【本棚の地震対策03】対策2nd.ステージ
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さて、対策セカンドステージです。ここからが本番と言って良いでしょう。でも、簡単に安く済ませます。
従来から、本棚の前面にゴムバンドなどを張って本の飛び出しを防ぐ方法は考案されていますが、その場合はゴムバンドなどの固定が難しい、場所によって張力が一定でなく効果が変わる、本の出し入れに不便、美観的によろしくないなどの問題がありました。
そこで、いかに目立せずに、簡単で効果的な方法は無いか考えました。実はこの方法、当ブログ読者のドクターから、ご自分でやっておられる対策を教えていただき、それを管理人がさらにアレンジしたものです。すばらしいアイデアを頂けましたことに、この場を借りて御礼させていただきます。
ファーストステージでは、食器棚用シートを敷くことで、本の動きを抑えました。つまり本が動く速度を遅くして、運動エネルギーを小さくしたのです。今回は、さらにその動きを物理的にブロックします。使うのは、これです。
ドアの隙間をふさぐスポンジテープです。画像の商品は、2mで168円でした。これも、どこのホームセンターでも類似製品が入手できるでしょう。さて、これをどう使うか。
クイズじゃないので(笑)すぐ正解を。下画像のように、底板の手前側に貼るのです。
ファーストステージで敷いた食器棚用シートに、位置関係がわかりやすいように赤い斜線を入れました。
ポイントは、一番大きな本のサイズより1cmくらい手前に貼り、多少は本が動く余地を残してやるのです。これは、後のサードステージにも関係してきますが、余地を残さずに貼ると、本の出し入れがしずらくなるということでもあります。
こうすることで、前面に滑り出して来た本が飛び出すのをブロックできますが、柔らかいスポンジのおかげで、本が傷つくこともありません。普段の出し入れの際も安心ですし、美観的にもあまり影響がありません。
さて、この状態で揺らすとどうなるかというと、滑り出してきて隙間テープに当たった本は、うしろに跳ね返されます。揺れが強くなると、背板と隙間テープの間をガタガタと動くようになります。隙間テープは粘着力がかなり強いので、ハードカバー程度の本が当たっても簡単には剥げませんし、地震のような短時間ならば、スポンジがちぎれるようなこともまずありません。
ただ、経年劣化の影響はあるかと思いますので、時々状態を調べ、必要ならば貼り変えた方が良いでしょう。また、重量のある百科事典や大判の学術書のような本の場合は、当たりを繰り返すうちに隙間テープを乗り越えるようなことも考えられますが、その対策も後のステージでお送りします。
その効果ですが、ファーストステージ単独の場合より、はるかに本が落ちにくくなり、滑り落ちることは皆無になります。揺れのタイプによっても変わりますので、震度いくつまで大丈夫ということは言えないものの、周期1秒程度の直下型タイプの揺れでも、あくまで感覚的なのですが、震度5強程度ならば対応できるかと思います。少なくとも、強い揺れが来た瞬間に、一気に本が飛び出すということはなくなります。
しかし、さらに揺れが激しくなると、本が隙間テープに当たった瞬間に、そこを支点にして回転しながら転がり落ちる動きが出てきてしまいます。やはり震度6~7クラスにはあまり対応できないでしょう。その根本的な対策は後のステージに譲るとして、まずはセカンドステージの効果をさらにアップする方法を、次回サードステージでお送りします。
ところで、セカンドステージのメリットは、本棚に本を入れたままで対策できるということです。もちろんファーストステージとの併用がお勧めなのですが、お忙しい方は、まずはここから始められてはいかがでしょうか。これだけでも、かなりの効果が見込めます。
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