【EDCグッズ07】究極のEDCライトとは【3】
■EDCとはEvery Day Carryの頭文字。毎日持ち歩く装備を意味します。
前回に続き、PETZL e+LITEの優れた特徴を紹介します。前回は、その小型軽量さ、十分な光量、多彩な点灯モード、ストラップ内蔵による汎用性の高さを紹介しましたが、今回はその「持ち」の良さなどです。
非常用装備は、平常時にはその存在を忘れているくらいが理想的です。重くなく、かさばらず。でも、完全に忘れてメインテナンスをしていないと、いざという時に使えなくなっているという危険もあります。その点、このライトの凄いところは、「10年間性能保証」という点です。10年は故障対応しますよ、という意味ではありません。新品の電池を入れておけば、10年間放っておいても性能を維持するということです。その間、電池の極端な消耗も、液漏れなどの心配も無いというのです。
使用電池はCR2032型コイン電池ですが、それ自体も10年保証ですので、予備電池がいつのまにか使えなくなる心配も事実上ありません。その存在を本当に忘れていても、いざという時にきちんと使えるという安心感は絶大です
また、バッグの中などに電気製品を入れておくと、他のものに触れてスイッチが入ってしまったり、衝撃で破損したりしてしまうこともありますが、その点もこれは安心です。まず、スイッチ(赤いレバー)をロック位置にまで押し込めば突起がなくなり、しっかりロックされますので、勝手にスイッチが入る心配は皆無です。
上画像がロック位置。前回記事中の、点灯中のスイッチ位置と比べて見てください。
さらに、ベース部分を反転させて格納位置で閉じれば、ライトとスイッチ部分を保護するカバーとなります。
閉じた本体はとても頑丈ですから、この状態では、まず壊れることは無いでしょう。ですから、バッグやポケットの底に放り込んで忘れていても、大抵のことは大丈夫です。
ところで、製品名e+LITEのeとは、emargency(緊急)の頭文字です。本来、緊急時に使うためにデザインされたものですから、ベースの内側にはこんなイラストが刻印されています。
これは世界共通の救難信号です。当ブログでも過去に触れましたが、全身で「Y」の形を作れば救助を要請するという意味になり、右腕を上、左腕を下にして、カタカナの「イ」と逆の形を作れば「OK」の意味となります。
これは、特に航空機や船舶に対して救難要請をする場合に有効です。対象に対して身体を正対させ、全身でこの形を作ります。そして、例えばヘリのスピーカーから何か問いかけられた時、それを了解したら「逆イ」の形を作るわけです。この時、e+LITEを頭につけて、白色または赤色の点滅モードにしておけば、より遠距離からの被視認性が上がります。なお、白色光の方がより遠距離まで到達しますので、識別用としては白色光の方が良いでしょう。
ここまでで、PETZL e+LITEがEDC用ライトとして非常に優れた製品だということがおわかりいただけたのではないかと思います。もちろん、管理人もEDCグッズに加えました。
今回、管理人は入手できなかったのですが、オプションでより確実に装着できるゴム製のヘッドバンド、帽子のツバなどに取り付けられるクリップ、それらもまとめて収納できるハードケースがあります。ただ、本体だけでも十分かなとも思います。
問題点としては、本体価格が実売3300円くらいと比較的高価なこと、電池がCR2032型コイン電池で、非常時には入手しずらいこと、内蔵のストラップでは長さが足らないので、ヘルメットの上からは装着できないことなどでしょうか。このうち、電池は普段ならコンビニやホームセンターで入手できるので、予備を装備しておけばそれこそ10年は大丈夫ですし、オプションのヘッドバンドがあればヘルメットにも装着できますから、大きな問題では無いでしょう。
今までライトをEDC装備していなかった方、ペンライト程度しか装備していなかった方で、できるだけEDCの負担を減らしたい方には、もっともお勧めできる製品と言えます。製品名でネット検索すれば、販売サイトがヒットします。なお、販売元によって価格に幅がありますので、いくつか比較されることをお勧めします。
例によって、管理人はメーカーや販売者とは一切の関係はありません。自腹で入手し、良いと思ったものだけを紹介しております。もし、皆様が「これは良い」と思われるものがありましたら、是非教えてください。管理人が最もこだわるのは、「安くて良いもの」なのですが、このライトはちょっと高価なものの、その価値がある性能だと思います。
これで、「究極のEDCライトとは」編を終了します。
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コメント
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最近購入したのですが、「UST SPLASHFLASH スプラッシュフラッシュLEDライト」もEDC向きですよ。結論から言えば、、「ペツルイーライト」を取り出すまでの初期対応用です。
25ルーメン、点灯11時間、SOS信号で16時間の点灯、IPX7、単4電池1本使用で小型軽量です。一部が蓄光するバージョンもあります。私は紛失予防の為、蓄光するバージョンを買いました。
使ってみると、ランタンのように広範囲を照らします。マグライトと同じヘッドツイストなのでシンプルです。
問題は2000円弱と比較的高価なことです。
投稿: 対災 | 2015年10月19日 (月) 22時53分
>対災様
コメントありがとうございます。
ご教示いただいた製品、調べてみました。とても良さそうですね。デザインもカラフルでかわいらしくて、いかにも防災用品という感じではなくて。
カラビナでバッグやベルトループ、キーチェーンなどにつけておいてもいいですし、ポケットの中にEDCしても、あまり邪魔にならなそうです。
IPX7ならば、豪雨、津波、洪水などで水没しても安心ですね。点灯性能も含め、非常に優れた製品です。ありがとうございました。
ライトは、緊急避難が一段落して耐久の時間帯になると、フラッシュライトよりランタンタイプの方が意外に便利だったりもしますし、普段のアウトドアでも何かと応用範囲が広そうです。
それにしても、2000円ですか。やはり良いものは高いですね。当ブログでは「安くて良いもの」にこだわりますので、GENTOSのパトリオシリーズなどをメインに紹介していますが、PETZL製品など、ヘヴィデューティー対応製品はやはり魅力的です。買っちゃおうかなw
また何か良いものがありましたら、是非教えてください。
投稿: てば | 2015年10月20日 (火) 09時26分