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2013年8月 1日 (木)

おすすめ書籍のごあんない【8/1前編】

レギュラー記事の「おすすめ書籍のごあんない」ですが、今回はおすすめだけでなく、二回にわたって、ある本の内容についても考察する記事を書かせていただきます。

ところで、管理人は関東の人間でして、過去には仕事で札幌、名古屋、大阪などにいたことがあります。一時は博多周辺にも頻繁に行きました。震災後には福島と宮城に何度も行きましたし、新潟周辺も結構行っていますので、その辺りにはわりと土地勘があります。

でも大阪以西、下関までの間と四国および九州南部は、ちょっと行った場所があるくらいで、ほとんど土地勘がありません。そんなこともあって、当ブログでは南海地震に関する情報がどうしても薄くなってしまっているのですが、それを穴埋めする気持ちも込めて、この本を紹介します
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『南海地震は予知できる』 著者:中村不二夫 
発売元:㈱高知新聞企業  価格:1600円(税別)  

実は過日、この本の著者の活動についてNHKテレビで特集番組が放映され、それを観て早速購入したものです。かなり極端な言い方をさせていただければ、これは「問題作」と言えるかと思います。

内容的には、昭和21年12月21日早朝に発生した昭和南海地震の時の様子を、四国の太平洋沿岸各地の古老から丹念に聞き取ってまとめたものです。概要については後述しますが、終戦の約4ヶ月後という混乱期に発生し、公式な調査や研究が十分に為されていない地震の様子が、かなり鮮明に浮き彫りにされています。

その一方で、聞き取り時から60年以上前の記憶による話をまとめていること、著者は地震や災害の専門家ではなく民間の研究者であること(管理人もそうですけど)も絡んで、その内容や解釈に首をかしげざるを得ない部分も若干あります。しかしそれを差し引いても、丹念な情報の収集から浮かび上がって来る、否定できない「事実」が数多く含まれているのは間違いないと言えるでしょう。

先に「問題作」と表現したのは、古老の体験談(総数148)で何度も語られる現象のいくつかは、現代の地震学などの常識では「あり得ない」ことであり、専門家の多くが本書で語られた現象を否定しているのです。しかし、広範囲に渡る、互いに交流の無い多くの方々が同じ内容を詳細に語っているということは、偶然やうわさの拡散で説明できるものではありません。

60年以上という時間の経過の中で、他人から聞いた話を自分の記憶と混同してしまったり、何度も語られるうちに誇張されたり変化してしまっている部分は確実に含まれるとは思います。地震に限らず、大事件の口伝では往々にしてそういうことが起こりますし、本書の中でも、当時近所にいた複数の人が全く同じ表現と順序で「自分の」体験を語っているなど、証言の「台詞化」が見える部分もあります

ただ、聞き取りの対象はほとんどが漁師とその関係者であり、その方々が生活の場である海の変化について語っているのです。つまり、古い話とはいえ「プロ」の目線で具体的に語っていますから、その信憑性は「うわさ」のレベルとは比較になりません。

では、現代の科学では「あり得ない」けれど、あの時本当に起こったと思われるのはどんなことなのでしょうか。そして、それによって南海地震は本当に予知が可能なのかについて、次回は本書の内容について触れたいと思います。


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