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2013年6月11日 (火)

【呆れました特集】専門家ってなに?【4】

管理人、言いたい放題言わせていただいていますが、もちろん、異論反論大歓迎です。誹謗中傷の類は無視しますが。自分からは「専門家」に直接クレームはしません。いや、以前は何度かやったんですよ。でも、悉く無視されました。市井のいち防災ブロガーなど相手にする必要は無いということでしょう。

さて、今回は【常時携帯品】としてリストアップされたものについてです。「常にカバンの中に入れておくのが望ましい10種」ということです。このリストをどなたが監修されたのはわかりません。下記に概要を引用させていただきます。あれ、またですかというのが管理人の意見。
■ペットボトル水 500cc
■カロリーメイト ひと箱
■手回し充電ラジオ+LEDライト+携帯充電器
■手ぬぐい
■マスク
■携帯トイレ3回分
■ティッシュペーパー
■命の笛(1500円)
■予備めがね・コンタクト
■持病の薬を多めに
最後のふたつは、必要な人はということですね。

これらを、管理人が提唱する防災グッズの6+1要素に分けてみます。
【水分】ペットボトル水
【カロリー】カロリーメイト
【視界】LEDライト
【安全・衛生】マスク、ティッシュペーパー
【情報】手回し充電ラジオ、携帯充電器、命の笛(自分の位置情報を発信する情報機器)
ここまでで5要素。何が抜けているかというと、【防水・防寒】と【救護】です。

救護はともかく、災害は快適な季節や好天の日だけに起こるのでは無いという当たり前のことが、未だに「専門家」監修でも忘れられているのですね。というか、たった二年前の過酷な現実を敢えて忘れ、目先の「大人の事情」やトリビア披露大会をやっているのですか。命を守ることは、言葉遊びではない。

バッグを持っている外出中だからこそ、防水と防寒は重大な問題です。まさか「悪天候なら傘を持っている」などとは言いますまい。最低限の装備として、100円ショップのカッパとレスキューシート(可能ならば2枚。一枚では身体全体を覆えない)を加えなければなりません。レスキューシートは、携帯のために超軽量化されているのですから。言うまでも無く、地震よりもゲリラ豪雨対策としての使用機会が多いでしょうが、テーマが違うからと除外したのなら問題外。でも、そうではなさそうです。

記事には、その次に【一次持ち出し品】として、自宅、会社、学校や自家用車内などに分散備蓄しておくのが望ましい10種、というリストもあります。
■水(ひとり最低1L)
■カロリーメイト、チョコレート、栄養ゼリー等、ひとり最低6箱
■簡易防寒シート
■小型万能ナイフ
■さらし木綿5m
■携帯トイレ4回分
■ウエットティッシュ 2袋
■ポケット文庫地図
■スニーカー
■硬貨(電話、自販機用)
個別の内容ついては敢えて何も申しませんが、驚くべきことに、こちらでも防水が完全に無視されています。やはり、災害時も傘を使えってことなんですね(笑)

この記事は、お勧めの備品を安価にまとめるために、かなり無理をしている感じです。しかしその一方で、1500円の笛やポケット文庫地図750円とかが入っている。過去の大災害で、高性能な笛のおかげで助かったという話、ありますか?地図が無くて困ったという話、ありますか?その分の2250円があれば、立派なカッパをはじめ、もっと使えるものが加えられますよ。

備蓄用の水にしても、水道水を使って0円としています。水道水を滅菌もしていないボトルに詰めて常温に置いたら、夏場なら三日目でも危険ですよ。それをこまめに入れ替えろと?地図なんか買わずに、ペットボトル水買えって話です。

さらし木綿5mというのを薦めるのは、「アウトドア流防災ファシリテーター」のA氏。さらし木綿は、取り替えられない下着の当て布や生理用品にも使えるとのこと。でも、なんで5mも?価格は490円だそうですが。これはタオルや木綿の手ぬぐい、シーツなどを切って代用できますし、タオルの方が汎用性が高いと思いますが。もらい物の白タオルや手ぬぐいでもあれば0円です。

さらし木綿に関係して、「昔ながらの手ぬぐい」に関する、こんなコメントもあります。前出の「生活研究家、消費生活アドバイザー」のA氏。
「手ぬぐいは骨折や出血部位を縛れる。ハンカチだと長さが足りない。ガス漏れの時、口の周りから頭まで覆って避難できる」そうです。

ケガを縛るのは、別に手ぬぐいである必要はありません。むしろ、大きな外傷を手ぬぐいなど直接縛ってはいけない。血液が凝固したら繊維が傷口と一体化して、あとではがせなくなります。ガーゼでも同じ。解決策はありますが、ここでは触れません。実際には、止血のために手で持って圧迫するくらいでしょう。そして噴飯ものなのが、ガスの話。言うまでも無く、ガスが漏れたら何で口を覆っても無駄ですし、頭まで覆う意味も必要もありません。

煙の中を避難するときに鼻と口を覆うことと、完全に混同されているようですね。それでも頭まで覆う意味は無いのですが。はっきり申し上げて、この程度の知識しか無い人が、他を指導していいんですか?これなど、命に直接関わる問題ですよ。手ぬぐいの「トリビア」を披露したいがために、半端な知識を付け加えているだけじゃないですか。メディアに出るなら、もっと責任のある発言をしていただきたい。


こんな風に、多くの「専門家」の意見やトリビア、さらに「大人の事情」を集めて、それぞれの顔を立ててリストを作れば、いびつでピントがずれたものになってしまう訳ですね。

良く考えてください。災害対策は、命がかかっていることなんですよ。例えば大震災後、雪が舞う酷寒の被災地で、低体温症で消えた命の意味はなんだったのでしょうか。風化させないとは、恐怖を語り継ぐだけではありません。そこから得られた教訓を形にし、同様の犠牲を再び出さないようにすることでは無いでしょうか。

異論反論ご意見ご感想などを歓迎します。次回、もう一度関連記事をお送りします。


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コメント

これは私のかなり偏った意見として書かせて下さいね。
もし国民全員が、「例え脳みそが鬱状態になろうとも、四六時中災害から生き残ることばかりを常に考え続け、行動したい」と考えているならば、管理人様の意見には異論はありません。しかし、死生観はひとそれぞれです。タンスが倒れて下敷きになっても、即死ならば本人は分からないのだから別に気にしない、という考える人も居るでしょう。いろんな考えの人が居る中で、生存ノウハウを説いても、私は虚しいだけだと考えます。台風で電車が止まることが最初から分かっていながら、それでもスーツ着て出勤せざるを得ない国民ですから…

地震予想と同じで、ほとんど無駄なわけです。
しかし、無駄なんだが、少しでも死人が減らせたら、国家としては助かります。必要なビニール袋を減らせますから。つまり、あくまでも、減災できたらいいな、くらいの発想だと思いますよ。ある意味、いろんな人が居る中で、現実的な手法だと思います。

地震て亡くなった方の姿の背筋が凍るような映像をテレビ放映でもしなければ、正論をテレビ解説しても意味がないのではないかなあ。

>まったりさん

おっしゃることも、理解できます。生き方死に方は個人の自由意志ですから、腹を決めて「死ぬときは死ぬんだから、何もしない」という方もいるでしょうし、それを非難する権利はだれにもありません。しかし実際には、なんとかしたいのに有用な情報が無かったり、死ぬときは死ぬと開き直れずに、漠然とした恐怖に苛まれている人もたくさんいるわけです。

死ぬにしても、苦痛と恐怖を感じずに、一瞬で死ねるということもほとんど無いでしょう。かつて管理人がファンだったレーシングライダーの言葉に、「レースで死ぬのは怖くない。でも、あの転倒の痛みが怖い」というのがありますが、結局、苦しんだり、生き残れないと理解する事が怖いのではないでしょうか。

私は、そんな方々のために、情報を提供しています。一人でも実践していただいて、一人でも漠然とした恐怖から解き放たれるなら、それで本望です。しかし手前味噌ながら、想像以上に多くのアクセスをいただいているのは、自分で考える以上にお役に立てているのかなとも思います。

地震予知は、その技術や理論が確立されていませんから、全く実用レベルではありません。しかし、個人の災害対策は、やったらやった分だけ、生き残れる確率が上がるのは間違いありません。生命に関わらなくても、災害下の苦痛や手間を軽減する効果は大きいのです。

正論をテレビなどマスメディアで語っても、あまり意味は無いでしょう。もちろん管理人は、マスメディア上で語る機会など皆無のいちブロガーに過ぎませんし、むしろネット上で微細まで公開して、必要な方に見てもらう方が効果的と考えています。一過性の電波メディアでは詳細は伝わりませんし、印刷メディアでは、必要な情報を検索することができませんから、ネットが最適だと思います。

仮に、映像メディアで悲惨な災害犠牲者の映像を流したとしても、啓蒙効果は限定的でしょうね。何故なら、悲惨すぎる現実を突きつけられると、多くの人は精神的に逃避してしまうからです。当ブログでも何度も登場する「楽観バイアス、正常化バイアス」という心理が働いて、それを自らの危機と切り離して考えてしまうのです。

細かいことを気にして、枠からはみ出しずらい国民性だからこその、効果的な災害対策というものもあるはずですし、私はそれを、つまり多くの人に受け入れやすい形での、本当に必要な情報提供を追及して行きたいと思っています。

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