。アーチ橋やトラス橋の場合は、上記のようなガーダー橋よりは空間が小さいのですが、竜巻が近くを通過するまでの短時間ならば、潜り込んで身体を保持できることもあります。


次は、2の「橋台」(きょうだい)の部分。イラストのように地面との距離が近い方が、より安全度が高まります。橋台にぴったり寄り添って、頭を両腕で護りながら伏せます。脚は、竜巻が接近する際の風上側に向けます。地面が土や砂であれば、竜巻が接近するまでに可能な限り地面を掘り、まず頭からできるだけ低くします。

強烈な風が吹き抜ける際は、地面近くを石、土、瓦礫などが高速で飛んできますが、地面や地物沿って風が吹く場合、その接触面に「境界層」という、比較的流速の遅い層ができるのです。地面より低い窪地に入ると安全度が高まるのは、そういう理由です。1cmでも身体を低くして、「境界層」の中にできるだけ入ることで風の抵抗を減らし、飛来物が衝突する可能性を小さくするのです。


最後は3の橋脚(橋脚)の下。ここで、橋台の場合と同じような態勢を取ります。ここは上記の場合に比べて最も風速が上がり、飛来物の危険も大きいのですが、平地よりははるかにマシです。もちろん、鉄骨などの細い橋脚より、コンクリートや石積みの方が安全度が高まります。ここでもできるだけ地面を掘り、可能な限り身体を低くします。まず、頭からです。

余談ながら、管理人が小型バールをEDC装備としているのには、このような場合に地面を掘るケースも想定しています。

竜巻が直撃したり、近くを通過する場合には、短時間のうちに急激に風向、風速が変わります。それに合わせて移動することは事実上不可能ですが、竜巻の進路を見極めて、伏せる場所を選ぶ必要があります。風は竜巻に向かって吹き込みますので、竜巻が最も接近すると思われる場所の「風下側」で、橋脚にぴったりと身つけて、頭を腕で護りながら伏せるのです。


繰り返しますが、ここで述べたような方法は、あくまで「最後の手段」です。無傷でいられる可能性は大きいとは言えません。しかし、他に有効な避難場所が無いのに、ただ「橋の下は危険」という知識だけで除外すべきでは無いということです。モノは使いようです。

最良の方法は、言うまでも無く橋の下に逃げなければならないような危機に陥る前に状況を見極め、早い段階で避難を始めることです。そのためには、事前に「ここで竜巻に遭遇しそうになったらどうするか」という視点で、事前に周囲を確認しておく用心深さが必要で、それがいざという時の行動速度と確実性を大きく高めるのです。

また、ここでは、大人がひとりまたは少人数で避難するようなケースを想定していますが、大人数だったり子供がいたりすれば、全員が身を守ることはより困難になります。特に団体行動を引率するような場合は、無駄足を恐れずに、早すぎるくらいの判断をしなければなりません。それが、東日本大震災における「大川小の悲劇」から得られた、最大の教訓なのです。

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2013年6月 4日 (火)

【EDCグッズ07】究極のEDCライトとは【3】

■EDCとはEvery Day Carryの頭文字。毎日持ち歩く装備を意味します。


前回に続き、PETZL e+LITEの優れた特徴を紹介します。前回は、その小型軽量さ、十分な光量、多彩な点灯モード、ストラップ内蔵による汎用性の高さを紹介しましたが、今回はその「持ち」の良さなどです。

非常用装備は、平常時にはその存在を忘れているくらいが理想的です。重くなく、かさばらず。でも、完全に忘れてメインテナンスをしていないと、いざという時に使えなくなっているという危険もあります。その点、このライトの凄いところは、「10年間性能保証」という点です。10年は故障対応しますよ、という意味ではありません。新品の電池を入れておけば、10年間放っておいても性能を維持するということです。その間、電池の極端な消耗も、液漏れなどの心配も無いというのです。

使用電池はCR2032型コイン電池ですが、それ自体も10年保証ですので、予備電池がいつのまにか使えなくなる心配も事実上ありません。その存在を本当に忘れていても、いざという時にきちんと使えるという安心感は絶大です

また、バッグの中などに電気製品を入れておくと、他のものに触れてスイッチが入ってしまったり、衝撃で破損したりしてしまうこともありますが、その点もこれは安心です。まず、スイッチ(赤いレバー)をロック位置にまで押し込めば突起がなくなり、しっかりロックされますので、勝手にスイッチが入る心配は皆無です。
Bousai_019
上画像がロック位置。前回記事中の、点灯中のスイッチ位置と比べて見てください。

さらに、ベース部分を反転させて格納位置で閉じれば、ライトとスイッチ部分を保護するカバーとなります。
Bousai_028
閉じた本体はとても頑丈ですから、この状態では、まず壊れることは無いでしょう。ですから、バッグやポケットの底に放り込んで忘れていても、大抵のことは大丈夫です。

ところで、製品名e+LITEのeとは、emargency(緊急)の頭文字です。本来、緊急時に使うためにデザインされたものですから、ベースの内側にはこんなイラストが刻印されています。
Bousai_033
これは世界共通の救難信号です。当ブログでも過去に触れましたが、全身で「Y」の形を作れば救助を要請するという意味になり、右腕を上、左腕を下にして、カタカナの「イ」と逆の形を作れば「OK」の意味となります。

これは、特に航空機や船舶に対して救難要請をする場合に有効です。対象に対して身体を正対させ、全身でこの形を作ります。そして、例えばヘリのスピーカーから何か問いかけられた時、それを了解したら「逆イ」の形を作るわけです。この時、e+LITEを頭につけて、白色または赤色の点滅モードにしておけば、より遠距離からの被視認性が上がります。なお、白色光の方がより遠距離まで到達しますので、識別用としては白色光の方が良いでしょう。


ここまでで、PETZL e+LITEがEDC用ライトとして非常に優れた製品だということがおわかりいただけたのではないかと思います。もちろん、管理人もEDCグッズに加えました。

今回、管理人は入手できなかったのですが、オプションでより確実に装着できるゴム製のヘッドバンド、帽子のツバなどに取り付けられるクリップ、それらもまとめて収納できるハードケースがあります。ただ、本体だけでも十分かなとも思います。

問題点としては、本体価格が実売3300円くらいと比較的高価なこと、電池がCR2032型コイン電池で、非常時には入手しずらいこと、内蔵のストラップでは長さが足らないので、ヘルメットの上からは装着できないことなどでしょうか。このうち、電池は普段ならコンビニやホームセンターで入手できるので、予備を装備しておけばそれこそ10年は大丈夫ですし、オプションのヘッドバンドがあればヘルメットにも装着できますから、大きな問題では無いでしょう。


今までライトをEDC装備していなかった方、ペンライト程度しか装備していなかった方で、できるだけEDCの負担を減らしたい方には、もっともお勧めできる製品と言えます。製品名でネット検索すれば、販売サイトがヒットします。なお、販売元によって価格に幅がありますので、いくつか比較されることをお勧めします。

例によって、管理人はメーカーや販売者とは一切の関係はありません。自腹で入手し、良いと思ったものだけを紹介しております。もし、皆様が「これは良い」と思われるものがありましたら、是非教えてください。管理人が最もこだわるのは、「安くて良いもの」なのですが、このライトはちょっと高価なものの、その価値がある性能だと思います。

これで、「究極のEDCライトとは」編を終了します。

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2013年6月 3日 (月)

【EDCグッズ06】究極のEDCライトとは【2】

■EDCとはEvery Day Carryの頭文字。毎日持ち歩く装備を意味します。


今回は、管理人が考える「究極のEDCライト」を紹介します。なお、このライトについての情報は読者の方から頂戴し、管理人が入手してレポートするものです。情報のご提供に、この場を借りて御礼させていただきます。

そのライトとは、前回記事で名前だけ登場していたPETZL e+LITE(ペツル イーライト)です。まずは覧いただきましょう。
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超小型のボディに、信じられないくらいの軽量。電池込みでたったの26g、普通の卵の半分以下です。

小型軽量だけならば珍しく無いのですが、このボディでマキシマムモード最大照度26ルーメン、そして驚異の連続点灯時間55時間を実現しているのです。少し暗いエコノミーモードならば、なんと70時間。もっとも、時間の経過と共にだんだん暗くはなるのですが、製品に添付されている資料によると、マキシマムモードでの初期の照射距離は29mで、連続点灯30分後に13m、10時間後に6mとなっていますので、最強の発光が持続するのは十数分程度、その後暗闇で実用となる時間は、実質5~6時間というところでしょうか。

それでも、この軽量コンパクトぶりからすれば、十分な性能です。さらに、水深1mで長時間機能する防水性能がありますので、雨の中の使用や、水中に落としたりしても安心です。

前回の比較記事では、同じ26ルーメンのフラッシュライトよりかなり暗く見えるものの、管理人が実際に試してみたところ、集束度は低いものの平均した光が広範囲に広がり、暗闇の中を歩くのにもそれほど不自由は感じませんでした。夜の山中などでも実用になるレベルで、むしろ広範囲を視認できるので使いやすいくらいです。

加えて、多彩な点灯モード。白色LED連続点灯は上記の通りマキシマムとエコノミーの2モード、さらに白色LEDの点滅、赤色LEDの連続点灯及び点滅ができます。赤色光は標識としての効果に加え、暗い場所で目を幻惑しにくいので、常夜灯のような使い方もできますし、天体観測などの時にも利用できます。
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でも、こんなに小さいと使いずらいのではないかと思いますよね。しかし、ここからがさらに凄いのです。

二分割された本体のベース部分には、20kg弱の張力に耐える、自動巻き取り式のストラップが内蔵されていて、それを引き出して、いろいろな場所に固定することができるのです。例えばこんな風に。
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ベース部分とライト部分はボールジョイントで結合されていますので、照射角度を自由に変えることができますし、なにしろ26gですから、どこにつけても全く重さを感じません。まさに「つけていることを忘れてしまう」レベルです。もちろん、頭に直接巻いてヘッドランプにすることもできます。ストラップの巻き取り力がまた絶妙で、頭に巻いても圧迫感は全く無く、それでいてしっかりと固定される張力がかかります。

・・・と、これだけでも驚異的な性能を持つライトだということがおわかりいただけるかと思います。でも、まだまだ優れた特徴があるのです。長くなりましたので、次回へ続きます。

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