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2013年7月 9日 (火)

側撃雷でまた犠牲者

7月8日、激しい雷雨に見舞われた東京都北区の荒川河川敷で、大木の下で雨宿りをしていた男性3人が落雷に遭い、ひとりが死亡する事故が起きてしまいました。昨年夏にも、埼玉県内で、木の下で雨宿り中の小学生が命を落としています。

両者に共通するのは、木に落ちた雷の電流が幹の表面を伝って来る際に、近くにいた人体に「飛び移る」、側撃雷(そくげきらい)という現象です。過去記事でも触れていますが、我が国での落雷による死者のうち、この側撃雷によるものが最多となっています。つまり、木の下で雨宿りをしている時に、その木に落ちた雷でやられるのです。

実は、極めて個人的なことなのですが、管理人はかつて8日の落雷現場の近くに住んでおり、現場に何度も行ったことがあります。落雷したのは周囲から突出して大きな木で、皮肉なことに、管理人はその木に落雷することを想定して、例の「木のてっぺんを45度で見上げる場所」を実地でシミュレーションしていた木そのものなのです。そこに本当に落雷して、犠牲者が出てしまったことにショックを受けています。

その木の周囲はかなり開けていて、雨宿りできる場所はほとんど無いので、落雷シミュレーションをしながらも、「豪雨が来たら、この木の下に入りたくなるよな」とも考えていました。しかし、自然の猛威はやはり見逃してくれませんでした。開けた場所に立つ大木と、非常に激しい雷雨という組み合わせで、起こるべくして起きてしまった事態なのです。

現実問題として、仮に十分な雨具を持っていたとしても、激しい雷雨の中で、大木などの近くで動かずにしゃがんでいるというのは、相当の勇気が必要なことです。雨具が無ければなおさらです。言うまでもなく、そこで傘をさすのは危険極まりないことです。そうなると、できることはやはり「早めの避難」しかありません。8日の事故現場で言えば、すぐ目の前の堤防の反対側には、避難場所として理想的な河川広報センターがありました。おそらく、そこへ避難した人も多かったのでしょう。


現在は、携帯電話やスマートホンで気象レーダー情報を見ることができますので、空模様が怪しくなってきたらすぐに確認し、激しい降雨域、つまり強い積乱雲が接近してきたら、迷わず行事を切り上げて避難するしかありません。屋外で活動する際には、最初から避難場所を決めておく必要があります。近くに車があれば、その中に入れば雷雨からは安全です。

河川敷にはグラウンドもあり、子供のスポーツイベントも多いわけですが、引率する大人は常に空模様や気象情報に気を配り、タイミングを逃さずに避難指示を出さなければなりません。屋外イベント責任者は、雷雨の危険が迫ったら早い段階で中止して避難するということを事前に参加者に説明し、同意を得ておくことも必要です。

感覚的には、早すぎるくらいで良いのです。積乱雲が強力な場合、はるか遠くでゴロゴロいっている状態や、雷鳴や稲光を全く感じず、上空がまだ明るい状態で落雷したということも、少なからず起きています。雷雨の場合、雨が降り始めてからでは、確実に遅すぎます。

さらに、強い雷雨を起こす強力な積乱雲が発生しているということは、雹や竜巻の危険もあるということです。豪雨による小河川の氾濫や、低地の冠水が起こることもあります。一部に、落雷は雨の前が危険で、降り始めたら大丈夫というような説もありますが、雨宿り中に側撃雷にやられるのが最多ということからも、それが全く根拠の無い迷信であることがわかります。

屋外、特に開けた場所や雷の多い山間部などで活動する際には、まず周囲の状況を良く確認し、そのような事態に対する対応手順と、避難方法を十分に検討しておかなければなりません。「そんなはずはない」、「なんとかなる」、「今まで起きたことはない」という発想は、全く通用しないと考えなければならないのです。

当ブログでも、過去記事で雷や雹に関する避難方法などの記事をアップしています。カテゴリ【気象災害】にまとめてありますので、参考になさってください。


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