【最近の傾向】地震関連情報【6/15】
最近の地震発生傾向について、簡単にまとめて見ます。
前回の「地震関連情報」で触れた茨城南部から千葉県北部の震源域での発生は、その後ありません。3回ほど続いた後は、また静かになっています。
千葉県沖での、深さ40~50kmの「スラブ内地震」も、現時点では続いていません。
新潟県上越市付近では、その後小規模地震が1~2回発生していますが、今のところ大きな動きはありません。しかし、しばらく静かだった中越地方で、上越に続いて小規模地震が発生しています。
栃木県北部では、以前から散発的に小規模地震が起きていましたが、6月9日に三回集中して起きた以降は、ほぼ静かになっています。
和歌山県北部の震源域は、6月8日に震度4が発生し、その余震が収まって以降は、震度1が一回とほぼ静かです。
以前から連続的に発生している、福島県、宮城県沖、深さ40~50km程度の「スラブ内地震」は、1~2日に1回以上というペースで連続的に発生していますが、そのパターンに目立った変化は見られません。この震源域は、大まか言って2~3ヶ月に一回程度で震度4~5弱、半年に一回程度で震度5強クラスが起きていますので、今後も起きるものと考えておくべきです。
最近の目立った動きとして、岩手県北部沖で深さ40~50kmの「スラブ内地震」が増えて来たことが挙げられます。2ヶ月ほど前までは、岩手県沖でこのタイプが起きることは稀だったのですが、その後一週間に一回以上のペースで起き始めています。福島・宮城沖と同様のパターンならば、時々震度4以上になる可能性があります。
地震の発生傾向をモニターしていると、今もって地下の様子が刻々と変化しているのがわかります。震災前ならば、どこかで連続地震が起きたら、単純にその周辺だけを警戒というような感じでしたが、震災後はあちこちで地震が起き、その様子がどんどん変化して行くため、警戒すべき場所が良くわからなくなりました。
実際、小規模地震が連続発生しているからと言って、それが大きめの地震に繋がった例はあまりありません。福島・宮城沖のように、ほぼ一定のパターンで続いている場所を除いては、大きめの地震は、それまで静かだった場所で突然起きるケースの方が目立ちます。特に内陸での、震源が浅い直下型地震にその傾向が見られます。
管理人は統計的データを重視しているわけですが、今まで当ブログで「警戒レベルを上げよ」とした震源域で、震度5クラス以上の地震が発生したことは、ほとんどありません。即ち、管理人が考える地震警戒地域は、統計的には「かなり信頼性が低い」とも言えます。
ならば小規模連続地震は警戒しなくても良いのかと問われれば、答えは否。小さいのが続き、その後ドカンと来たという例も少数ながらありますから、安心もできません。
結局、小規模地震発生パターンから大きめの地震の発生時期と場所を予想しようとしても、それはほとんど不可能とだいうことを、改めて突きつけられています。過去から、そのような統計はずっと取られて来たのですが、結局のところ有意な相関は認められず、震災後にこれだけ多くの地震が起きている状況でも、それは変わらないようです。
ただ、単純に「地震が起きる場所には、地震が起きる原因がある」という当たり前のことから、少なくともその周囲の警戒はしなければならないのは確かです。要は小さく動くだけか、大きく動くかの違いであり、その差を予想することは、ほとんど不可能ということではあります。
そんなわけで当ブログとしては、今後も地震の発生状況をモニターし続け、たとえ信頼性が低くても、今まで通りの警戒情報を発信して行きたいと思います。
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